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「」に対する検索結果が134件見つかりました

  • 『スノードロップ』作者:Natal

    【登場人物】 暁(さとる)・・・男 将也(まさや)・・・男 キャスター・・・女 【ストーリー】 [キャスターの声] [ニュースをお伝え致します。1年まで及んだ【雨宮高(あまみやこう)女子高生殺人事件】に進展(しんてん)がありました。警察によると…………。] 暁(さとる)『…ちっ、あいつ…しくったか。まぁいい、彼奴(あいつ)は捨て駒だ。 俺だと分からなければいいんだからな。だが……』 将也(まさや)『……っ。』 暁『…起きろ。将也…お前の彼女の事件が出てるぞ。いつまで檻(おり)にいるつもりだ?』 将也『うるせぇ……消えろっ……。』 暁『悪いが、それは出来かねないんだよ……。【お前が自覚】しなければな。』 将也『…自覚?…はっ。誰が自覚するかよ……俺はやってない。』 暁『やってない?ほんとにそうか?お前は、彼女のことが好きだったはずだ…。』 将也『確かに彼女を愛していた、愛していたはずなんだ。』 暁『愛していたなら、分かるだろう……?』 将也『…分からない。』 暁『いい加減にしろよ!!……お前は愛していたんだろ…?【殺したい】程に。』 将也『違うっ……俺はっ……。』 暁『いい加減気付けよ……将也。お前は……』 将也『違う!!俺は香織を殺してなんかいない!!』 暁『…ははっ……あはははっ!!…そうだよ、【お前は】殺してない。でも、刺したのは【お前】なんだよ。』 将也『違うっ……違う違う違うっ!!』 暁『じゃあさ……お前のその両手に付いた血は…どうなる?洗い流したって消えない……彼女の返り血を……お前はどう説明するんだ?』 将也『違う……俺はやってない!!』 暁『…わかった。お前がそういうなら……』 将也『やっと分かってくれたか!よかっ………た……グフッ…!!』 暁『お前は【要らない】。』 将也『グフッ…はぁ…はぁ……ゲホッ……!!』 暁『…どうだ刺された気分は?痛いだろ?苦しいだろ?』 将也『……はぁ…はぁ…クソっ…!!』 暁『最期だ、お前に真実を伝えてやるよ。あれな【俺が】やったんだよ。お前の【身体】を使ってな。とどめを刺したのはあの、真琴?ってやつだけどな。』 将也『…貴様ァァァ…!!』 暁『だってよ?【俺達】いつもずっと一緒に居たじゃんか?それなのに、あんな女を【お前】が好きになってよォ……【俺は】不満だったんだよ?』 将也『…香織……っ…すまない……。』 暁『…消えたな。楽しかったぜ…将也、いや…もう1人の【将也(おれ)】。この身体【俺が】有難く使わせてもらうよ。』 将也『……そうは…させるかァァァ!!!』 [キャスターの声] [続いてのニュースです。昨夜未明、都内某所のマンションの一室で男性の遺体が発見されました。警察は自殺とみて調査を進めています。] Fin キーワード:サスペンス・3人・男2・女1・Natal 【Natalの台本集】→https://writening.net/page?K7rDDA

  • 『削除』作者:Natal

    【登場人物】 私・・・女 龍・・・男 【ストーリー】 私『人間なんか嫌いだ。こんなことになるんだったら。』 〘私の声〙 〘私はSNSをやってる際に、フォロワーさんを泣かしたらしい。理由?共用の連絡ツールでど下ネタを言ったこと。私は下ネタは言ってないが、罪は同じだろう…。謝ったのに、相手は相当お怒りだった。〙 私『逃げてしまった。結局私は……。』 龍『そうだよ、君は逃げたんだ。馬鹿だよなぁ…。』 私『誰!?』 龍『誰だって?君はよく知ってるはずさ。おバカさん。』 私『私はっ…!!』 龍『馬鹿じゃないって言うのかい?泣いてる子すら気づかなかったお前がか?』 私『私は…私は…。』 龍『そういうのはな、自業自得なんだよ。お前は本来止めるべきだった。』 私『そう…私はあの時点で止めるべきだった。』 〘私の声〙 〘あの時点で、私が止めてれば…こんなことにはならなかった。なんでそんなこと出来なかったんだ、私は……。〙 龍『お前は、昔からそうだ。自己中心的なんだ。それにお前は気づいていない。』 私『…でもっ…』 龍『でもじゃない。お前はそうやって同じことを繰り返すのか?そんなんじゃ何も変わらないぞ。』 私『……っ。』 龍『…僕は知ってる。君の何もかも…。だって僕は、君によって作られ…名前を与えられた。』 私『私が悪いんだ……私が悪いんだ……』 龍『そうやって追い詰める所も知ってる。それが君の本来の姿ってことも。』 私『……人間なんか嫌いだ。こんなことになるって知ってたはずなのに…。』 龍『お前は、同じことを繰り返すのか?それとも、その苦しみを刺すのか?』 私『うるさい……うるさいうるさいうるさいっ!!』 龍『…あーぁ、こうなったら僕も止められないや。また僕を【削除】するんだね。』 私『……さよなら、もう1人の……。』 【この***は削除致しますか?】【はい】 【削除致しました】 END…? キーワード:シリアス・2人・男1・女1・Natal 【Natalの台本集】→https://writening.net/page?K7rDDA

