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「」に対する検索結果が134件見つかりました

  • 『桃太郎~明かされた秘密〜』作者:schön Ton(シェントン)

    【登場人物】 桃太郎……桃に乗って流れてきた少年。動物と話せる力を持つ。 鬼 ……都より姫を連れ去った。人ならざる恐ろしい形相をしている。 姫 ……帝の娘。特別な力を持つために鬼に連れ去られる。 【場面説明】 都から連れ去られた姫を連れ戻すために桃太郎が、猿・雉・犬と共に鬼と戦う。 鬼の親玉に桃太郎がトドメを刺そうとする。 【ストーリー】 桃N:俺は、自分が何者なのか深く知らなかった。ただ、育ての親からは「桃から生まれた」ということだけ聞かされていた。桃から人が生まれるはずはない。もしかしたら俺は、人間ではないのかもしれない。そうであれば、俺の持つ不思議な力についても、納得がいくような気がした。俺が鬼を退治しようと思ったのも、もしかしたら……異形の存在に触れれば、自分について何かわかると思ったからだ。 (鬼ヶ島、桃太郎、鬼との決戦) 桃:何故だ…、何故その刀を構えない。 鬼:……。 桃:戦え!…くっ、貴様が動かないのならば俺が‼︎ 姫:やめてください‼︎ 桃:あなたは…?どうして俺を止めるんだ? 姫:私は、この国の姫。この方を倒してはなりません。あなたがここに来た目的は分かっています。けれど、私は戻りません。 桃:やはりあなたが……。何故そのようなことを申される。あなたは鬼にさらわれた。都も鬼のせいで大変な混乱に陥っている。それなのに何故、あなたが鬼を庇う? 姫:さらわれた……いえ、私は自分の意志でここに来たのです。都を混乱に陥れたのは鬼ではありません。私があのまま都に居れば、都は滅んでいたかもしれません。 桃:都が滅ぶ……?そのお話、詳しく、聞かせてはいただけないだろうか。 姫:……。 鬼:それについては、私から説明しましょう。 桃N:それまで、一言も言葉を発さなかった鬼が口を聞いた瞬間だった。彼の声は、想像していたよりもはるかに優しく、どこか懐かしい感じもした。 鬼:今からするお話は、信じがたいものかもしれません。信じるかどうかはあなたが決めてください。私は、今でこそ「鬼」と呼ばれていますが、もともとは帝におつかえする側近の一人でした。しかし、帝はとんでもない計画を企てていました。私はその計画に反対でした。そして、その計画を阻止するためにひそかに動き出したのです。 桃:とんでもない計画?それは一体なんだ? 鬼:天下統一です。帝は、日の本(ひのもと)すべてを我が物にするために、「伝説の竜」を操ることにしました。「伝説の竜」は、一瞬で世界のすべてを壊すほどの力を持っている、と言われています。幸いなことに帝は、この竜を操る力を持っていませんでした。しかし、その力を持った人間が近くに存在してしまった……。 桃:竜を操る力……。 姫:16年前、偶然にもその力を、帝の息子が持って生まれてしまいました。それが……私の兄でした。 鬼:私は、その力を帝が手に入れることを恐れました。そして、皇子が実の父親によって利用されることも……。そこで私は、何人かの信用できる仲間を募り、皇子を逃したのです。しかし、そのことはすぐに帝にバレてしまいました。そして……。 姫:彼らは帝により罰せられました。毒を……劇薬といわれる毒を身体中に浴びせられたのです。数人は何とか一命をとりとめましたが、もはやその姿は人の形を失っていました。それが、彼ら、鬼の正体だったのです。 桃:都を荒らしたといわれる鬼が、帝によって人工的に作られた鬼……お前たちは、都を守るために動いていたというのか。しかし、なぜ姫をさらう必要があった。力を持っていたのは皇子だったのだろう? 鬼:確かに、力を持っていたのは皇子でした。ですが、皇子を逃がした2年後、望まぬ奇跡が起きてしまったのです。私たちにとっては悲劇でした。生まれてきた姫も皇子と同じ力を持っていたのです。 桃:皇子と同じ……。 鬼:そう。私がそれを知ったのは、風の噂でした。けれど、万が一その噂が本当だったら……。私たちは、姫様が街に出られる日を狙い、さらうことにしました。信じていただけるとは思ってもおりませんでした。しかし、姫様はすでにその事実に気付き始めておられたのです。 姫:少し、おかしいとは思っていたんです。父は……帝は、私の持つ力に執着しておりました。初めは、珍しい力だから気になっているだけだろうと思っていました。でも、「伝説の竜」のことを、私が持つ力の大きさを、帝が話しているのを耳にしてしまったのです。私は決して、都には戻りません。私がいれば、帝は……。 桃:あなたが持つ力、それは何なんだ。「伝説の竜」を操る力とは一体……? 姫:「動物の言葉を理解する能力」です。 桃:……⁈動物の言葉、を……。 桃N:その能力には、どこか覚えがあった。 姫:その能力は、適正の者が持てば、生物を操ることもできると言われているんです。 鬼:その力を持つ者は、世界に多くは存在しません。 桃N:この時、俺の頭の中には一つの可能性が浮かんでいた。 鬼:何か、心当たりがあるのではないですか? 桃:……(考え込むような沈黙) 姫:心当たり……? 桃:一つ、聞いてもいいだろうか? 鬼:もちろん。 桃:逃したという皇子、彼は一体どうなったのだ? 鬼:私たちにも、皇子の消息は不明でした。しかし、今ははっきりと分かります。あなたももうお気づきでしょう。動物と心を通わせ、鬼を退治しに来た、あなたなら……。 姫:動物と、心を……?…まさか⁈ 桃:ずっと、考えていたんだ。桃から生まれ、親も分からず、不思議な力を持っていた。俺は……果たして人間なのか、と。お前は俺を桃に入れて川に流した。何故なんだ。 鬼:都では、「カラクリ」というものが栄えております。物を冷やしたり、馬を使わずに人間を遠くに運んだり。あの桃はカラクリの一種です。小さな赤子をのせ、安全に川を渡れるようにと作られたカラクリなのです。帝の目をごまかし、誰かに見つけてもらえるようにと、あえて桃の形に作りました。 桃:……そうだったのか。 鬼:……あなたを一人にしたこと、ずっと、ずっと後悔しておりました。皇子、ご無事で何よりです。 桃N:鬼は、目に涙を溜めて、俺を見つめる。俺が鬼退治に来たのは、偶然などではないだろう。きっとこれは、俺の運命だったのかもしれない。 桃:教えてくれ、帝を止めるにはどうしたら良い。俺は、都のことは全く覚えていない。正直、興味もない。しかし、この世界には俺の大切なものが沢山ある。守りたいんだ。 桃N:この日俺は、自分の運命を知った。今まで、自分が何者なのか知らなかった。この力が何なのか分かっていなかった。望んでこの力を持ったわけでもない。しかし、これが俺の運命だとするのならば、俺はそれを突き進もう。ここから俺の本当の旅が始まるのだ。 Fin. 【キーワード】時代・3人・男2・女1・schön Ton・シェントン

