アリス『…面白いじゃないっ……。こんなに興奮することは無いわっ!!』
敵の軍勢は……せいぜい1万といった所かしら…。
私率いる軍勢は、その半分。不利と言ってもいいだろう……。
だが、私を甘く見るなよ。
私は剣術には長けているんでなぁ……悪いな、こんなとこで死ぬ訳には行かないんだよ。
『アリスを殺せ!!魔王に見初められた女騎士を殺せ!!』
敵の怒声が地鳴りと共に響く。
いい度胸なことだ、己の生命が消えかけてるとも知らないで……。
アリス『皆の者、よく聞け!!
我らは、幸運に満ちている。我らに全滅されるとも知らない哀れで愚かな人間を制裁する!私に続け!!全ては魔王様のために!!』
…どうやら我らの殺気に、馬たちが逃げ出したようだな。
そうだ、今までは本気など1度も出してなんかいないさ……。
人間どもより、馬の方がまだ分かるようだな。
アリス『さぁ、我らの本気を…この世の恐ろしさというものを知らしめようかではないか…!!』
そう私は、堕ちた堕天使みたいなものだ。
私は魔王様に仕える女騎士。
この私を奈落の底に落とした事…その復讐を、狂った私をその目玉に焼き移してやる。
そして後悔させてやる。
【惜しい人材を無くした】ってな。
待ってろよ。国王陛下…いや、父上様よ。
Fin
キーワード:ファンタジー・シリアス・バトル・1人・女1・Natal
【Natalの台本集】→https://writening.net/page?K7rDDA
Commenti