  • 『死神少女と青年』作者:Natal

    【登場人物】 真琴・・・男 死神・・・女 【ストーリー】 [真琴の声] […はとこが死んだ。って言っても…俺は顔も声も知らない。 今日…この葬式で、初めて顔を見るのだ。 棺に入っているはとこの顔を見る。 真琴(まこと)『…綺麗な顔をしてるね。』 特に感情のない事を言う。 葬式が終わり、火葬場に向かう為にバスに乗り込む親戚達。 俺は関係ないけど、親族達を送るために少し離れていた。すると… 1人……見慣れない人が居る。 葬儀場のスタッフかな?俺は気になり…その人に近付く。] 真琴『…嘘だろ…。』 [真琴の声] [俺はその人の顔を見て、青ざめた。なぜなら……目の前に居たのは… 先程、親族達に見送られた…あの少女と【同じ顔】をしていたからだ。 俺が愕然としていると、死神は喋り始めた。] 死神『…そんなに驚いたか?あの少女と同じ顔をしていて…。』 真琴『いや、だって!!さっき棺に入ってて…!!』 死神『そうだな。棺に入っていたな。』 真琴『…これは夢だ…これは夢だ…』 死神『夢ではない。現実だ。お前はバカなのか?』 真琴『ばっ!バカじゃねぇよ!!』 死神『なら、私の存在も分かるだろう…?』 真琴『お前、誰なんだよ。ここのスタッフには見えねぇし……。』 死神『私か?私は、死を司る神様……ここらの人らには【死神】と言われてる。』 真琴『しっ、死神っ!?』 [真琴の声] [俺は思わず、腰を抜かした。それもそうだろ……だって、死神だぜ? 死神って魂とか、取られちまうんだろ?] 死神『どうした?そんな事で腰を抜かすとは…弱いなぁ…』 真琴『うるせぇ!それより…死神さんよ…』 死神『…なんだ?』 真琴『お前、なんで葬儀場に居るんだよ。死神ってもんは墓場や病院に居るもんだろ?』 死神『まぁな。』 真琴『じゃあ、なんで居るんだよ。』 死神『居たら悪いのか?』 真琴『ここ、葬儀場だぞ?』 死神『私がここに居る理由が知りたいのか?』 真琴『まぁ…。』 死神『…迎えに来たんだよ。【片割れ】をな。』 真琴『…片割れ?』 死神『…私とあいつは【双子】になるはずだった。でも、神のイタズラで 私は……。』 真琴『…それで、死神なっても…お前の片割れを見てきたのか……。』 死神『寿命が尽きるこの時までな。』 真琴『…お前も彼女も、綺麗な顔をしてるな。』 死神『…お世辞か?それとも本心か?』 真琴『…まぁ、神様に嘘は付けねぇからな……』 死神『あはは…面白いやつだな。』 真琴『…で、その…彼女は来たのか?』 死神『…どうやら、また離れ離れになるみたいだ…あいつは天国に行く。私は着いて行けない。』 真琴『そうか…。』 死神『…私は、永遠に死神として生きていくしかない…。そういう運命だ。』 真琴『…じゃあさ、俺と一緒に来ない?』 死神『…は?』 真琴『俺は親父もお袋も死んじまったからな。1人は寂しいんだ。』 死神『…寿命を縮めることになるが、いいのか?』 真琴『別に構わないさ。』 死神『…なら、お言葉に甘えさせてもらう。』 [真琴の声] [……あれから数年後、俺は心筋梗塞で死んだ。 享年(きょうねん)36歳。最後まで孤独に死んだ……いや、違う…。 彼女が…【死神】が…最期まで居てくれた。 死神は、最期に俺の手を握りながら… 『死ぬのは怖くないか…?』と言った。 俺は死に際に振り絞って…彼女に言った。 『君と【一緒】なら怖くもなんともない。永遠と君と居たい。』 今思うと、あれはプロポーズみたいなもんだったのかなって思ってたり…。 まぁ、そんな事はどうでもいいんだ。 だって、死んだ俺は…彼女と……。] Fin キーワード:感動・2人・男1・女1・Natal 【Natalの台本集】→https://writening.net/page?K7rDDA

  • 『願い』作者 :SHOWtaRAW

    【登場人物】 ・茉莉(まり) ♀ 高校2年生でいじめられて不登校、学校で自殺をするために半年ぶりに登校 ・悪魔 男性でも女性でも可 丁寧だが怪しげで終始人を小馬鹿にしたような喋り方 茉莉が自殺しようとしているところを止めてある提案をする。 ()内はト書のようなもの 【ストーリー】 茉莉N|この世界はクソばかりだ...私をいじめてたクソも、それをただ見ていただけのクソも、私の話なんて少しも聞いてくれないクソ達も... まるで鉛の中生活してるみたいで息が詰まる、 だから、私は呼吸をするために1歩踏み出して、この世界から飛び出すの 茉莉|はは...これであいつらみーんな罪悪感に悩まされて生きていけばいい。 ??|自殺...ですか。 茉莉|あなた、誰?なんでここにいるの?(気だるげな感じで) ??|おや、驚かないのですね...普通学校の敷地内に部外者がいて音もなく背後から喋りかけられたら悲鳴のひとつやふたつあっていいものですがね 茉莉|ふーん、おあいにくさまね、私にはもうリアクションをとる気力もないの。 ...それで、あなたは誰?何をしに来たの? 悪魔|誰...と聞かれましても、名前という物を持ち合わせていないので。 そうですね...あなた達人間の言うところの...悪魔ですかね。 茉莉N|悪魔?この人ふざけてるのかしら?それとも本気?... 茉莉|じゃあ、悪魔さん、あなたは何しにここへ?私の復讐の邪魔をしに来たの? 悪魔|復讐ですか...自殺することが復讐ですか。 茉莉|私をいじめたこと、後悔させてあいつらを罪悪感でいっぱいにしてあげるの... いい復讐でしょ? だから邪魔しないで 悪魔|邪魔する気なんてないですよ、ただ1つ言わせていただきますと...あなたが自殺をしたところであなたをいじめてた方達は罪悪感を感じるでしょうか?すぐにあなたの事なんて忘れて今まで通りに笑って、のうのうと生きていくでしょうね。あなたの自殺は無意味なものになります。はっきり言いましょう、犬死にですね 茉莉|あなたに何がわかるの!悪魔?ふざけてるの!?私をバカにして楽しい!?あなたもあいつらと一緒!邪魔しないで...もうこんな息の詰まる所は嫌なの、死にたいの! 悪魔|先程も言いましたが、私は邪魔する気なんてないのです。ただあなたは死にたいと言う、なら死ぬ前に復讐してみませんか? 茉莉|復讐...できるものならやりたいわよ。 ただ、復讐できるほどの力も!度胸も!私には無い... だから...!お願い、ほっといて...死なせて...... 悪魔|力、欲しいですか?私ならあなたに力を与えることが出来ます。 茉莉|そんな話を信じるとでも? ...まあ、でもそうね、そんな力があるのなら欲しいわね。 悪魔|では、特別にあなたに力を与えましょう ......はい、これであなたに力が宿りました。 茉莉|あなた(怒りが込み上げる)...やっぱり私をバカにして遊んでるんでしょ!?これであなたには力が宿りました?ふざけるのも大概にして!もういい!私はここから飛び降りる!あなたはそこで見てなさい!自殺することが私の復讐なの! 悪魔|......飛び降りないんですか? 茉莉|...っ! 悪魔|そこで足踏みするくらいなら、どんな力か試してみませんか?あなたは心のどこかで力が宿ったかもしれないと期待しているんじゃないんですか? 茉莉|はぁ...あなたと話してるとイライラするわね、そんなに言うなら試すわよ!試せばいいんでしょ! 悪魔|そう来なくては...これは説明するよりやってみた方が早いですね それじゃあ、グラウンドで走っているあの男子生徒、見えますか? 茉莉|ええ、それがなに? 悪魔|あの男子生徒に転べと命令してみてください。口に出してもいいし、心の中で念じてみても大丈夫なので 茉莉N|私はどうせ嘘だろうと思いながらも言われた通り心の中で転べと命令してみた 茉莉|ほら、なにも起こらないじゃない...バカバカしい 悪魔|心の底から本気で命令しました? 茉莉|それは... 悪魔|今度は心の底から本気で命令してみてください。ワンモアタイムです 茉莉|あなた...ほんとにイライラするわね 悪魔|よく言われます 茉莉N|悪魔に言われるがまま今度は本気で命令してみた...転べ! 茉莉|!?...本当に転んだ 悪魔|分かりましたか?あなたの力... もうお分かりかと思いますがあなたの力は他人に強制的に命令することができる力です。 ただこの力にはルールが4つあります ルール1対象を視界に捉えてないと発動しません ルール2先程も言った通り心の底から命令しないと力は発動しません ルール3この力は長くても20秒しか効きません ルール4死者を蘇らせることは出来ません そしてこの力には代償が 茉莉|もういい、ルールだけ聞けば十分。あいつらに復讐ができるならどんな代償だって受けるわよ 悪魔|ほんとに聞かなくても大丈夫ですか?...代償 茉莉|いいって言ってるでしょ 悪魔|でも聞いておいた方がいいと思いますが 茉莉|私がもういいって言ってるの!黙れ! 茉莉N|そう悪魔に命令した私は屋上を後にした 悪魔|これはこれは...面白いことになりそうですね。期待していますよ、茉莉さん 茉莉|この力さえあれば...あいつらに復讐ができる 茉莉N|教室の前に立った私は大きく深呼吸をして扉を開けた。それまで騒がしかった教室が一瞬時間が止まったみたいに静まり返った、そして何事も無かった、誰もいなかったかのようにまた騒がしくなる。この空気だ...私1人だけが見えてないような、ダメだ、息が詰まる。 その時、空気を更に重くするようにあの女が目の前に立った 茉莉|...... 茉莉N|黙ったままの私にあの女がいつものように「あんたがいると教室の空気が悪くなるの」(あくまでナレーション)吐き捨てるように言ったあの女に、私は心の底から命令した。口に出して 茉莉|あんたなんか死んじゃえ! 茉莉N|その瞬間あの女は糸が切れたようにその場に崩れ落ちて、2度と立ち上がることは無かった。 茉莉|はは...あははは!人ってこんな簡単に死んじゃうんだ!(2秒くらい空けて)あの女と一緒になって私をいじめてたお前らも!見て見ぬふりするだけだったお前らも!みんな死ね! 茉莉N|クラスの奴らが次々死んでいくのを見て...私は興奮した 茉莉|弱いやつを踏みにじるのって...こんなに楽しいんだ!あははは!こんな力あるなら死ぬなんて馬鹿らしい!この力をもっともっと使って私は...うっ!?カハッ!(セリフの途中で吐血) なにこれ?...血?なんで私が血を吐いてるの? 悪魔|おや、意外と早い結末でしたね。 茉莉|はぁ...はぁ...あなた、これはっ...どういうことなの?(苦しみながら) 悪魔|ですから代償があると言ったのに...人を呪わば穴二つと言うじゃないですか、代償はあなたの命です 茉莉|私っ、死に...たくっ...ない!お願い!...助けて!(惨めったらしく) 悪魔|あなた、あんなに死にたがってたじゃないですか。それに、私は代償の事を話そうとしました。あなたが聞く耳を持たなかったんですよ?再三聞いたと言うのに。はぁ...今回はもう少し楽しめると思っていたのに、残念です。って、もう聞こえてませんか... ははは、あなたの願い叶いましたね 終 キーワード:2人・男1・女1・SHOWtaRAW