  • 『より強く輝いて』作者:痔・エンド

    【登場人物】 勇輝(ゆうき) 高校生、真面目でおとなしいが不器用 たけるとは昔からの友達 大翔(たける) 高校生、やんちゃで元気、前向きなフッ軽少年 ゆうきとは昔からの友達 優美(ゆみ) 勇輝の母、毎日仕事で追われている 義樹(よしき)※名前のみの登場セリフなし 勇輝の父、消防隊員として活躍 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【ストーリー】 勇輝回想シーン …… …… ……ろ …… ……や ……めろ やめろぉ!! ハッ!? 夢か…… まただこの夢を見るのは…… ハァ... ....... 大翔 「おはよう勇輝〜どうしたよ浮かない顔して〜!今日は待ちに待った文化祭だぞ〜ほら元気だして」 勇輝 「いやぁ何でもないよ」 大翔 「そんなこと言って勇輝!またあの事だろ〜顔に書いてるぜ〜」 勇輝 「やめろやめろ!人の心情を読み解こうとするなっ」 大翔 「ははぁ〜図星なんだぁ勇輝〜」 勇輝 「あぁもう!うるさいな大翔は!そんなことしてるとカナちゃんに嫌われちゃうよ?」 大翔 「やめろぉ!カナちゃんと今いい感じなんだから!…」 勇輝 「カナちゃん言ってたよ?探ってくる男はキモイから嫌いって」 大翔 「マジで!?俺気をつけるわ!」 勇輝 「お、おう気をつけろ(テキトーなことも言っとくもんだな.......)」 大翔 「そいやゆみさんは文化祭見に来るの?」 勇輝 「いやぁどうだろうね〜母さん仕事休みらしいけど昨日も夜遅くまで働いてたしさ〜このまま寝過ごすかも」 大翔 「そっかぁ〜大変だな勇輝の家もさ母さんずっと働きっぱなしだね」 勇輝 「そうだよだから俺も早く働いて楽させてやんねぇとな」 大翔 「とはいえお前何して働きたいとか決まってるわけ?」 勇輝 「なーーーんっもまだ決まってないよ」 大翔 「そっかぁ〜前は消防士とか言ってたのにね」 勇輝 「それは昔の話!それよりお前はどうすんだよ高校でたらさ」 大翔 「俺はね〜普通の大学行って普通に働くかな〜?ボヤっとしか考えてない」 勇輝 「普通の大学と普通の仕事ってなんだよ具体的な内容スカスカじゃんwww」 大翔 「うっうるせぇ!決まってねぇやつに言われたくねぇよ!」 勇輝 「まぁお互いゆっくり進路決めようぜ〜」 ....... 勇輝 「いやあ今年も文化祭人多いなぁ……」 大翔 「うぃ〜勇輝!やってるぅ?」 勇輝 「うるさいの来たよ.......なに?お前休憩中なんだろ休んどけよ」 大翔 「大丈夫大丈夫!俺は強いから」 勇輝 「そう言って昨年働きすぎて熱出したんだから」 大翔 「今年の俺はパワフルに進化した!昨年の俺とは違うんですぅ!」 勇輝 「ハイハイ.......ってあれ?母さん!?」 優美 「勇輝〜!遅くなっちゃった〜」 大翔 「あ!ゆみさんこんにちは!」 優美 「大翔くんこんにちは!勇輝がいつも世話なっててありがとうね」 勇輝 「母さん大丈夫なの寝てなくて?」 優美 「ほら私仕事でいつも忙しいから勇輝の相手何もしてあげられないから.......」 勇輝 「相手って……俺もうそんな歳じゃないよ!ちゃんと休んでっていつも言ってるじゃん!ったく!あ、休憩時間だから俺一回抜けるね」 大翔 「勇輝!いいの?母さん来てるのにもうちょい話さなくて?」 優美 「いいのいいの!私が勝手に来ただけだから!……私も色々回ってみるわ!」 大翔 「それなら俺が案内しますよ!ゆみさん!」 優美 「本当?助かる〜流石大翔くん」 大翔 「勇輝〜!美人母さん借りるぞぉぉおおお!」 勇輝 「誤解招くことを言うなぁ!まぁ二人で楽しんできて!」 …… ったくもぉ調子狂うなぁ 勇輝 「相手かぁ〜もうそんな歳でもねえしどう接していいもんかねぇ〜」 ....... 大翔 「ゆみさん勇輝となんかありました?」 優美 「やっぱわかる?」 大翔 「わかるも何も……あいつわかりやすいですから!喧嘩でもしたんすか?」 優美 「逆よ一緒にいる時間は私たち短いから変な距離があるの」 大翔 「そうっすよね普段からずっと働いてると合わないですもんね」 優美 「ううんそうじゃなくて」 大翔 「へ?」 優美 「ほらあの人が居なくなってから私たちの繋ぎ目が無くなって……どう接していいのか」 大翔 「あぁ.....義樹さんですか?」 優美 「うん……」 大翔 「あれから今日でちょうど1年すもんね」 優美 「早いなぁあの人の分まで勇輝と向き合えるかしら」 勇輝 「大丈夫ですよ!」 優美 「大翔くんみたいに私も勇輝も不器用じゃなければいいんだけどね」 大翔 「まぁたしかに.....無理もないかぁ」 ....... 勇輝 「父さん...俺正直まだ母さんとの向き合い方は分かんないや俺も素直に頼れる性格だといいんだけどさ」 ....... 勇輝 「よーし午後も頑張るか〜!」 大翔 「戻ったか勇輝!」 勇輝 「おう!あれ母さんは?」 大翔 「なーんか仕事で呼び出されたみたいでさ勇輝によろしくって」 勇輝 「だーから言わんこっちゃない……家で寝てたら休めたろうに」 大翔 「そんな事言うなよお前の頑張り見に来たんだから」 勇輝 「俺は頼んでもない」 大翔 「はぁ……おまえはこれだから」 勇輝 「お前にはわかんねぇよ」 大翔 「なんだよそれ」 勇輝 「普通の家庭の奴にはわかんねぇよ」 大翔 「……」 勇輝 「なんだよその目」 大翔 「いや。確かに普通だようちは。でも逆に普通はあそこまでお前にこだわる理由なんてゆみさんには無いわけで.......好かれてんじゃんお前」 勇輝 「だから困ってんだよ所詮俺たちは赤の他人だ、普通じゃないんだ」 大翔 「意地はるなよ母は母だろ」 勇輝 「そうだけどさまだ距離感わかんねぇよ」 大翔 「なぁ」 勇輝 「なんだよ」 大翔 「お前は強いよな」 勇輝 「なんだよ急に」 大翔 「1年だぞまだ1年だ、なんでそんなにお前は強いんだ」 勇輝 「いや、案外そうでもねぇよ悪夢にうなされるのはずっとだ」 大翔 「今日は帰り寄ってくの?」 勇輝 「あぁ。父さん俺の作る焼きそば好きだったしこのまま作ったの持ってこうかなって」 大翔 「そしたら青のり沢山入れないとなwwww」 勇輝 「よく覚えてんなお前wwww」 大翔 「小4の時花火見たろあの時義樹さん青のりかけすぎて真緑の焼きそばなってたじゃんw」 勇輝 「あったなーそんなことも今日は青のり増し増しで持ってくよ」 ....... 大翔 「文化祭疲れたな〜勇輝最後のラッシュヤバかったね」 勇輝 「いやほんと....途中腕もげるかと思った」 大翔 「もうすぐ着くな」 勇輝 「あぁ」 大翔 「あれ!?アソコにて」 勇輝 「ん?なんだ?」 大翔 「わりぃ俺お前のチャリカゴにケータイ置いてきちゃった!勇輝頼む!取ってきてくれ俺トイレ行きたくて!」 勇輝 「なんだよもぉしゃーねえなぁ....」 大翔 「居なくなったか......」 優美 「あれ?大翔くん?」 大翔 「やっぱり!優美さんすよね!遠くから見てまさかと思って……いま勇輝を俺の荷物取らせに向かわせたんすよ」 優美 「あれ?そうだったの?」 大翔 「いやここの参りの時の勇輝を優美さんに見せてやりたいなとか思って.......なにか2人の距離縮める材料にでもなればなって」 優美 「遠くから私の姿見えただけでよくそれ思いついたね.......」 大翔 「ヤバ!アイツ戻ってきました!」 優美 「ええっとこの陰に隠れましょ!」 勇輝 「おーーい大翔〜?あれ?居ねぇや.......まぁいいかお参り見られんのも恥ずいしな……ふぅ」 勇輝 「父さん来たよ……久しぶり!ごめんね最近あんま顔出せなくてさ....... ちょっとテスト期間重なっちゃってそっちは休めてる?アンタ消防隊員で忙しく働いてたんだからソッチではちゃんと休むんだぜ?」 優美 「ダメもう泣きそう……」 大翔 「俺もっす.......でもダメっすよバレるから」 勇輝 「父さんはさ昔から言ってくれてたじゃん?強さは自分がのし上がって人を蹴落す為のものじゃないってさ。強さは人を守るためのものだってだから父さん人を守る仕事してたんだろ? アンタバカだよ俺を置いてさ.......火事から人を救ったかもしれないけど実の息子じゃなく赤の他人の子ども助けて死ぬんじゃねぇよ……!なんでだよ!……俺は俺はホントに一人ぼっちになっちまったんだぞ……!グッ……クッ.......グスッ.......うぅ...人を守り続けて助けてその為にもっと強くなる決断して!それで命落としてカッコ悪ぃよバカだよ!俺たちと幸せに暮らしても良かったじゃねぇかよ!俺もっと見てもらいたいし褒められてぇ……よ何より父さんに憧れてたから近づきたかった…ハァ....最高にバカだしカッコ悪ぃ…… ……でもそんなバカカッコ悪ぃ父さんだから憧れてんだ。ごめんよ愚痴ってさ俺まだまだ弱いからまだこの現実は受け止めきれてないよ。俺さ.......強くなれるかな?」 優美 「.......そうよね実の父親.......いや、あの子からしたら唯一の血の繋がった家族だからね」 大翔 「ゆみさんも立派な母ですよ?」 優美 「ううん。私は何もしてあげれてないあの子の本当のお母さんはあの子が生まれて直ぐに病気で亡くなって.......義樹さんが居たおかげで寂しくなかった子だから私は関係ないよ」 大翔 「祖父母もアイツ居ないすからね....まぁ俺らの親のさらに親世代は戦争とかの時代すからしょうがないですけど」 やっぱアイツかなり我慢してるんすよね」 優美 「やっぱそうよね.......あの子に何してあげられるかしら.......」 勇輝 「父さんが再婚するって聞いて俺めちゃくちゃびっくりしたよでも嬉しかったんだ家族が増えるんだからさ。まぁ俺も母さんもさコミュニケーションも下手だし今でもまだ変な距離感がある父さんが居なくなってから尚更だよ。 でもさ母さんは毎日俺のために遅くまで働いてさ頑張ってくれてて だからさ俺もっと強くなって母さんの事支えたいんだ血が繋がってるとか繋がってないとか関係ない!俺の唯一の家族だから.......」 優美 「!!?ッ!?」 大翔 「勇輝ッ.......!」 勇輝 「俺さ人には言えないことがあって実は父さんみたいな人を守れる消防隊員になりたいんだ!まぁ.......小さい頃は大翔にだけよく言ってたけど最近は恥ずかしいから言えなくてっ……でも、この気持ちは昔からずっと変わってないんだ今日は父さんと別れてから1年がたったしこれを伝えようと思って来たんだ。 あ、父さん好きな焼きそば置いとくねちゃんと青のり増し増しにしといた!じゃあ俺そろそろ行くよ父さん見ててよ俺アンタより強くなるからさ!」 ....... 大翔 「お待たせ〜勇輝〜」 勇輝 「おっそ……何してたんだよ」 大翔 「いやぁアナコンダみてぇなクソしててwwww」 勇輝 「汚ぇなぁ大翔はwwwwってか目腫れてね?どうした」 大翔 「いやちょっと転んじゃって」 勇輝 「ドジだなぁ〜wwwwお参り終わらせちゃったし帰ろうぜ」 大翔 「お、おう!」 ....... 優美 「はぁ.......義樹さん!私あの子の為にももっと頑張るね!.....」 ....... 勇輝 「ただいま〜ってあれまだ母さん帰ってないかあ、そうだ母さんも焼きそば好きだったよな作って待ってるか!」 ....... 優美 「ただいま〜!勇輝ッ!」 勇輝 「おかえり〜テンション高いねどうしたの」 優美 「ハイ勇輝にお土産!焼きそば買ってきちゃった!今日はこれ食べよ!義樹さんも焼きそば好きだったし」 勇輝 「ゲッ!母さん焼きそば好きだと思って俺作っちゃったよ!」 優美 「ええっ!?そんな!」 勇輝 「どうすんのこんなに食べれないよォォオ!」 優美 「が、がんばろ勇輝?」 勇輝 「こりゃあ明日の昼までもつなwww」 優美 「そ、そうね!」 勇輝 「あ、そうそう〜ええっと!そのっ!母さん!いつもありがとうねお仕事お疲れ様」 優美 「.......グスッ.......ッッッッツ!勇輝ぃぃぃぃぃぃぃ!ウワァァァアン😭」 勇輝 「な、なんだよ!急に!もお!」 ............. 大翔 「おおっ?珍しく勇輝のSNS更新されてるじゃん!なになに〜?今夜は焼きそば祭り……?……ほぉ.......さてはゆみさんは買ってきて、勇輝は作って待ってたな〜?wwww連絡すればいいのにwwwwヤレヤレ相変わらず不器用なんだから2人ともwwww 義樹さん!あの2人の絆はどんどん輝きそうっすね!…… .......あ。 文化祭の打ち上げすっかり忘れてた.......ごめぇぇぇぇんカナちゃぁあああん!」 ーENDー 【キーワード】感動・家族・3人・男2・女1・痔・エンド

  • 『桜の雨』作者:schön Ton(シェントン)

    【登場人物】 小鳥遊美桜(たかなしみおう)♀・・・女子高校生。1年生。碓氷の写真に心惹かれ、作品の手伝いをするようになる。 碓氷優那(うすいゆうな)♂・・・男子高校生。2年生。美桜の先輩。物静かでかなり天然。写真を撮るのが趣味で主に風景写真を撮っている。その実力は何度もコンクールで賞を取るほど。 【ストーリー】 みN:初めてその風景を目にした時から、私は心を掴まれていた。先輩の映し出す世界は、とても優しくて温かかった。 (BGM) み「タイトル、木漏れ日の雨……か。これ、多分学校の裏庭だよね。この前先輩、写真撮ってたし……。凄いなぁ、なんでこんな幻想的になるんだろう。」 ゆ「……ねぇ」 み「はい?……え?!碓氷先輩?!」 ゆ「え、俺のこと知ってるの?」 み「あ、は、はい!知ってます!」 みN: 碓氷優那。その名前を知ったのは今年の春。コンクールで入賞したと、学校の廊下に飾られたそれは、夕暮れに照らされた、小さな公園の写真。見慣れた風景なはずなのに、全く知らない世界がそこには広がっていた。その写真を見た時から、私は、たびたび先輩の写真が飾られる展示会に足を運んでいる。 ゆ「……先輩ってことは、君、一年生?」 み「あ、はい!1年の小鳥遊美桜です!」 ゆ「小鳥遊さんか。君、いつも見に来てくれてるよね」 み「ふぇ?!なんで知ってるんですか?」 ゆ「いや、展示会でよく君のこと見かけてたから」 みN:気づかれてたなんて、恥ずかしい/// み「学校の展示会で碓氷先輩の写真を見た時から先輩の作品が大好きで……それで……」 ゆ「そうだったんだ。ありがとう」 み「……」 ゆ「……」 み「……えーと、碓氷先輩??」 ゆ「何?」 み「そんなに見られると恥ずかしんですが……」 ゆ「ねぇ、小鳥遊さん」 み「え、はい?」 ゆ「お願いがあるんだけど……」 み「お願い、ですか?」 ゆ「写真のモデル、やってみない?」 み「写真の……モデル?!私がですか?!」 ゆ「そう、モデル。初対面でこんなこと頼むのもどうかとは思うんだけど……」 み「いやいやいや、なんで私なんか?!」 ゆ「俺の写真、好きだって言ってくれたし、よく見に来てくれてるから、イメージ伝えやすいかなと」 み「でも、他にもっといいモデルさんいますよ?!」 ゆ「小鳥遊さんがいい。小鳥遊さん見てたら作品のイメージが湧いてきた。ダメ、かな?」 み「うっ、だめ、じゃ無いですけど……」 ゆ「……ほんと?」 みN:先輩の瞳はとても澄んでいて、まるで先輩の撮る、風景みたいに美しかった。 み「あぁもう!わかりました!!お手伝いします!!だからそんな目で見ないで!!」 ゆ「え?そんな目って?」 み「……なんでもないです」 みN:こうして私は、碓氷先輩の作品のお手伝いをすることになった。 --- 間 --- ゆ「モデルっていっても、人物写真とは違うんだ。風景の一部みたいな、そんな感じでさ。ねぇ、小鳥遊さん。ちょっと向こうまで散歩するような感じで歩いてみて」 み「あ、はい!わかりました!……こんな感じですか??」 ゆ「うん、そう。そんな感じでしばらく歩いてみて」 (カシャ、カシャ) みN:初めての撮影。それは思っていたほど難しくはなく、とても楽しいものだった。 ゆ「ほら、見て。」 み「うわぁ、凄い!!本当に風景の一部みたい!!ちょっと人が入るだけでこんなに雰囲気変わるんですね!!」 ゆ「うん、誰もいない風景もいいけどさ、やっぱり、誰かが歩いてるのも素敵だと思うんだ。山とか海とは違ってさ、道っていうのは、誰かが歩んでいくものでしょ?だから、そんな、誰かの歩んでく道っていうのを今回は撮りたかったんだ」 み「ふふふ」 ゆ「ん?なんか変なこと言った?」 み「いやぁ、先輩の考え素敵だなぁって。先輩の撮る写真が、どうしてあんなに綺麗なのかわかった気がします」 ゆ「小鳥遊さんはさ、俺の写真のどんなとこが好きなの?」 み「なんていうか、先輩の写真って、見慣れたところのはずなのに、とってもあったかくて、優しくて、そして幻想的なんですよね。意外な一面を見れるというか、新しい面を知れるというか、そんな新鮮なところがとても好きなんです!」 ゆ「あ、ありがとう///」 み「碓氷先輩、もしかして照れてます?」 ゆ「いや、そんなことない」 み「やっぱり照れてますよね(笑)可愛い」 (カシャ) み「え?今、撮りました?」 ゆ「小鳥遊さんの笑顔の方が可愛いよ、ほら」 み「ちょっと!やめてください///」 ゆ「あ、小鳥遊さんも照れてる」 み「照れてません!」 ゆ「小鳥遊さん、前にさ、なんで私にモデル頼んだのかって聞いたことあったよね」 み「ありましたね」 ゆ「あれさ、実はもう一つ理由あるんだ」 み「え?」 ゆ「俺の作品見てるときの、小鳥遊さんの笑顔、遠くからしか見たことはないけど、あの横顔がとっても優しくて心に残ってるんだ。やっとちゃんと見れた」 み「………?!?!」 ゆ「嬉しかったんだ。そんなふうに俺の作品を見てくれる人がいるってことが」 みN:先輩はとても純粋な人なんだな…… ゆ「あ、小鳥遊さん。ちょっとじっとしてて」 み「え?!な、なんですか?」 ゆ「髪に葉っぱ、ついてる。取るから、動かないで」 み「え、本当ですか?すみません、お願いします」 ゆ「はい。取れた」 み「ありがとうございます……あの、碓氷先輩??いつまで……その、触ってるんですか?」 ゆ「あ、ごめん...小鳥遊さんの髪、凄くサラサラで綺麗だから、写真撮った時に映えそうだなって思って」 み「!?!?////」 みN:この人……かなりの天然タラシなのかもしれない…… --- 間 --- みN:数ヶ月後、先輩の作品はまた、賞をもらった。展示会に飾られたその作品を見ながら、私はなんだか、こそばゆい気持ちだった。 ゆ「小鳥遊さん」 み「碓氷先輩!入賞、おめでとうございます!」 ゆ「ありがとう、小鳥遊さんのおかげだよ」 み「そんな!私は何も。碓氷先輩の力ですよ!!」 ゆ「やっぱり小鳥遊さんに手伝ってもらって正解だった」 み「……私こそ、先輩に声かけてもらえてよかったです。いつも見てる先輩の写真の中に、自分がいるなんて……なんだか、新しい自分に出会えたみたい」 ゆ「小鳥遊さんさえ良かったら、またモデルやってくれるかな?」 み「喜んで!」 みN:それから私は、何度か先輩の作品を手伝った。その度に私は、自分の知らない自分を見つけられるような気がしたし、先輩の色々な一面が見られるのが嬉しかった。多分私は、先輩の作品だけじゃなくて、碓氷優那という一人の人間に、魅力を感じ始めていたのだろう。 --- 間 --- みN:「最後の作品を撮るから、手伝ってほしい」そう先輩に呼ばれたのは、お互いに学年が上がり、先輩がもうすぐ卒業を控えた春の日だった。 み「え!最後って……たしかにすぐ卒業かもしれませんけど、卒業してからだって……もしかして碓氷先輩、写真やめちゃうんですか??」 ゆ「やめないよ。でも、小鳥遊さんに手伝ってもらうのは最後。」 み「あ……」 みN:わかってる。いつかは終わりが来るって。そんなにずっと先輩の手伝いができるわけじゃないってことはわかってた……そもそも、私がずっとモデルをやってたとこが不思議な話だったんた。 ゆ「えっと、勘違いしてほしくないんだけど、小鳥遊さんのモデルがダメとか、そういうんじゃないんだ。俺さ、卒業したら、海外留学するんだ」 み「海外留学ですか?」 ゆ「うん。俺、カメラマンになりたいんだ。世界中いろんなとこ飛び回って、自分だけの作品をもっともっと撮りたい。だから、そのための第一歩として留学するんだ」 み「素敵です!!もっとたくさん、碓氷先輩の写真が見られるんですね!!だったら私、プロになった碓氷先輩のファン第1号になります!!」 ゆ「ありがとう、小鳥遊さん」 みN:夢を語る碓氷先輩は、とても輝いていた。先輩と過ごせる時間はもう、残りわずかだった。 --- 間 --- みN:最後の撮影だから、と今回は少し遠出をした。地元では見られない一面の桜が、目の前に広がっていた。 ゆ「小鳥遊さん、桜の下をゆっくり歩いてみて」 み「はい」 (カシャ) ゆ「そうだなぁ、雨が降ってくるのを確認するかのように、ちょっと手を伸ばして?」 み「なるほど、桜の雨ってことですね!」 ゆ「うん、そう(笑)」 み「それってめちゃくちゃ綺麗な響きですね!」 ゆ「ねぇ、小鳥遊さん……そのまま、振り返らずに聞いててね」 み「……?はい。」 ゆ「最後の作品はさ、絶対この場所で撮ろうって決めてたんだ」 み「春だから、ですか??」 ゆ「それもあるけど……今回はね、風景じゃなくて別のものを撮りたかったから」 み「別のもの?」 ゆ「だめ、振り返らないで聞いてって言ったでしょ?」 み「あ、すみません」 ゆ「今回の作品タイトルはね、『美桜』」 みN:一瞬、聞き間違いかと思った。 み「え?それって、私の名前……」 (カシャ) ゆ「小鳥遊さん、君のことが、好きなんだ」 み「せん、ぱい?」 ゆ「初めて君を知ったその日から、、、君を知れば知るほど、その気持ちは大きくなるばかりだよ」 み「碓氷先輩……」 みN:私はゆっくりと先輩に近づく。そして、そっと先輩のカメラを下ろす。 み「そういう話はレンズ越しじゃなくて、ちゃんと目を見て言ってください」 みN:先輩の頬はほんの少し、桜色に染まっていた。 ゆ「好きだよ、小鳥遊さん」 み「私もです、先輩!!」 ゆ「美桜って、呼んでもいい?」 み「はい!」 ゆ「美桜、俺のことも名前で呼んで」 み「ゆ、優那くん///」 ゆ「必ず帰ってくるから、その時はまた、一緒に桜を見に来ようね」 み「はい!」 みN:私と先輩の最後の作品は、二人の心の中にいつまでも輝き続ける。 Fin. 【キーワード】恋愛・学園・2人・男1・女1・schön Ton・シェントン