  • 『紅い靴』作者:Natal

    【登場人物】 香織(かおり)・・・女 母・・・女 祖母・・・女 後輩・・・男 先生・・・男 マネージャー・・・男 【ストーリー】 『決して赤い靴を履いてはいけないよ。』 〘香織(かおり)の声〙 〘幼少期の時…最期に言った、母の言葉。あの言葉の意味を知っていたら…私はこうなることはなかったのだろうか…。これは私の身に起きた出来事。〙 香織『…お母さん、具合どう?』 母『えぇ…。』 香織『…お母さん、私っ…ダンサーにどうしてもなりたい…。ダンサーになってお母さんの病気を治せる治療代を…』 母『香織。…ダンサーは辞めなさい。』 香織『でも私っ…!!』 母『貴女を…あの世界には出したくはないの…。お母さんの最期の願いよ…。』 香織『…お母さん…。』 母『…どうしてもなりたいのなら、【赤い靴】はもう諦めて欲しい…。』 香織『……………わかった。』 母『…いい子ね…。』 〘香織の声〙 〘母は優しい笑みを浮かべながら、母は息を引き取った。けど、私は【嘘】をついてしまった。【赤い靴】の事だ。私は赤い物に異常な執着があった。赤い服、赤い帽子……赤い靴は特に憧れていたものだった。〙 祖母『…香織や。ほんとにそれを履いて行くのかい?』 香織『うん。これを履いてる時が、1番調子がいいの。』 祖母『でもその靴は、履いたらダメだと……。』 香織『私が履きたいんだからいいでしょ!!』 祖母『………わかったよ。』 〘香織の声〙 〘私は大好きな赤い靴を履いて、生まれ育った町を出ていった。そして都会に出てダンサーなるべく頑張って来た。〙 香織『貴女!!どうしてそこを間違えるの!?』 後輩『すみません。すいません。』 香織『なんで貴女がセンターなのかしら!腸が煮えくり返るわ!!』 先生『香織、そこまでにしなさい。あまりにも厳しすぎるぞ。』 香織『先生は黙っててください!!これは私達の問題です!』 先生『…香織、君は今日から来なくていいよ。』 香織『えっ!?どうしてですか!私が厳しすぎるからですか!?』 先生『…とりあえず出ていってくれ。』 〘香織の声〙 〘あんな場所、こっちから辞めてやる。先生は結局、後輩が可愛いのよ…。そういいながらお気に入りの赤い靴を履いて帰る。もう、ボロボロになってきた赤い靴を私は履き続けた。けどある日、悲劇が起きた。〙 香織『…私がセンターですか!?』 マネージャー『そうよ!あの大舞台の主役に選ばれたのよ!』 香織『やった……これで…これで私は…楽になれる!』 〘香織の声〙 〘ようやくセンターを取った。センターを取るために、嫌なことは全てやって来た…それとはもうおさらばよ…そう思っていたのに……。〙 『君が悪いんだっ…君が全て悪いんだ!!俺を俺をこんな気持ちにさせたお前が……!!!』 香織『貴方は誰!?私は貴方のことなんて知らないわ…!!誰かっ、誰か助けて…っ!!?』 〘香織の声〙 〘あの時、母の声に耳を傾けていれば……後輩に優しくしていれば…嫌なことをやらなければ……こんな風にならなかったのかな…?私は赤に染まりながら命を落とす……大好きな紅い色に囲まれるなんて…私は幸せものだわ。〙 Fin キーワード:シリアス・6人・男3・女3・Natal