  • 『切愛』作者:SHOWtaRAW

    【登場人物】 ・ヨハン ♂︎ 江戸時代にオランダからの貿易船に紛れ込んで日本に来た青年。 金髪に緑色の瞳を持つために鬼扱いをされていて山奥で暮らしている ・弥吉♂ 各地を旅して回る浪人。剣の腕が立ち 立ち寄った村で村人たちから鬼退治を依頼される セリフは少ない 【STORY】 ヨハンN|真っ暗な山の中に飛び交う怒号と無数の足音。父から聞いていた優しい日本人の姿はどこにもなくて、ただ...ただ恐怖と嫌悪に満ちた目を向けられ僕は追われていた。 追ってくる影の中、月に照らされキラリと光る物が見えた。 ヨハン|(あれは刀か、僕はここで殺されるのか......嫌だ、こんなところで死ぬ訳にはいかない!必ずオランダに、母の元に薬を届けるんだ!) ヨハンN|僕は必死になって山の中を走り回ったが、木の根に躓いて転んでしまった。 弥吉|観念しろ ヨハン|(ここまでか...母さん、ごめん) 弥吉N|鬼...と呼ばれていたその者は諦めたようにゆっくりとこちらを向いた。木々の間から月明かりに浮かんだその者を見た時に不意に 「美しい...」 ヨハン|...は? 弥吉|...見たところ物の怪の類いでは無いな、その髪色、紅毛人か? ヨハン|!...そうです!オランダから来たあなたと同じ人間です! 弥吉|オランダから、それなら平戸にいるはずだろ何故遠く離れた紀伊の山奥にいる ヨハン|それはっ...!母が病に倒れて、その薬を探しに日本に来たんだ、でも薬がどこにもなくて... 弥吉|それでそんなボロボロになりながらここまで来たのか、名はなんという ヨハン|は? 弥吉|お前の名だ ヨハン|ヨハン... 弥吉|ヨハンか、少し言いづらいな...ヨタ、お前をこれからヨタと呼ぶことにした ヨハン|待ってください...状況が飲み込めなくて、あなたは 弥吉|弥吉だ ヨハン|...あなたは 弥吉|弥吉だ ヨハン|...弥吉さんは僕を殺すように村人からお願いされて来たんですよね?それがなんでいきなり... 弥吉|俺が依頼されたのは鬼を退治してくれ...お前は鬼ではないだろ、だからこの依頼は無効だ。そもそも鬼が居ないからな。 ヨハン|はぁ、それと呼び方を変えるのにどんな意味が? 弥吉|ヨタ...お前に惚れた、月明かりに照らされたお前があまりにも美しかった。 ヨハン|っ...!急になんですか! 弥吉|話している時間は...無さそうだ ヨハンN|弥吉さんがそう言うと村人たちが集まってきた 弥吉|見ろ、こいつは鬼ではなく紅毛人という異国から来た俺たちと同じ人間だ 村人|そんがなこと言っても見てくれが全然ちげぇじゃねか! 弥吉|聞く耳は、持たないか...仕方ない ヨハンN|弥吉さんは目で追えない程の速さで村人たちを斬り伏せた... ヨハン|ヒッ...!なんで、なんでそんな簡単に人を殺せる!あなたは間違ってる!...俺にはあなたの方がよっぽど鬼に見える! 弥吉|ヨタには俺が村人たちを斬ったように見えたのか...よく見てみろ ヨハンN|そう言われてよく見てみると確かに血は出ていない... 弥吉|刀の背で打って気絶させた。今のうちに山を下るぞ ヨハンN|差し出された手をとってもいいのか、この人に...弥吉さんに着いて行ってもいいのか。 そんな疑問が頭に浮かんだが、この国に来て唯一優しくしてくれた弥吉さんを僕は信じたかった、 差し出された手を僕は強く掴んだ 弥吉|ふぅ、ここまで来ればもういいだろう ヨハン|はぁはぁ、ちょっ、休憩させて下さい... 弥吉|そうだな、少し休憩するか ヨハン|それで、なんで僕を助けてくれるんですか? 弥吉|さっきも言ったろう、お前に惚れたんだ ヨハン|だからっ!茶化すのはやめてください!何が目的なんですか!? 弥吉|茶化してるつもりもないし冗談を言ってる訳でもない、惚れた相手を助けるのは当たり前だろ ヨハン|じゃあ、僕に惚れてるって言うなら証明してみてください! 弥吉|証明しろと言われてもな... ヨハン|(やっぱり僕に惚れてるって言うのは嘘なんだ!この人の狙いはいったいなんな) 弥吉|※出来たらリップ音&被せるように ヨハン|...っ!ん...っ!ちょ...!...ちょっと!何するんですか!? 弥吉|証明しろと言ったのはヨタだぞ? ヨハン|それは...っ!そうですけど... 弥吉|嫌だったか? ヨハン|そういう問題じゃないです! 弥吉|嫌とは言わないんだな ヨハン|なに笑ってるんですか!? 弥吉|さあ、なんだろうな。それでだ...その薬と言うのはどういう物なんだ? ヨハン|まさか...着いてこようとしてます? 弥吉|当然だ、1人より2人の方が何かといいだろ...それにヨタ、お前には用心棒が必要だ。これから先、殺されそうになるなんて山ほどあるぞ? ヨハン|それは...そうですけど、僕の旅に着いてきて弥吉さんになんの得があるんですか? 弥吉|なんだそんなことか...ヨタと一緒にいれるだけで俺には得なことなんだがな ヨハン|あなたは...っ!またそんなことを言って誤魔化す! 弥吉|本当のことなんだが...強いて言うなら修行も兼ねての提案だな ヨハン|修行? 弥吉|襲ってくる奴らを相手にしてたらおのずと修行にもなるだろ、それにヨタと一緒にいたら強者とも巡り会えそうだしな。 ヨハン|(たしかに弥吉さんが一緒に居てくれたら心強いし身の安全も確保できる...) ヨハン|そうですね...それならお互いに利があるし、お願いします 弥吉|それでどんな薬なんだ? ヨハン|それが...どこにあるのかも名前も分からないんです。唯一分かってる事はこの絵だけで 弥吉|絵だけで見つけるのか...見てもいいか? ヨハン|あ、はい、どうぞ 弥吉|...これは、秘仙草〈ひせんそう〉だな ヨハン|知ってるんですか!? 弥吉|あぁ、前に一度見たことがある。確か加賀...そうだ加賀のボロ寺の爺さんに実物を見せて貰ったことがある ヨハン|ほんとですか!?これで...これで母を元気にすることが出来る!弥吉さん!ありがとうございます!早速その加賀?に向かいましょう! 弥吉|先陣切って歩き出した所に水差すようだけどヨタ、道わかるのか? ヨハン|......弥吉さん、案内お願いします 弥吉|フッ...こっちだ ヨハンN|それから僕と弥吉さんの2人の旅が始まった。最初は弥吉さんに警戒していた僕も弥吉さんの人柄と優しさに触れて、次第に心を開くようになっていった...いや、もしかしたらこの時から弥吉さんに惹かれていたのかもしれない。 紀伊を出てから半年一緒に旅をしたけど弥吉さんが僕に手を出すことは1度も無かった。そして別れの日... ヨハン|弥吉さんのおかげで秘仙草も手に入れることが出来たし無事にまた平戸まで戻ってくる事が出来ました!今まで本当にありがとうございました! 弥吉|俺もヨタと一緒に旅が出来て楽しかったよ、ありがとう。お袋さん、元気になるといいな ヨハン|はい... 弥吉|どうした?嬉しくないのか? ヨハン|嬉しいですけど...弥吉さんと離れるのが切なくて、 弥吉|ヨタ... ヨハン|だって僕は!あなたのことが、弥吉さんのことを愛してしまったから......離れるのが辛いんです ※セリフの途中から弱々しく涙を我慢するように 弥吉|ヨハン... ヨハンN|そう言うと弥吉さんは僕を抱きしめた 弥吉|俺がずっと我慢してたのに...お前は ヨハンN|弥吉さんの声が少し震えているように聞こえる 弥吉|ヨハン、愛してる ヨハンN|弥吉さんの手が僕の頬にそっと触れる 弥吉|※出来たらリップ音(軽め) ヨハンN|優しいキスだった、涙が堪えきれなくなった 弥吉|これで一生会えなくなる訳じゃない、いつかまた会える、俺はそう信じてる。 だからそんな顔するな ヨハン|そうですね、僕もそう信じてます ※泣くのを精一杯我慢するように 弥吉|ほら、もうすぐ船が出るぞ......またな ヨハン|また...どこかで Fin. 【キーワード】恋愛・BL・2人・男2・SHOWtaRAW

  • 『二頭分の花嫁♂』作者:痔・エンド

    【キャラクター紹介】 中村 栄志 (男) (なかむらえいじ) ・主人公:東京へ上京して来た新社会人。昔から運の悪さが体を纏っている 武神 筋故多夢 (男) (たけがみ きんぐだむ) ・幽霊:めっちゃマッスル 神々 金剛丸(男) (みわ こんごうまる) ・幽霊:めっちゃマッチョ ※ナレーション部分は全て中村栄志 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【登場人物】 中村 栄志 「ふぅ〜引越し荷物の整理今日はこのぐらいにしとこうかな!いやぁ〜にしても荷物まだまだあるな〜.......でもまぁ〜ゆっくり頑張るとするかよし終わり!寝よう!」 俺の名前は中村栄志この春から東京で働くために上京してきた。 しっかし俺がいた田舎とは違って電車の線も多いし道路は入り組んでるし正直今日は買い物だけでもしんどかった。 中村栄志 「明日は何時に起きようかな〜7時.....くらいでいっか。目覚ましをセットして.......っとよしっOK!」 初めての一人暮らしに初めての東京 期待と不安でドキドキだ。 それに俺はこの歳まで実家暮らしだったから一人というものにも慣れていない。一人はこんなにも静かなものなんだと驚いている。 ....... ....... 中村栄志 「だめだやっぱ目が冴えちゃって寝れないや…せっかくだし大家さんに貰った地図でも見て周りの環境でも覚えようかな.... ええっと〜クローゼット、クローゼット〜よいしょっと ガラガラ.......」 武神 筋故多夢 「やぁ。捜し物はこれかしら?」 中村栄志 「あーそうそう!ありがとう!」 武神 筋故多夢 「うむ。良い夜を過ごしなさいよ」 中村栄志 「はい!....ガラガラピシャッ ふう〜さあて地図の確認、確認〜 あーここがスーパーで、ここに今日行ったホームセンターかぁ.....んでこの道が繋がってるんだな〜!はいはい.....なるほど、なるほど あートイレ行きたくなってきたなぁ トイレトイレ〜🎶」 ガチャガチャ ガチャガチャ ガチャガチャ 築15年くらいのそこまで古い建物ではないはずなのだが開かない....... 中村栄志 「あれそんなにたてつけ悪いか?」 神々金剛丸 「すまない使っている」 中村栄志 「あっすいません!」 神々金剛丸 「ガチャッ.......すまないトイレットペーパーを取ってくれないか」 中村栄志 「あー!トイレットペーパーですね はい!どうぞ」 神々金剛丸 「助かった恩に着る」 中村栄志 「いえいえ!ごゆっくり! ん〜〜しょうがねぇなぁ暫く待つかぁ〜ベッドで横になろう..... ケータイ、ケータイ.......」 ケータイを探していると何やら硬いゴツゴツしたものにぶつかった。 コレは生暖かい岩のような鋼のような....... 武神 筋故多夢 「キャッ♡初日からベッド・インだなんて大胆じゃないの!いいのよ食べても」 中村栄志 「ああっすいません!わざとじゃないんですよ!」 俺は焦ってリビングへ走って戻った。 中村栄志 「ふぅ.....焦った焦った.......トホホ」 神々金剛丸 「トイレ空いたぞ〜」 中村栄志 「ありがとうございます!」 神々金剛丸 「あーそれと空気椅子でトイレの用を足していたものでな......筋肉を労わってやりたいんだ 冷蔵庫に入っているこのサラダチキン貰ってもいいか?」 中村栄志 「あー全然いいっすよ!んじゃあ俺トイレ行ってきますわ」 ....... ....... 中村栄志 「フゥ〜漏れるかと思った〜....... そういえば....... あれ?.....俺って一人暮らしだよな?なんかふつーーに誰かと話してたような....... いやいやぁ〜疲れてるだけだよな… 気の所為だきっとそうだそうだ!ソウニキマッテルサ〜」 ガチャ ギシギシ 中村栄志 「なんの音だ?」 ギシギシ 中村栄志 「向こうから聞こえるな」 ギシギシ 中村栄志 「ちょっとなんの音だ! ガラガラ!」 武神 筋故多夢 「121、122.......」 神々金剛丸 「フンヌッ!フッフッ!フンッ!」 中村栄志 「ん?コレはいよいよ気の所為じゃなくなってきたな.......おい!なんだよアンタら!」 武神 筋故多夢 「おぉ栄志よやっと話しかけてくれたのね〜あたしの名は、たけがみキングダム 見ての通りふつうのボディビルダーよ.......フンッ💪🏻」 神々金剛丸 「我が名は、みわこんごうまる。 ただの可愛いウエイトリフティング選手さ....... 栄志よ先程は助かった恩に着る! ヌンっ!💪」 中村栄志 「いや!誰だよアンタら!不法侵入だろ!なんで人の家で筋トレしてんだ帰れよ!怖ぇんだよ!」 神々金剛丸 「まぁ〜そんな固いこと言わずにさ同じ筋肉仲間だろう。 ところでお前の上腕二頭筋磨けば光るぞ」 中村栄志 「触んなっ!バシッっ!!?っっっつ痛てぇ!なんて肉体してやがる!.......」 武神 筋故多夢 「あらあらビンタでみわちゃんの肉体に触れたら......そりゃあねぇ〜あんたの肉体が消し飛ぶわよ!だいたい鋼が鍛えた肉体に生身が敵うわけないでしょう.......」 中村栄志 「なんなんだお前もっ!バシッ!!!?ッッ痛てぇ!お前も鋼鉄でできてんのかよ!クソガッ!」 神々金剛丸 「おいおいwwwなんの真似だマッスル初心者がこのっ ムンッ💪 肉体に攻撃など」 武神 筋故多夢 「あたし達に フンッ💪傷つけるなんて無理無理」 中村栄志 「いや知らねぇよ!帰れよ!」 武神 筋故多夢 「帰れって言われても〜あたし達幽霊だから〜」 神々金剛丸 「ここが居場所である」 中村栄志 (そういや.......あの不動産屋の人ここは出るって言ってたけど.......俺格安だからって簡単に契約しちまったもんな〜) 「ゆ、幽霊だとして!なんで筋トレなんかしてんだよ」 武神 筋故多夢 「え、なんでって」 神々金剛丸 「決まってるだろう」 武神、神々 「花嫁修行だ」 中村栄志 「は?」 武神 筋故多夢 「だ〜か〜ら〜フッゥンッ💪」 神々金剛丸 「花嫁〜修行だぁ〜ヌウウゥン!💪」 中村栄志 「知るかァァァ!男だろぉぉぉぉお前らァ!それとさっきからちょくちょく気になってたけどそのマッチョポーズやめろォ!ムカつくからァ!」 武神 筋故多夢 「そんな大声出しちゃって近所迷惑なるでしょう〜 プリッ♡」 神々金剛丸 「そうだぞ!もう少し静かにしたまえ俺の大胸筋のメルちゃんも怖がっているではないか プリッ♡」 中村栄志 「わ、わかった騒いで悪かった!ってケツをプリプリすんなぁ!って何であんたらは成仏できずにこの部屋に居るんだよ」 神々金剛丸 「話すと長くなるが俺も、キンちゃんも幼なじみでな、その昔同じ相手に恋をしていたんだ(♂)」 武神 筋故多夢 「そーよあたしとみわちゃんは同じ相手に恋をしていたの(♂)」 中村栄志 「ほ、ほぉ....みわちゃんにきんちゃんか.......呼ばれ方は可愛いんだな見た目は汚いのに」 武神 筋故多夢 「そこであたし達はあの人に振り向いてもらうために花嫁修行をしていたのよ(筋トレ)」 神々金剛丸 「毎日毎日花嫁修行に励んださ(筋トレ)」 武神 筋故多夢 「あたしもみわちゃんも毎日お互いの筋肉を見せ合い高めあった。しかし事件の日はやってきたのよ」 中村栄志 「事件.......?.......」 神々金剛丸 「あぁ事件さ」 中村栄志 (きっとなにかに巻き込まれたのかもしれない殺人事件や交通事故なんか.......心して聞こう.....) 神々金剛丸 「俺たちは」 武神 筋故多夢 「筋肉向上を第1優先にした結果」 神々金剛丸 「極端な糖質削減や食事制限」 武神 筋故多夢 「そう栄養失調で死んだのよ.......」 中村栄志 「は?.......」 神々金剛丸 「すまない重い話をしてしまって」 中村栄志 「いや?は?」 武神 筋故多夢 「すまないわね」 中村栄志 「いやバカだろお前ら。脳みそまで筋肉かよ心して聞いて損したわ」 武神 筋故多夢 「成仏するにはあの人に花嫁修行の成果を見せなくちゃいけないの」 神々金剛丸 「だから今日も俺たちは!」 武神 筋故多夢 「フンッッンッ!💪 筋トレにぃ!」 神々金剛丸 「ムンッンンンッ!💪 励むのだァ〜!」 中村栄志 「おやすみ。」 神々金剛丸 「ちょ!えいじぃ〜冷たいなぁもぉ〜 プリプリッ♡」 武神 筋故多夢 「もぉ〜いじわる〜でもそういう所も好きぃ〜プリプリ〜♡」 中村栄志 「汚ぇケツをむけんなァァァ!控えめ言って死ねぇぇえええ! バチィッン!」 武神 筋故多夢 「あぁそこぉもっと強く!」 神々金剛丸 「もっと右だ右を強く叩いてくれ!」 中村栄志 「うおおおおおおお気持ちわりいイイぃぃぃぃ!鳥肌立ってきたァ」 神々金剛丸 「まぁそういうわけだよろしく頼む」 武神 筋故多夢 「えいじくん〜よろしくね〜」 中村栄志 「悪い奴らでは無さそうだが.......俺も早くコイツらには成仏してもらわないと社会人生活に響く.......わかったよろしくな2人とも」 と話し込んでいたら朝を迎えてしまったようで外はだんだん明るくなってしまった。 武神 筋故多夢 「あ!みわちゃんもう朝よ!」 神々金剛丸 「しまった!もうそんな時間かきんちゃんよ行くぞ!」 武神 筋故多夢 「ええ!行きましょう」 中村栄志 「行くってどこへ」 武神、神々 「どこってラジオ体操!」 武神 筋故多夢 「いい筋肉はいい朝から生まれるのよそれじゃあ行ってくるわね」 神々金剛丸 「お騒がせした俺たちラジオ体操の後は20kmランニングしてから戻る恐らく9時頃には帰るからよろしくな! ではいってくる!」 ガチャガチャドーン 中村栄志 「騒がしい奴らだな.......あ。これ鍵かけたら俺の勝ちじゃねぇか。 .......ガチャ。ふう。寝るかおやすみ」 ....... ....... 中村栄志 「あーーーよく寝た。もう昼か何か食べないとな〜」 武神 筋故多夢 「あらおはようご飯作っといたわよ」 神々金剛丸 「あと服もたたんでおいたぞ」 中村栄志 「待てお前らどうやって入っ....... なんだこの扉は」 神々金剛丸 「何って突き破っただけだが」 中村栄志 「はぁ.......悪夢だ覚めない悪夢だこれは.......」 こうして俺の暑ぐるしい生活は 筋肉2頭分の花嫁(♂)によって幕を開けた。 (続く?) 【キーワード】コメディ・3人・男3・痔・エンド