  • 『思い出の場所で』作者:あれん

    ~登場人物~ ♂⤑1 ♀⤑1 ✰︎楠本 翔真(くすもと しょうま)(♂)『49』 高校3年生・彩花と幼なじみ ✰︎須藤 彩花(すどう あやか)(♀)『42』 高校3年生・翔真と幼なじみ… 『』⤑セリフ数 ~記号説明~ (N)⤑ナレーション 所要時間⤑約10分 【物語START】 ~翔真の家にて~ 楠本 翔真 「なぁ、彩花。」 須藤 彩花 「何?翔真。」 楠本 翔真 「もうすぐ卒業だなー。」 須藤 彩花 「そうだねー。」 楠本 翔真 「実感ねぇなー。」 須藤 彩花 「そうだねー。」 楠本 翔真 「…暇だなー。」 須藤 彩花 「そうだねー。」 楠本 翔真 「…ってお前さっきから『そうだねー。』しか言ってねえじゃねぇかよ。」 須藤 彩花 「そうだねー。」 楠本 翔真 「それはもういいよ!」 須藤 彩花 「…ねぇ、私たち寂しくない?」 楠本 翔真 「いきなりなんだよ。」 須藤 彩花 「花の高校生活一度も恋愛してないんだよ?」 楠本 翔真 「んじゃ俺と付き合う?」 須藤 彩花 「な、何冗談言ってんのよ!! わ、私帰る!!」 楠本 翔真 「ちょっ彩花!!」 ~彩花部屋から出ていく~ 楠本 翔真 「…冗談じゃ、ないんだけどな…(ボソッ」 楠本 翔真(N) 『俺は楠本 翔真(くすもと しょうま)。 彩花とは同い年で幼なじみだ。 俺は小さい頃からずっと彩花と一緒にいた。 どこに行くにも一緒で、中学高校も自然と同じ学校になった。 そして、ずっと一緒にいる中で、俺は彩花を好きになっていた。 でも、今の関係を壊したくない…その気持ちが大きく、今まで告白に踏み切れなかった。』 楠本 翔真 「…ってかさっき、シンプルに告白しちまったよな? 彩花は冗談だと思ったみたいだけど。 はぁ…もう、1回言ったら後には引けねぇ… 卒業式で彩花にちゃんと告白しよう。 …だったらもう今のうちに卒業式の後空けといてくれって連絡入れとくか。」 ~彩花にメッセージを送信する~ ~彩花のスマホの通知音がなる~ 楠本 翔真 「あれっあいつスマホ置き忘れてんじゃん。 届けに行ってやるか。」 ~彩花の家のチャイムを鳴らす~ 須藤 彩花(インターホン越し) 「はーい。」 楠本 翔真 「俺だけど、お前俺の部屋にスマホ置きっぱなしだったぞ。」 須藤 彩花(インターホン越し) 「えっ!?ほんと!? 今玄関行くね!!」 ~少ししてドアが開く~ 須藤 彩花 「翔真ごめん! 持ってきてくれてありがとう!」 楠本 翔真 「ほんとお前昔っからそそっかしいよな。(笑」 須藤 彩花 「う、うるさい!!」 楠本 翔真 「ほいスマホ。」 須藤 彩花 「ありがとう! …翔真どうしたの?」 楠本 翔真 「…あのさ、卒業式の後予定ってある?」 須藤 彩花 「いや、特にないけど。」 楠本 翔真 「そっか。 ならさ、卒業式の後空けといてくれね?」 須藤 彩花 「う、うん、いいけどどうしたの?」 楠本 翔真 「いや、高校生活最後じゃん? んで終わる前に行きたい場所があるんだよね。 そこに彩花も付き合って欲しくてさ。」 須藤 彩花 「行きたい場所? 私で良ければ付き合うよ!」 楠本 翔真 「おっまじか!さんきゅ! じゃあ卒業式後校門前で!」 須藤 彩花 「おっけい!」 ~卒業式当日~ 楠本 翔真 「ふぅ…とうとうこの日がきた… あの思い出の場所で俺はあいつに告白をする… うぅ…緊張すんな〜。」 須藤 彩花 「翔真おはよう!」 楠本 翔真 「うおっ!彩花か、おはよう。」 須藤 彩花 「何びっくりしてんのよ(笑」 楠本 翔真 「ちょっと考え事してたんだよ。」 須藤 彩花 「えっ何考えてたの? 気になるなー。(ニヤニヤ」 楠本 翔真 「何ニヤニヤしてんだよ。」 須藤 彩花 「いやーエッチなことでも考えてたんじゃないかなーって(笑」 楠本 翔真 「んなわけないだろ!!」 須藤 彩花 「冗談冗談(笑 ほら早く学校行こう!」 楠本 翔真(N) 『こいつはいつもこんな調子だ。 だけど、そんなところが俺は好きだ。 彩花と一緒にいると、辛いことも忘れられる。 これからも俺はずっとあいつと一緒にいたい。 幼なじみとしてではなく、恋人として…』 ~卒業式後~ 楠本 翔真 「おいお前何泣いてんだよ(笑 イケメンが台無しだぞー(笑 卒業は高校生活の終わりだが、俺たちの友情はこれからもずっと続くんだ。 だからそんなに泣くな。 会えなくなるわけじゃない、いつでも遊びに誘ってくれ! ああ、んじゃ元気でな!」(友達と話している) 楠本 翔真 「…よしっ校門前に行くか。」 ~校門前~ 須藤 彩花 「あっ翔真!」 楠本 翔真 「彩花ごめん待たせた!」 須藤 彩花 「ううん大丈夫だよ。 翔真友達多いもんね〜。 ほんと人気者だね(笑」 楠本 翔真 「それは彩花もだろ(笑 …んじゃ行くか。」 須藤 彩花 「あっねぇ、どこに行くの?」 楠本 翔真 「着くまでの秘密。」 須藤 彩花 「えーケチー。」 ~目的地到着~ 楠本 翔真 「よしっ着いた。」 須藤 彩花 「ここって…」 楠本 翔真 「この場所覚えてるか?」 須藤 彩花 「うん、覚えてる。 この丘の上の公園、子供の頃よく一緒に来てた。」 楠本 翔真 「そうそう。 よく一緒に遊んだよな。」 須藤 彩花 「懐かしい…あの時はほんと、楽しかったなー。」 楠本 翔真 「なっ! …あのさ、今日彩花に付き合ってもらったのは、この思い出の場所で、お前に伝えたい事があるからなんだ。」 須藤 彩花 「伝えたい事?」 楠本 翔真 「…彩花。」 須藤 彩花 「は、はい」 楠本 翔真 「(深呼吸) 俺は、お前のことが好きだ。」 須藤 彩花 「…へっ?」 楠本 翔真 「小さい頃からずっと好きだった。 お前の明るくて元気なところ、ちょっと危なっかしいところ、全部が好きだ。」 須藤 彩花 「…翔真。」 楠本 翔真 「…彩花、俺と、付き合って下さい!!」 須藤 彩花 「…はい。 こちらこそ、よろしくお願いします!!」 楠本 翔真 「…へっ? い、いいの?」 須藤 彩花 「…う、うん…」 楠本 翔真 「…や、やった… よ、良かった…(グスッ」 須藤 彩花 「翔真!?」 楠本 翔真 「ごめん…嬉しすぎて…(グスッ」 須藤 彩花 「ふふっ(笑」 楠本 翔真 「な、なんだよ。」 須藤 彩花 「なーんも?(笑 可愛いなーって思っただけ(笑」 楠本 翔真 「か、可愛くねぇよ! 可愛いのはお前だろ。」 須藤 彩花 「ちょっ!なんでそんな事さらっと言うの!?」 楠本 翔真 「あはは!(笑 照れた?(笑」 須藤 彩花 「う、うるさい!」 楠本 翔真 「あはは!(笑 ほんと可愛いな(笑」 須藤 彩花 「うぅ…」 楠本 翔真 「彩花、これからもよろしくな。」 須藤 彩花 「うん、こちらこそよろしく。」 楠本 翔真(N) 『こうして俺たちは付き合うことになった。 思い出の場所にまた1つ思い出が増えた。 大学はお互い、自分のやりたいことの為に別の学校に進んだ。 離れ離れになったけど、不思議と寂しくはなかった。 そして、大学を卒業し社会人になった今、あの丘の上の公園で、また1つ思い出が増えようとしていた。』 楠本 翔真 「彩花、俺と…」 END キーワード:恋愛・学園・幼馴染・2人・男1・女1