  • 『記憶喪失令嬢と光り輝く牧師』作者:Natal

    【登場人物】 愛恋(あれん)・・・女 リリン・・・女 ピカール牧師・・・男 【ストーリー】 [愛恋(あれん)の声] [翌日ニーア様から、婚約破棄同盟を組むための契約書が届いた。ちゃっちゃと済ませた後、牧師のところに行くことになった。] 愛恋『牧師様のところに行って何するの??』 リリン『お忘れなのですか!?今日は年に一度の祈りの日でございますよ?』 愛恋『祈りの日?』 リリン『そうでございます!ピカール牧師様の教会で祈りをささげるのです!』 愛恋『ふーん……』 [愛恋の声] [リリンとそんな話をしてるうちに、教会に着いた。] リリン『アレーナ嬢、こちらにおすわりください。』 愛恋『分かった……』 [愛恋の声] [しばらくして、ピカール牧師が姿を現した。] ピカール『…皆様、よくお越しになりました。さぁ、祈りを捧げましょう……。』 愛恋『…ピカール牧師って…つるっパゲなんだね…(小声)』 リリン『アレーナ嬢!失礼ですよ!いくらハゲだからって…(小声)』 愛恋『だってリリン、あの人の頭光ってるんだもん…(小声)』 ピカール『…(´ρ`*)コホンコホン…アレーナ嬢、声を慎みなさい。』 愛恋『申し訳ございません。』 ピカール『ちなみにこの頭の輝きは、私の兄の方がもっと輝いています。』 愛恋『そこ言うんだ……。』 ピカール『…では、祈りを捧げましょう…。』 [愛恋の声] [結局、ピカール牧師の神々しい頭が気になって、祈りに集中出来なかった(苦笑)] Fin. 【キーワード】ファンタジー・コメディ・3人・男1・女2・Natal

  • 『天使』作者:Natal

    【登場人物】 アンジュ(女) 母(女) グリア(女) 【ストーリー】 [アンジュの声] [アルビノ…それは極めて希少な突然変異である。そんな【私】を母は、 【天使】という名を与えた。] アンジュ『…ねぇ、お母さん。私…産まれてきてよかった??』 母『えぇ、もちろん。貴女は私の【天使】よ。アンジュ。』 [アンジュの声] [母は私に、そう答えていたが…私は知っている。母が本当は裏では泣いてることを。私は体が弱いし、所々欠落している。そんな弱い自分を私は嫌っていた。だから…] アンジュ『あのね。私…お姉ちゃんみたいに兵隊に入隊したいの。…強くなってお母さんを守りたいの!!』 母『…ダメよ、それはいけないわ。』 アンジュ『どうして?』 母『…とにかくダメよ。分かったわね?』 [アンジュの声] [母はそれっきり、何も話さなかった。] アンジュ『お母さん…。』 母『どうしたの?』 アンジュ『…あ、お姉ちゃん、帰ってくるんでしょ?』 母『そうね。』 アンジュ『…お姉ちゃんが【身ごもった】って聞いた時は驚いたよ! どんな子がうまれるのかなー??』 母『きっと…あなた達のような子になるわね。』 [アンジュの声] [数年ぶりに、特殊部隊に配属していた姉が帰ってくる。家は忙しくなった。…お姉ちゃんは、子供を産んだ。] アンジュ『わぁ…可愛い!天使みたい!!でも、この子私たちと違う【髪色】をしてるね。』 母『…グリア。』 アンジュ『ん?』 母『この子の名前よ。』 アンジュ『いい名前だね!!よろしくね、グリアちゃん!』 [アンジュの声] [お姉ちゃんに抱えられた赤ん坊が笑う。どうやら気に入ってるようだった。グリアには【父や私とお姉ちゃんと同じツノ】がなく、まるで【人間】のようだった。] アンジュ『よしよし、いいこだねー。』 [アンジュの声] [グリアが1歳になった時、お姉ちゃんは特殊部隊に戻って行った。母はもう亡くなって、父と私とグリア、そして人狼の双子しかいなかった。] アンジュ『…グリアちゃん、何書いてるの?』 グリア『…ママとぉー、わたしぃ!!』 アンジュ『上手ね〜。明日ママが帰ってきたら見せようね?』 グリア『うんっ!…あ!あのね、アンジュおばさん。』 アンジュ『どうしたの?』 グリア『これぇ、どーぞっ!』 アンジュ『【天使】の飾り物?』 グリア『あのね!この前、ブルースとおかいものしたときに、に見つけたの!!アンジュおばさんみたいだったから!!』 [アンジュの声] [私は思わず泣いてしまった。嬉しかったのだと思う。そして、幼いグリアを優しく抱き寄せた。] グリア『…アンジュおばさん?』 アンジュ『ありがとう…ありがとう…。』 [アンジュの声] [私は泣きながら、言い続けていた。] Fin. 【キーワード】ファンタジー・感動・3人・女3・Natal

  • 『記憶喪失令嬢とブラコン弟公爵』作者:Natal

    【登場人物】 愛恋(あれん)…女 リリン…女 レアン…男 ニーア…男 【ストーリー】 [愛恋(あれん)の声] [レアン様から招待状(強制的に)貰ったので、少しオシャレして行くことにした。そしたら、リリンもなぜか付いてきた。] リリン『アレーナ嬢、私は【護衛】ですので、お気になさらず。』 愛恋『いやいや…気になるから(笑)』 レアン『アレーナ嬢!よくお越しに……なんだ、リリンも来たのか。』 リリン『ご機嫌麗しゅうございますー。』 レアン『私は、アレーナ嬢だけ招待状を送ったはずですがァ?』 リリン『あら、わたくしはアレーナ嬢の【護衛】として来ただけですわよ?』 愛恋『……今のうちに…。』 [愛恋の声] [2人がいがみ合ってる間に、私はその場から離れることにした。] 愛恋『…これぐらい来れば、大丈夫かなぁ……キャッ!?』 ニーア『すいません!大丈夫ですか?』 愛恋『あ、大丈夫でs……レアン様!?さっき逃げたはずなのに!』 ニーア『何を言ってらっしゃるのですか?…俺は【兄上】では…』 愛恋『…へ?兄上??』 ニーア『申し遅れました。俺は、ニーア・グリードと申します。レアン兄様は【双子の兄】なのです。』 愛恋『…さすが双子、顔立ちそっくし……。』 ニーア『よく間違えられますが、兄上のように【変態】ではないので大丈夫ですよ。アレーナ嬢。』 愛恋『なぜ、私の名を??』 ニーア『よく、兄上から聞きますから(苦笑)』 愛恋『想像がつくわ…』 リリン『アレーナ嬢!どこにいらっしゃいますか!?』 愛恋『あ、リリン!こっちこっち!』 リリン『…え、レアン様!?』 愛恋『違うよリリン。この方は、ニーア・グリード様。レアン様の双子の弟さんですよ。』 ニーア『ご機嫌麗しゅう、リリン様。』 リリン『…顔立ちそっくりですね…(苦笑)』 愛恋『ニーア様、これからよろしくお願いいたします。お友達として。』 ニーア『お断りします。それより…』 愛恋『へ?』 ニーア『…俺は、貴女に兄上を取られたくはありませんので。』 愛恋『へ?』 ニーア『兄上と婚約を破棄してくださいませんか?』 愛恋『私は破棄したいのですが、レアン様が断らなくて…』 ニーア『では、俺が協力致しましょう!』 [愛恋の声] [ブラコン男が、仲間になった。そして、婚約破棄同盟を組んだ。] 【キーワード】ファンタジー・4人・男2・女2

  • 『記憶喪失令嬢と変態公爵とイケメン侍女』作者:Natal

    【登場人物】 愛恋(あれん):女 レアン:男 リリン:女 【ストーリー】 愛恋(あれん)『…可笑しいわね…。』 [愛恋の声] [いつもなら、あの変態公爵が来るはずなんだけど……。あ、変態公爵って言うのは、レアン様の事。] 愛恋『…なぜ来ないの!!!?』 リリン『どうなされましたか?アレーナお嬢様。』 愛恋『あ、リリン!!レアン様は、今日はいらっしゃらないの?』 リリン『いらっしゃいましたよ。大変みすぼらしい格好でしたので 排除致しました。』 愛恋『は、排除!?』 リリン『はい。あまりにもアレーナ嬢には見せられない程でしたので…。』 愛恋『…だいたい察しが着いたわ。』 リリン『アレーナ嬢……。』 愛恋『ちょ、リリン!?近いよ!?』 リリン『やっと、2人きりになれましたね…。どれほどこの時を待っていたか…。』 愛恋『リリン!?ど、どうしたの!?』 リリン『あの変態公爵より、私を選んでください!アレーナ嬢!!』 愛恋『………えぇ!?』 リリン『私と一緒に、この屋敷から出て…あんな事やこんな事…ふふふ…』 愛恋『リリン、ヨダレが…』 リリン『と、とにかく私と……!…グハッ!!』 レアン『その求婚!!ちょっとまったーっ!!!』 愛恋『レアン様!!(あれ、普通の服来てる…)』 リリン『ちっ、いい所だったのに……(ボソッ)』 レアン『リリン!お前、アレーナ嬢と近くに居られるからって!!』 リリン『あら、レアン様〜、ご機嫌麗しゅうございます。』 レアン『アレーナ嬢!今度こそは、私と!!』 リリン『いえ、私と一緒に!!』 愛恋『ひぇぇ………どうしよう……。』 [愛恋の声] [まさかの求婚相手が増えてしまいました……。(しかも女…。)] 【キーワード】コメディ・ファンタジー・恋愛・3人・男1・女2