  • 『あのねの音(ね)』作者:Evo-s

    〔登場人物〕 ・スミヤ(♀)…37歳。マツバ薬局の会社員。従業員。 ・ヒジリ(♂)…49歳。マツバ薬局の人事部長。 ・キクノ(♀)…21歳。大学3年生。 ・アダチ(♂)…17歳。高校2年生。 ・N(♂)…アダチと兼任で。 〔注意事項〕 ・このお話はフィクションです。 ・米印はト書きです。読まないでください。 ・米印の無いカッコ内は読んでください。 ・このお話に出てくる曲の歌詞は、歌netに掲載されているものを引用しております。 (https://www.uta-net.com/song/8500/) 〔STORY〕 N:私たちは、ふと子供時代の思い出がよみがえってしまう。良き思い出に悪しき思い出。トラウマもそうだ。 しかし、それだけではない。その時の曲や当時の知り合いが口にしていた台詞。何気ない・他愛もない会話が、実は大きくなってその意味や現実を知ってしまうこと。誰だってあるはずだ。 これは、そんな当時の思い出をきっかけに紡がれていく物語である。 スミヤ:今日も無事に仕事が終わったわ♪ 最近はフル出勤ばかりで嫌になるばかり。明日も同じだと思うと、何だか憂鬱になるわ。 N:スミヤ。とある小売店の社員である。ここ数週間は休みがなく働きっぱなし。ご苦労様である。 スミヤ:今日も帰路に就くってわけなんだけど…。 N:何やら、少し懐かしい曲が大通りの方から流れてくる。 スミヤ:何やら、懐かしい曲が流れているわね。歌声からして、女性シンガーの曲かしら?どこかで聞いたことがあるんだけど…。 N:一方その頃。 ヒジリ:さて、来月度の要員配置も整ったことだし。帰るとしますか。 “お先に失礼します。” N:ヒジリ。49歳。とある会社の人事部長を務めている。こちらも、本日の勤務を終えたらしい。車に乗り込む。 ヒジリ:あとは帰るだけなのだが。 ん?何か懐かしい曲をリクエストしたリスナーがいるらしいなぁ。懐かしいアーティストと名が出て来たぞ。 N:カーラジオから流れてきた曲は、スミヤが耳にしていたのと同じであった。 ヒジリ:なに? “涙の数だけ強くなれるよ”? “アスファルトに咲く花のように”だぁ?? …何か聞いたことがあるのだが。 N:数日が経った、ある日の駅。 アダチ:あ!キクノ先輩! キクノ:あら、アダチくんじゃない! こんなところで会うだなんて奇遇だね。お久しぶり。 アダチ:お久しぶりです。調子はどうですか? キクノ:いい感じよ。そっちは? アダチ:まぁまぁ、ってことでw キクノ:うふふ♡ N:アダチとキクノ。同じ小学校で中学校や高校も同じであった。プライベートで遊びに行くほどの仲であったのだが、最近は行けずじまいであった。 アダチ:先輩。就活の方はどうですか? キクノ:とっくに終わったわ。マツバ薬局に勤めることになったの。 アダチ:え?!あの大手薬局であるマツバに? キクノ:そうよ。本当に大変だったんだから。 アダチ:お、 “お疲れ様であります!!!” キクノ:でね?一ヶ月後かそれくらい後に内定者限定で親睦会のカラオケがあるんだけど、その時に歌う曲を試しに聞いてほしいの。 いいかな? アダチ:私でよろしければ!是非!! キクノ:ありがとう!! N:それから数日後、2人はカラオケで歌のお披露目式を実施した。 アダチ:そういえば、数日後の親睦会で歌う歌って、一体何なのですか? キクノ:これよ♪ N:スクリーンに映し出されたものは…。 (※曲が流れ始める) アダチ:(え?!嘘でしょ?!) キクノ:“涙の数だけ強くなれるよ♪ アスファルトに咲く花のように♪ 見るものすべてに怯えないで♪ 明日(あした)は来るよ 君のために♪“ N:そう、彼女が披露したのは岡本真夜の“tomorrow”なのである。 アダチ:(なかなかの選曲だなぁ。俺は歌えなくはないけど避けるな。) N:彼女の歌声に酔いしれたアダチ。 アダチ:先輩、流石です。 それにしても、まさか“tomorrow”を披露するがために私を呼ぶとは。 キクノ:何だか、この曲を1人カラオケで歌うのが恥ずかしくて。 アダチ:確かに、恥ずかしいですねw 確か、先輩が小学校を卒業する年の卒業生を送る会で私たちの代がこの曲でパフォーマンスしましたね。あの踊りは、今思い出すとヤラセ感が酷くてw 笑うしかないですよwww キクノ:実はね。 あの時の演技と曲が今でもたまに思い出しちゃってね。気づいたら歌えるように練習していたの。それで、無事に覚えられたってわけ。 アダチ:なるほど。 “何だか恥ずかしいなぁ…。”(ポソッ) キクノ:www アダチ:せっかくですから、我々のデュエットでもう一度歌いますか。 キクノ:そうね。せっかくですし。 N:こうして、2人は存分にカラオケを楽しんだのであった。 スミヤ:…あら?電話だわ。誰かしら? N:“電話だ…” スミヤ:お疲れ様です、スミヤです。 ヒジリ:スミヤくん、お疲れ様。ヒジリだ。 スミヤ:ヒジリ部長、お疲れ様です。ご用件は? ヒジリ:明後日の親睦会、キミも参加するんだろう? スミヤ:えぇ、はい。 ヒジリ:キミの歌、期待しているぞ! N:こうして、親睦会本番。 ヒジリ:スミヤくん。それと、キクノさん。かな? せっかくだから、デュエットをしてみてはどうだ? スミヤ:キクノさん、お願いしますね。 キクノ:は、はい…。 (一体どんな曲なのかしら?) N:リストを見て安心したキクノ。 (※実際にデュエットをしている感じで) キクノ:“涙の数だけ強くなれるよ♪ アスファルトに咲く花のように♪“ スミヤ:“見るものすべてに怯えないで♪ 明日(あした)は来るよ 君のために♪“ ヒジリ:これまた懐かしい曲を歌うもんだ。 (前、ラジオで流れていたのはこの曲だったのか。聞き覚えがあると思ったら。) キクノ:(よかった!歌える!!) スミヤ:(この子、なかなかやるわね。) N:皆さんも、懐かしい曲を追いかけてみてはいかがだろうか? 話のタネになるかもしれないぞ! アダチ:“明日は来るよ♪ どんな時も♪ 明日は来るよ♪ 君のために♪” Fin キーワード:青春・5人・男3・女2・Evo-s