  • 『平凡な日常』作者:あれん

    ~登場人物~ ♂⤑2 ♀⤑1 『』⤑セリフ数 ✰︎平内 凡太(へいうち ぼんた)(♂)『43』 ・クラスメイトから平内の「平」と凡太の「凡」を取って「平凡」と呼ばれている ・至って平平凡凡な高校二年生 ・運動そこそこ、勉強そこそこで至って普通 ・ツッコミ担当 ✰︎佐藤 ジェット・ブラック・フォールン・エンジェル(♂)『36』 ・名前は英語だが生粋の日本人 ・話す時カタカナを多様する ・テンションが高くよく喋る ・凡太と同じ高校二年生 ・物凄く変人だが何故だか女子にモテる ・勉強は出来ない ・ボケ担当 ✰︎高嶺 花子(たかね はなこ)(♀)『7』 ・高校二年生で平内と佐藤と同じクラス ・学校のマドンナ的存在で名前の通り高嶺の花 ・普段はクールビューティだが家ではよく叫びながら同人誌を見ている ・腐女子 ・平内と佐藤のカップリングが好きでよく自作の漫画を描いている 所要時間⤑約10分 【物語START】 ~昼休みの教室にて~ 佐藤 「なぁ平凡、やっと俺たちのタイム(時間)がやってきたぞ!」 平内 「…」 佐藤 「俺たちのフリーダム(自由)が今、ここにあるんだ! ということで平凡、何しようか?」 平内 「……」 佐藤 「おーいへいぼーん?聞こえてるー? 聞こえてるよねー?なんで無視するのー? あっ英語にした方がいいか! おーいミディオクラー(平凡)!」 平内 「あっ平凡って英語でミディオクラって言うんだ、また1つ賢くなったよ!って馬鹿! なんで英語にすんの!?」 佐藤 「おっトゥデイ(今日)も絶好調だね〜!」 平内 「うるせぇ!」 佐藤 「ってか聞こえてんなら返事しろよなー。」 平内 「だって俺『平凡』って名前じゃないからな。」 佐藤 「なんだよ、平凡は平凡だろ?」 平内 「俺はへ・い・う・ち! 平内凡太だって言ってんだろ! なんでクラスのやつら全員俺の事『平凡』って呼ぶんだよ!」 佐藤 「平内凡太、略して『平凡』、だから仕方ない!」 平内 「あーそっかーそれなら仕方ないかー…ってなるか!! ただでさえ俺の凡太って名前も好きじゃないのに変なあだ名付けんじゃねぇよ!!」 佐藤 「えっお前自分のネーム(名前)嫌いなのか?」 平内 「そりゃ誰でも凡太って名前付けられたら嫌じゃない? 今どきこんな名前いねぇよ。」 佐藤 「そっか?俺はいいと思うぞ! たぬきみたいで。」 平内 「は?たぬき?」 佐藤 「そう!あのオレンジカラー(オレンジ色)のフォルム(形状)に目元は8の字みたいに白く、出べそがプリティ(可愛い)なあのたぬきだよ!」 平内 「…もしかしてコンビニのキャラクターのポン太のこと言ってる?」 佐藤 「そうポン太! あいつのつぶらなピューピル(瞳)、そしてビューティフル(美しい)なボディ(体)全てがワンダフル(素晴らしい)!」 平内 「えっ?何だって?」 佐藤 「えっ?だから、つぶらなピューピル、そしてビューティフルなボディ全てがワンダフル!」 平内 「ピュ、ピュー?」 佐藤 「おーい平凡、そんなのも分かんないのか?(笑) ピューピルってなー」 高嶺 「瞳のことよ。」 平内 「高嶺さん!」 佐藤 「た、たたたた高嶺さんおはざっす!!」 平内 「おい佐藤動揺しすぎだ。 今昼だぞ。」 佐藤 「だ、だってよ高嶺さんだぜ? 学校のマドンナ的存在で高嶺の花だって言われている高嶺さんが俺たちの会話に入ってきたんだぞ!?」 平内 「クラスメイトなんだから会話に入ってくるぐらい普通だろ。」 佐藤 「何言ってんだよ! 高嶺さんは勉強、スポーツだけでなく容姿、性格、全てがパーーーフェクトゥ(完璧)!!! そんなパーフェクトでビューティフルな高嶺さんが俺たちのクソみたいな…いや、ゲボみたいな会話に入ってきてくれたんだぞ!?」 平内 「おい言い過ぎだぞなんだゲボって。」 佐藤 「えっお前ゲボも知らねぇの〜? ゲボってな〜」 言葉を遮る 平内 「いやそれは知って」 言葉を遮る 高嶺 「嘔吐したもののことよ。」 平内 「高嶺さんも説明しなくていいよ!!」 佐藤 「た、たたたた高嶺さんおはざっす!!」 平内 「おい佐藤なんでまた挨拶してんだよ! ってか今は昼だっつってんだろ!!」 廊下が騒がしくなる 平内 「ってなんか廊下が騒がしいな。」 佐藤 「あっビューティフルガール(美しい女の子)たち今日も来てくれたのかい?ありがとう!」 平内 「また他のクラスの女子たちが佐藤目当てで来てるよ… 昼休みはいっつもこうだ…」 高嶺 「佐藤君ってほんとにモテるわね。」 平内 「高嶺さん程じゃないけど確かにあいつはモテるな。」 高嶺 「ねぇ平内君。」 平内 「ん?なに?」 高嶺 「平内君って好きな子いるの?」 平内 「えっ?いや居ないけど。」 高嶺 「そう、良かった。」 平内 「えっそれってどういう…」 バサッ(高値が一冊の本を落とす) 平内 「…これは…ボーイズラブの本…? しかもこの主人公2人、俺と佐藤じゃね?」 高嶺 「…私の自信作なの、読む?」 平内 「いや、遠慮しとく。」 佐藤 「おい平凡何高嶺さんと楽しそうにトーク(話)してるんだよ! 俺も混ぜろ!」 平内 「佐藤はこれのどこが楽しそうに見えたんだ? 俺は色々と危機を感じてるぞ?」 佐藤 「おい平凡、今俺のこと佐藤って呼んだろ! 佐藤って呼ぶなっていつも言ってるだろ!」 平内 「なんで今なんだよ。 この昼休み中佐藤って5回は言ったぞ。 1回目の時に言えよ。」 佐藤 「あー今ので5回じゃなくて6かーい。」 平内 「うるせぇ!」 佐藤 「あっもしかして俺のグレイト(偉大)でクール(かっこいい)な名前忘れちゃった? じゃあ仕方ないからまた教えてやるよ。 俺の名前は佐藤ジェット・ブラック・フォールン・エンジェルだ! よしもう覚えたな! ということでこれからは下の名前で俺のことを呼べよな!」 平内 「やだ。」 佐藤 「なぜだ! なぜ呼んでくれない……ハッ!!(何かに気付く) もしかして、クールすぎて呼べないとか!?」 平内 「違う違う違う。」 佐藤 「ならなぜだ! 俺が納得する理由があるんだろうな!?」 平内 「…恥ずかしい。」 佐藤 「…はっ?」 平内 「この際だから全部言う。 お前の名前は長いし、厨二病全開で恥ずかしい。」 佐藤 「…えっ?」 平内(『』←の中以外のセリフは早口で) 「俺の凡太も大概だけどなんだよ『ジェット・ブラック・フォールン・エンジェル』って。 外国人か? いや外国人でもこんな名前の人いねぇよ。 ってか別に名前はいいんだよ、その人の親が付けてくれた名前だからな。 だけど他人に強制をするな! めちゃめちゃ名前で呼ばせたがるじゃん!! 仕方ないから『ジェット』って呼んだら『ジェット・ブラック・フォールン・エンジェルって呼んでくれ』ってさー! 長いから嫌だっつーの! 確かに名前呼び捨てって嬉しいよ?嬉しいけどさ?佐藤の場合は違うじゃん!長いじゃん!1回1回『ジェット・ブラック・フォールン・エンジェル聞いてくれよ!』とかダルいじゃん! だから佐藤呼びから変えなかったのにまた言うじゃん! もう何回言うんだよ! それになんなんだよ会話にちょくちょく挟む無理矢理すぎるカタカナは!! かっこいいとでも思っt」 言葉を遮る 佐藤 「あの…もうその辺で勘弁してくれないか…」(勢いを無くす) 平内 「えっまだ言えてないことあるんだけど。」 佐藤 「もうほんとに勘弁してくれ、俺が悪かったから…」 平内 「あっんじゃあと一つだけいいか?」 佐藤 「ああ一つだけなら…」 平内 「佐藤って厨二病嫌いだったよな?」 佐藤 「ああ嫌いだが、それがなんだ?」 平内 「『ジェット・ブラック・フォールン・エンジェル』を日本語訳すると漆黒の堕天使って意味だぞ。」 佐藤 「……くれ。」 平内 「えっ?」 佐藤 「これからも佐藤って呼んでくれ…頼む…」 平内 「え〜どうしよっかな〜? 散々頼まれていたしこれからはジェット・ブラック・フォールン・エンジェルって呼んであげるよ〜。」(うざく言う) 佐藤 「もう平凡って言わないし無理矢理カタカナで喋らない、だからその呼び方はやめてくれ…」 平内 「なぁジェット・ブラック・フォールン・エンジェル、今日学校終わったあとカラオケ行かね?」 佐藤 「なぁ平内?」 平内 「ジェット・ブラック・フォールン・エンジェル歌上手いからカラオケ楽しみだな〜!」 佐藤 「おい平内その呼び方まじでやめてくれ〜!!!」 END 【キーワード】コメディ・学園・3人・男子2・女子1