  • 『君との約束』作者:あれん

    ~登場人物~ ♂⤑1 ♀⤑1 ✰︎宮下 愛美(みやした あみ)(♀)『43』 高校1年生・吹奏楽部・フルート奏者 ✰︎篠原 圭(しのはら けい)(♂)『36』 高校3年生・吹奏楽部部長・フルート奏者 『』⤑セリフ数 ~記号説明~ (心)⤑心の声 (N)⤑ナレーション 所要時間⤑約10分 【物語START】 宮下 愛美 「もうすぐ卒業式… …ふぅ、ちゃんと私の想いを伝えるんだ。」 ~卒業式当日~ 宮下 愛美 「篠原先輩どこかな〜?」 篠原 圭 「あれっ宮下じゃん、3年の教室の前でどうした? なんか誰かに用でもあるのか?」 宮下 愛美 「あっ篠原先輩! 先輩を探してたんです!」 篠原 圭 「えっ俺?」 宮下 愛美 「はい! …あ、あの! 今日卒業式が終わった後、部室に来てくれませんか?」 篠原 圭 「えっ吹奏楽部の?」 宮下 愛美 「はい。」 篠原 圭 「いいけどどうした? 何か相談事か?」 宮下 愛美 「いえ、先輩に伝えたい事があって…」 篠原 圭 「…分かった。 んじゃ、卒業式後吹奏楽部の部室な。」 宮下 愛美 「はい、ありがとうございます!」 ~篠原と別れ廊下を歩く~ 宮下 愛美(心) 〘はぁ、言っちゃった…緊張するな〜。 …ふぅ、頑張れ私。〙 宮下 愛美(N) 『私は宮下 愛美(みやした あみ)。 篠原先輩とは同じ吹奏楽部でよく面倒を見てもらっていた。 1年の私に優しく丁寧に教えてくれる先輩に、いつの間にか恋心を抱いていた。』 ~回想~ 篠原 圭 「新入生の皆さん初めまして、吹奏楽部部長の篠原 圭(しのはら けい)です。よろしく。」 宮下 愛美(N) 『私は小さい頃からずっとフルートを習っていた。 演奏するのが楽しくて中学校もフルート奏者として吹奏楽部に入っていた。』 篠原 圭 「俺はフルートを担当しています。 新入生の中でフルートをやりたい子はいる?」 宮下 愛美 「あっはい!」 篠原 圭 「おっ君元気がいいね! 名前は?」 宮下 愛美 「宮下 愛美です! よろしくお願いします!」 篠原 圭 「宮下さん、よろしく!」 宮下 愛美(N) 『この日私と篠原先輩は出会った。』 ~別日~ 篠原 圭 「宮下さん小さい頃からフルートやってたんだって?」 宮下 愛美 「はいそうですね、5歳の頃からやってました。」 篠原 圭 「どうりで上手いわけだ。」 宮下 愛美 「えっ?」 篠原 圭 「宮下さんのフルートは聴いていてすごく心地の良い音色だね。」 宮下 愛美 「えっあ、ありがとうございます。(照」 篠原 圭 「でもちょっと気になる部分もあったかな。」 宮下 愛美 「気になる部分、ですか?」 篠原 圭 「うん。 じゃあさっき宮下さんがやった曲を俺がやってみるから聴いてて。」 宮下 愛美(N) 『先輩は1つ1つ丁寧に教えてくれた。 言葉だけでなく実際に先輩が演奏して、おかしい所を指摘してくれた。 ただそれだけの事が、私はとても嬉しかった。』 ~別日~ 宮下 愛美(N) 『月日は経ち10月、全日本吹奏楽コンクール。 私たちは地区大会、都道府県大会、支部大会と勝ち進み見事全国大会に出場する事になった。 ものすごく大きな舞台、緊張でいっぱいだった。』 篠原 圭 「みんな、明日はいよいよ全国大会だ。 緊張するだろうが、あまり気を張り詰めず明日は思いっきり楽しもう!」 宮下 愛美(N) 『緊張していた私は先輩のその言葉に心が救われた。 …そして当日。』 篠原 圭 「みんな、よく頑張った! 今までで1番いい演奏だったよ! 宮下。」 宮下 愛美 「はい!」 篠原 圭 「あんだけ苦戦していたパート、今までで1番上手かったぞ!」 宮下 愛美 「えっほんとですか!?」 篠原 圭 「ああ。 宮下よく頑張ったな。(宮下の頭を撫でる)」 宮下 愛美 「…あ、ありがとうございます。(嬉し涙)」 宮下 愛美(N) 『そして大会の結果発表の日。』 篠原 圭 「…俺たちの学校が金賞…」 宮下 愛美 「篠原先輩、やりましたね!! …先輩?」 篠原 圭 「やっと…やっと夢が叶った…(グスッ」 宮下 愛美 「先輩…」 篠原 圭 「お前ら、本当にありがとう。(グスッ」 宮下 愛美 「…先輩がいたから、先輩がみんなを引っ張っていってくれたから、金賞をとれたんです。」 篠原 圭 「宮下…ありがとな。(ニコッ」 宮下 愛美(N) 『先輩の一生懸命なところ、みんなを思いやる心。 先輩と関わっていくうちにそんなところに惹かれていった。 でも、告白する勇気がなくて、とうとう先輩の卒業式を迎えてしまった。 もう後はない。 私は意を決して先輩を呼び出した。』 ~回想終了~ ~卒業式後吹奏楽部部室にて~ 宮下 愛美 「はぁ、どうしよう…卒業式終わっちゃったよ… 先輩に告白…ちゃんと出来るかな… あああ!!不安になってきたー!!」 ~部室のドアが開く~ 篠原 圭 「宮下ごめん待った?」 宮下 愛美 「あっし、篠原先輩!! いやっ全然待ってないですよ!!」 篠原 圭 「そう?ならいいんだけど… あっそう言えば、俺に伝えたい事って何?」 宮下 愛美 「あっつ、伝えたい事なんですけど…」 篠原 圭 「うん。」 宮下 愛美 「そ、そのー。 わ、私、先輩の事が…す、好きなんです!!」 篠原 圭 「えっ?」 宮下 愛美 「1年の私に対して、優しく丁寧に教えてくれるところ、何事にも一生懸命なところ、みんなへの思いやり。 気付いたら先輩の事を好きになっていたんです。 でも、告白をする勇気が出なくて一度諦めようと思いました。 だけど、後悔したくない、後悔するなら先輩に想いを伝えて後悔したい、そう思って今日先輩に私の想いを伝えに来ました。」 篠原 圭 「宮下…ありがとう。 まさか、お前が俺の事をそんな風に思っていたとはな(照 びっくりしたけど、物凄く嬉しい。 …でも、お前の告白は受けられない。」 宮下 愛美 「……」 篠原 圭 「…実はな俺、海外に留学するんだ。」 宮下 愛美 「えっ?」 篠原 圭 「プロのフルート奏者になりたくて、パリに行くんだ。」 宮下 愛美 「パリ…」 篠原 圭 「だから…ごめん。」 宮下 愛美 「……そう、ですか…パリ…遠いですね… 私は、先輩のことずっと、応援してます… 最後に先輩、これだけは言わせて下さい。 先輩のことずっと、ずっと好きでした。 …じゃあ、先輩さようなら。」(全体的に涙を我慢しながら) ~宮下が部室から出ようとする~ 篠原 圭 「待って!!」 宮下 愛美 「!!」 篠原 圭 「…ごめん…本当にごめん。 俺、宮下…お前の事が好きだ。」 宮下 愛美 「えっ?」 篠原 圭 「本当は気持ちを隠そうと思った。 でも、お前のそんな顔を見たら、隠すことなんて出来なかった。」 宮下 愛美 「先輩…」 篠原 圭 「宮下、俺はさっき言った通りパリに留学する。 どのぐらい向こうにいるか分からない。 すごく待たせると思う。 …それでも、俺を待っていてくれるか?」 宮下 愛美 「!! はい…ずっと、ずっと先輩のことを待ってます!!」 篠原 圭 「(微笑む) 宮下、ありがとう。 必ずお前のことを迎えに来るから。」 宮下 愛美 「…はい!」 宮下 愛美(N) 『それから2年後、私は高校の卒業式を迎えていた。 卒業式後、校門の前に見慣れた男性が1人。』 篠原 圭 「宮下、卒業おめでとう。 …迎えに来たぞ。」 END キーワード:恋愛・学園・先輩・後輩・2人・男1・女1・あれん

  • 『Liam』作者:Natal

    【登場人物】 グリア・・・女 隊長・・・男 ジュリア・・・女。グリアの先輩。 ロシュ・・・男 【ストーリー】 隊長『…全体整列!構え。……撃て!!』 〘グリアの声〙 〘我々は選ばれた部隊であり、最新の魔道具を扱う。この魔道具を扱えるのは我々【Liam(リアム)】だけである。〙 隊長『…そんな事では、魔獣には勝てんぞ!』 部隊全員『はい!!』 〘グリアの声〙 〘この魔道具は、見た目は銃だが……魔力があるものしか扱えない特別な作りになっている。私の時代では、滅多に出回らない品だ。〙 グリア『……くっ。』 隊長『…グリア!もっと集中するんだ!魔力が乱れてるぞ!!』 グリア『すいません、隊長!』 〘グリアの声〙 〘……私は、この部隊で、その中でも新人で下っ端だ。〙 隊長『…攻撃止め!……今日はここまで。全員、解散!』 ジュリア『…グリア。』 グリア『…うわっ、冷たっ!…ありがとうございます、ジュリア先輩』 〘グリアの声〙 〘この人は、ジュリア。私の先輩である。私を【Liam(リアム)】に誘って頂いた方でもある。〙 ジュリア『…どう?この部隊には慣れた?』 グリア『まぁ……でもまだ、先輩ほどの実力は出てません。』 ジュリア『しょうがないわよ。女は、私とグリア…2人しか居ないんだから。』 〘グリアの声〙 〘【Liam(リアム)】は、私たち以外は……大半は男ばかりだ。だから、からかわれる事もある。〙 ロシュ『…おやぁ、これはこれは……。』 ジュリア『また来たの、ロシュ。』 ロシュ『いいだろう、別によォ……そこの【出来損ない】をからかいに来ただけだって。』 グリア『……っ。』 ジュリア『ロシュ、あんたいい加減にしなさいよ……!!』 グリア『いいのよ、ジュリア。私が悪いから……。』 ロシュ『戦績優等生のはずが、【Liam(リアム)】では出来損ないとは…… 隊長もジュリアも、鼻をおられた気分だよなぁ……。』 ジュリア『ちょっと!それ以上言ったら……!!』 グリア『ジュリア、大丈夫だから……。』 〘グリアの声〙 〘ロシュの言った通りだ。私は……出来損ないに過ぎない。そう思っていた。 …あの事件が起こるまでは。〙 グリア『隊長に呼ばれた……。今度こそクビかも…。』 グリア『……失礼します。』 隊長『…よく来た。グリア…いや、グリア・ハーネスト少尉。』 グリア『…なぜ、私の本名を知っているんですか。誰にも言ってはいないのに。』 隊長『知ってるもなにも、私が君を【Liam(リアム)】に推進させたからな。』 グリア『私を誘って頂いたのは、ジュリアです。』 隊長『ジュリアに頼んだのは私だ。君は戦績優等生だが…【本来の魔力】を出していなかったからな。そこいらの奴らよりは、強くて強力な魔力がな……。』 グリア『…隊長には、バレていましたか。』 隊長『ははは……私をなんだと思っていたんだ。直ぐに分かったさ。 君は、火の魔女と言われた【アルディア・ハーネスト】の子孫。そして 唯一部隊では珍しい【氷魔法を扱う】人物であることもな……。』 グリア『…私は、やはりクビですか。』 隊長『そうとは言ってはいない。君には、任せたい任務がある。君とジュリアにしか出来ない任務がな。』 〘グリアの声〙 〘そう言って隊長は、私にポーチを渡した。いや、よく見たら巧妙に作られた銃だった。〙 隊長『場所は、折り入ってまた連絡する。しっかりと任務を遂行するように。』 グリア『はっ!』 〘グリアの声〙 〘数日後、その日は訪れた。場所は、豪華な屋敷。ここで魔獣を見つけ 駆逐(くちく)すること。それが、私とジュリアの任務だ。〙 ジュリア『にしても、わざわざ……ドレスまで用意されてるとはね…。』 グリア『そうね。この格好…動きずらいわ…。』 ジュリア『ちょっと!何してるの!!』 グリア『動きやすいように、スリットを入れてる……。』 ジュリア『だからって、ナイフを持つのは物騒よ!?』 グリア『…分かった。』 ジュリア『…さぁ、さっさと終わらせるわよ。』 グリア『…えぇ。』 〘グリアの声〙 〘私たちは、貴婦人になりすましながら……辺りを偵察していくが、どこにも見当たらない……気配も感じない。…場所が外れたのかと思っていた。〙 ジュリア『…居ないわね。』 グリア『…えぇ。どこに潜んでるのかしら……。』 ジュリア『……っ!?グリア危ないっ!!』 グリア『え……っ……。』 〘グリアの声〙 〘ジュリアは、背後からの魔獣に気付き……私を押した…。私の身代わりになってしまったのだ。魔獣は姿を消し逃げられたが……厄介なことになってしまった。〙 グリア『ジュリア!ジュリア!!』 ジュリア『……グリ…ア、私を…殺しなさい…!!』 グリア『そんな事……出来ない!!』 ジュリア『…私はもう…このまま…だと…魔獣に姿が変わってしまう…だから、そうなる…前に……。』 グリア『助かる方法…助かる方法はっ……!!』 ジュリア『……っ。』 〘グリアの声〙 〘突然、ジュリアは私を突き放した。そして銃を私に向ける。〙 ジュリア『グリア……!!グリア・ハーネスト…!!…しっかりしなさい!貴女は少尉でしょ!』 グリア『…ジュリアっ……。』 ジュリア『…貴女が…ここで撃てば、この事件は終わるの…!!』 〘グリアの声〙 〘私は、嫌々ながらも、ジュリアに銃を向けようとするが……手が震えて上手く構えられない。〙 グリア『嫌だ……ジュリアっ…!!』 ジュリア『グリア……あなたを誇りに思うわ……。』 グリア『……ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!』 〘グリアの声〙 〘次に目を覚ました時には、私は医務室に眠っていた。ジュリアは……どうなったのかは不明なままだ。〙 Fin キーワード:ファンタジー・シリアス・4人・男2・女2・Natal 【Natalの台本集】→https://writening.net/page?K7rDDA

  • 『ある青年だった人の話』作者:Natal

    『君は…誰だい…?』 美しい灰色の髪に、真紅(しんく)の宝石のような瞳、色白の肌をした 唐服(からふく)の女性が橋の前に立っていた。 僕は、宮廷(きゅうてい)にある1本の大木(たいぼく)の近くで彼女を見つめた。 そんな僕を彼女は気付いたのか、僕を見つめ微笑む。 そんな時に、僕は君の名前を問いた。 彼女は、微笑みながら… 『私は、瑠花(るか)よ。貴方は?見たことない顔ね?』 そう言われた。 僕は、なにか言わないといけないと思って、 『君は綺麗だね。お嫁さんにしたいぐらいだ。』 つい、口走ってしまった。 彼女は、また微笑み…こう呟いた。 『ありがとう。そう言ってくれたのは貴女だけよ。』 そうこう話しているうちに、彼女は女官(にょかん)に呼ばれて…去っていった。 僕は、自分の名前を伝え忘れてしまった。 また会ったら、その時に自分の名前を伝えようと思った。 けどそれは叶わなかったんだ。 数日後、宮廷から出てきた彼女の姿は……まるで天女だった。 数人の兵士を連れて……火神(かしん)が居る山へと…登っていく…。 僕はその時初めて、彼女が【生贄】として嫁いで行ってしまうのだと気づいた……。 火神の住処(すみか)は、神聖(しんせい)な場所な為…【生贄】しか先を通ることは許されない。 彼女は、神聖な場所に入る前に僕に振り向いて…… 『ごめんね』…僕にはそう聞こえた気がする。 あれから数百年間、僕は…結婚もせず…独り身で暮らしている。 『彼女は、瑠花は元気にしてるのだろうか……。もし、来世で生まれ変われるなら…今度は……君を……。』 …君を迎えに行くから。待っていてくれ。 Fin キーワード:ファンタジー・シリアス・1人・男1・Natal 【Natalの台本集】→https://writening.net/page?K7rDDA

  • 『繰り返す恋愛』作者:Natal

    【登場人物】 麻里(まり)・・・女。 翔太(しょうた)・・・男。麻里の幼馴染。 裕太(ゆうた)・・・男。麻里の友達。 【ストーリー】 [麻里の声] [【守るって約束したろ、__。】…夢で言われた言葉…。誰だったかな?覚えてない……。] 裕太『…麻里ちゃん?どうしたの?』 麻里『ううん、大丈夫だよ。ちょっと考え事してた…。』 裕太『…そっか。』 麻里『うん。』 [麻里の声] [裕太は、最近仲良くなったクラスの子。とても優しいんだ。あと、もう1人……] 翔太『…おい。』 麻里『…あ、翔太くん…。』 翔太『あいつには近づくなって言ってるだろ?』 麻里『何よ…。近づいたらいけないの?裕太くんは優しいよ?』 翔太『…とにかく、あいつとは…!』 麻里『しつこい!喋るのは私の自由でしょ?!』 翔太『おい、待てよ!』 裕太『……っ。』 [麻里の声] [翔太は、私の幼なじみなんだけど…優しい裕太くんを何故か、 忌み嫌っているんだよね……。裕太くんは優しいのに…。] 翔太『……ってめぇ!!ふざけんな!!』 裕太『な、なんだよ…。』 麻里『ちょっと!なにしてるの!翔太くんやめて!!』 翔太『…んだよ…!なんであいつを庇うんだよ!おかしいぞ!』 裕太『麻里ちゃん……。』 麻里『おかしいのは翔太くんだよ!なんで裕太くんばかりいじめるの!?』 翔太『……ちっ。』 裕太『麻里ちゃん、いいんだ…。僕が悪いから…。』 麻里『裕太くん…!怪我してる…』 裕太『麻里ちゃん…好きだよ…。』 麻里『……私も…。』 [麻里の声] [私は幸せだった、だって裕太くんから告白されたから……なのに、私は聞いてしまった…。それは、放課後の時の事だった。] 麻里『裕太くん、何処だろう…?』 裕太『…だよなぁ(笑)』 麻里『教室から裕太くんの声がする……行ってみよう…』 [麻里の声] [私は、裕太くんを驚かそうと…教室の扉の前に手をかけた] 裕太『…麻里のやつ、馬鹿だよなぁ。ちょっと優しくしただけで コロッと…【好きだよ】って言っただけで、【私も】なんてさ…。馬鹿だよなぁ。本当に…(笑)』 麻里『……えっ。』 裕太『翔太は、俺の正体バレてたみたいだが、【騙された方が悪いんだよ、ばーか】って煽ってやったら、本気な顔で殴りやがってよー。』 麻里『…そんな……。』 [麻里の声] [私は……、裕太くんに騙されたのだ。その時ふと……涙が溢れかえった。私はその場から居られなくなり、走り出した。] 麻里『…ううっ……なんでっ……。』 翔太『…麻里?』 麻里『翔太くん……!!ごめんなさい、私……!!』 [麻里の声] [翔太くんは、泣いている私を見て…優しく抱きついた。] 翔太『…辛かったな。』 麻里『ごめんなさい、ごめんなさい…!!』 翔太『【守るって約束したろ】。今度は、俺がお前を守るから…。』 [麻里の声] [その言葉に、ふと…【ずっと昔の事】を思い出した。そして分かった。 私が本当に好きなのは___。] 麻里『翔太……好きです…。』 翔太『やっと聞けた。待ってたよ、麻里。』 [麻里の声] [こうして2人は、後世で結ばれた。おしまい。] Fin キーワード:恋愛・日常・幼馴染・3人・男2・女1・Natal 【Natalの台本集】→https://writening.net/page?K7rDDA

  • 『堕天使』作者:Natal 

    アリス『…面白いじゃないっ……。こんなに興奮することは無いわっ!!』 敵の軍勢は……せいぜい1万といった所かしら…。 私率いる軍勢は、その半分。不利と言ってもいいだろう……。 だが、私を甘く見るなよ。 私は剣術には長けているんでなぁ……悪いな、こんなとこで死ぬ訳には行かないんだよ。 『アリスを殺せ!!魔王に見初められた女騎士を殺せ!!』 敵の怒声が地鳴りと共に響く。 いい度胸なことだ、己の生命が消えかけてるとも知らないで……。 アリス『皆の者、よく聞け!! 我らは、幸運に満ちている。我らに全滅されるとも知らない哀れで愚かな人間を制裁する!私に続け!!全ては魔王様のために!!』 …どうやら我らの殺気に、馬たちが逃げ出したようだな。 そうだ、今までは本気など1度も出してなんかいないさ……。 人間どもより、馬の方がまだ分かるようだな。 アリス『さぁ、我らの本気を…この世の恐ろしさというものを知らしめようかではないか…!!』 そう私は、堕ちた堕天使みたいなものだ。 私は魔王様に仕える女騎士。 この私を奈落の底に落とした事…その復讐を、狂った私をその目玉に焼き移してやる。 そして後悔させてやる。 【惜しい人材を無くした】ってな。 待ってろよ。国王陛下…いや、父上様よ。 Fin キーワード:ファンタジー・シリアス・バトル・1人・女1・Natal 【Natalの台本集】→https://writening.net/page?K7rDDA

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