  • 『傷み』作者:すがの ひろふみ

    【登場人物】 私 男子 女子 モブ(男女どちらでも可) 【ストーリー】 ー生きたくない… そう思っても自分で命を落とせない… モブ「あれは仕方なかったんだよ…」 ーまた始まった…もうほっといてくれないかな… モブ「あなたが助かっただけでも奇跡だったんだよ…」 ーほんとやめてほしい… 何もわかってないくせに… 奇跡だなんて… そんな言葉をかけないでほしい… あれは…私のせいだから… あれは…私の罪だから… ・・・ ・・ ・ 男子「やぁーっと終わったよ!なぁなぁ!この後飯食い行かね?」 女子「あんた授業寝てただけじゃん…」 男子「寝てても腹は減るんだよ!な!〇〇!」 女子「〇〇〜?流されちゃダメよ〜?そしてこいつにノート見せちゃダメよ〜?絶対後で頼み込んでくるはずだからさ〜」 男子「ちょ!?おい!なんでお前がそんな事言うんだよ!」 〇〇「あはは…」 ー私はこの2人との時間が好きだった… でもあの時… 女子「そういえば…あんた進路調査出したの?」 男子「ん〜?用紙無くした!」 女子「…はぁ…全く」 男子「そう言ってるお前はどうなんだよ!」 女子「私?私はとっくに出したわよ?」 男子「だろーなぁ…お前は昔からなりたいなりたい言ってたもんなぁ」 女子「そう言うあんたもさぁ…」 (男子と女子の夢についてのアドリブ…小さめの声で) (アドリブ中に心情を読む) ー何も代わり映えしない帰り道 私たちはいつも通り3人で帰ってた…何気ないこんな毎日がずっと続くと思ってた… 女子「そんなんだから先生達に見捨てられんのよ…」 男子「あ!?何言ってんの!?俺はちょー先生に頼られるぜ!?教材重いから手伝って〜とか、荷物整理手伝って〜とか!」 女子「…それ、いい様に使われてるだけじゃないの…」 〇〇(進路かぁ〜…私もまだだなぁ…私は何になりたいんだろ…) ーそんな事を考えてた… 2人の話を聞いていたけど… 私は周りを見ていなかった… だから…気が付かなかった… …信号が…赤だった事に 男子「ちょ!?おいっ!」 女子「〇〇っ!」 ・・・ ・・ ・ ー 一瞬の出来事だった… 最初は何が起こったのか全く分からなかった 〇〇「いっっ!」 ー痛みに顔が歪む そして意識がハッキリしてきた …周りを見渡してみると… 〇〇「…えっ?」 ー血だらけの男女が倒れている その2人を…私はよく知ってる… だって…さっきまで一緒だったから… 男子「…よぉ…〇〇…無事か?」 ー男子が笑顔を作りながら言ってくる 女子「〇〇…大丈夫?…ケガ…して…ない?」 ー女子が苦しそうに言ってくる 〇〇「私は大丈夫だよ!でも2人が…待ってて! すぐ救急車を…男子「〇〇が無事で良かったわ…」 女子「ほんと…良かっ…た…」 ー2人は笑っていた… ・・・ ・・ ・ ー私は腕の骨折だけですんだ… でも2人は… モブ「まるで…二人があなたを助けたみたい…」 ー違う…私は…2人に助けられたんじゃない… 私が…2人を殺したんだ… 2人には夢があったのを私は知ってる… その2人を…夢を持たない私が殺したんだ… モブ「だからね?そんな今にも死にそうな顔しないで?2人に胸を張って生きてけるよう頑張ろ?」 ーそう言って××(彼or彼女)は喧騒の中に消えてった… 〇〇「…2人の分まで…か…」 ーそう呟いても何も思わない… 何も感じない… 〇〇「…なんで…私は生きてるの…」 ーこの悩みは一生消えないだろう… 〇〇「なんで私は…」 ーこの罪悪感は一生消えないだろう… 〇〇「なんで…私…は…」 ー私は…どうしたいんだろう… 【キーワード】4人・男1・女2・不問1・シリアス

  • 『2人の速度で』作者:schön Ton(シェントン)

    【登場人物】 葵(♂)・・・学生。少し頼りないところもあるが心優しい男の子。 美羽(♀)・・・学生。葵の幼馴染で彼女。明るく活発だが、少しドジなところもある。照れ屋さん。 【ストーリー】 (街中のざわざわ音) み「葵、お待たせ!待った??」 あ「美羽!あ、いや全然?俺も今来たとこ!」 み「クスッ。本当に?」 あ「なんだよそのいい方!」 み「ここにくる時おばさんにあって聞いたけど、葵、1時間も前に家出たらしいじゃん?」 あ「な!そ、それは!」 み「大体、家隣なんだから、わざわざ別の場所で待ち合わせなんて必要なかったんじゃない?」 あ「い、いいだろ?……付き合って初めてのデートなんだし……その、ほら、いつも通りだと……な?」 み「あ、そ、そうだよね!!デ、デートだもんね……///」 あ「えっと……とりあえず、いこっか」 み「うん」 あN:美羽とは小さい頃からの幼なじみで、まるで家族のように育った。そのせいか、お互いに両想いだとわかり、付き合うようになってからもその距離感は特に変わることもなく……。今日のデートは少しでも恋人らしい距離感を作りたい。そう思って、ずっと準備を重ねてきた。人気のデートスポットを調べて、完璧なデートプランを立てた!……つもりだ。だから、絶対……初デートを成功させる!! み「葵?どうしたの?考え事??」 あ「え!あ、いや、えーと……今日の美羽可愛いなぁって考えてた」 み「ふぇ?!あ、ありがとう?なんか、調子狂うなぁ///……えーと、まずはどこ行くの?」 あ「久しぶりに、映画でも見ようか」 み「映画!!いいね!楽しみ!」 --- 間 --- み「ねぇ!葵!!『名探偵ニャームズの名推理』まだやってるよ!この映画、見たいって言ってたよね??これ見る??」 あ「あー、確かに見たいって言ってたけどさ」 み「ん?あ!!もしかしてもう見ちゃったとか??誘ってよ!」 あ「いや、まだだよ(笑)その、今日はちょっと別に見たいのあって……チケットもう買ってあるんだよね」 み「そうなの?どんなやつ??」 あ「これ」 み「『雨上がりの空に』?これって今話題の恋愛映画?……珍しいね、葵、普段恋愛ものとか見ないのに」 あ「嫌?」 み「ん?そんなことないよ!!葵が見たいなら、これにしよ!!」 あN:正直恋愛ものとか微塵も興味ない。けど、デートっていったらやっぱり王道は恋愛映画だし、もしかしたら美羽と良い雰囲気も期待できるかも……なんて。 --- 間 --- み「めっちゃ面白かったね!!普段恋愛ものとか見ないけど葵のおすすめにして正解だったよ!!」 あ「あー、うん。」 み「特に主人公二人の気持ちがすれ違ってライバルが登場してくるシーンはどうなっちゃうのかなってハラハラしたし、でも想いが通じ合った瞬間がとても感動的で思わず泣いちゃったよ〜」 あN:正直、何が良かったのか全くわからなかった。美羽が楽しんでくれたのはよかったけど…… み「葵?あ……もしかして、期待してたほど面白くなかった??」 あ「え?あ、いや!そんなことない!めっちゃくちゃ面白かった!!」 あN:美羽本人は映画に夢中だし、俺はといえば、眠気に負けて熟睡……美羽に気づかれなくてよかった。 み「本当に?それならいいんだけど……」 あN:デートはまだ始まったばかり、大丈夫。これから頑張ればいい。 --- 間 --- あ「美羽さ、もうすぐ冬だからブーツ探したいって言ってたよね?ここの靴屋寄る?」 み「あ!見たい!」 あ「どんなのがいいの?」 み「うーん、皮のやつとか、シンプルなのがいいなぁ」 あ「こういうモッコモコなやつじゃなくていいの?」 み「やだよ(笑)暑そうだもん」 あ「可愛いと思うけどなぁ」 み「あ、これ可愛い!!」 あ「ん?どれどれ??……ちょっとヒール高すぎない?」 み「そうかなぁ?普通だよ」 あ「お前そそっかしいのに、転んだらどうすんの?」 み「な!別に!!そそっかしくないし!!」 あ「絶対そそっかしいって。……あ、美羽。足元、あぶな……」 み「え?きゃあ!」 あ「危ないって!!(ガシッとか支える効果音入れるとそれっぽい)」 み「ごめん、ありがとう」 あ「ほら!普通の靴でもこれなんだからヒールとか絶対危ない。あ、これとかにすれば?」 み「そうだね……(汗)あ、確かにそれも可愛い……!それにする!」 あ「いや、即決すぎ(笑)」 み「買ってくる!」 あN:……やばい、これじゃいつもと変わらない。せっかくのデートなのに……なんとかして挽回しないと……!! あ「ん?隣の店、アクセサリーショップか……あ、このペンダント……」 あN:美羽に似合いそうだなぁ --- 間 --- み「映画に、ショッピングに、なんか今日は充実してるねぇ〜。楽しっ!あ、葵!!ここのラーメンめっちゃくちゃ美味しいんだって!!お昼ごはんにどう?」 あ「デートにラーメンってお前……(笑)」 み「え?変かなぁ?」 あ「変だろ(笑)実はさ、おれのおすすめの店あるから行ってみよう」 み「おすすめ?なんだろ」 --- 間 --- み「うわぁ!!美味しそうなパンケーキ屋さん!!……本当に葵のおすすめ?」 あ「そうだよ?なんで?」 み「こんなおしゃれなお店、いつもだったら私が誘っても絶対来ない」 あ「そりゃ、こんな周りカップルだらけのお店、恥ずかしいじゃん!!」 み「へー?今日はいいんだ?」 あ「だって、俺らもカップルだし?」 み「あ。そう、だよね!!私たち、カップル……だもんね///」 --- 間 --- あ「あ……」 み「おー!すごい混んでるね!」 あ「ごめん……予約しとけばよかったね」 み「いいよ!それだけ人気なお店ってことでしょ?私ますます楽しみになってきちゃったよ!それに、待ってる間も葵となら、楽しいしね!!」 あ「美羽……そ、そうだな!」 あN:完璧なデートプランを立てようと思ったのに、美羽に気を遣わせちゃって何やってんだ、俺…… --- 間 --- み「カウンターまであるって、ここのお店本当にオシャレだね!」 あ「いや、ごめんな。結局カウンターになっちゃって……」 み「え?いいよいいよ!二人だし、テーブル席もったいないもん!それにカウンターの方が葵と近くに座れるもんね!」 あ「……///それより、美羽は何頼む??」 み「んー、迷うなぁ。この濃厚チーズとストロベリーも気になるし、季節の限定パンケーキも捨てがたいんだよねぇ」 あ「どれどれ?あー、確かに両方お前が好きそうなやつだな」 み「でしょう?」 あ「じゃあ、俺がどっちか一個頼むから、半分こする?」 み「え、でも葵……甘いの苦手じゃん??」 あ「たまには俺だって甘いの食べたい気分な時もあるよ」 み「そんな気分の時、私の記憶にはないけどなぁ?」 あ「いいだろ!!それに、お前甘いの好きだろ?!」 み「……!うん、甘いのめっちゃ好き!!」 --- 間 --- み「美味しそう!!見てみて葵!クリームがいっぱい乗ってる!!」 あ「あ、あぁ、めっちゃ甘そう…(いやそうに)」 み「いただきます!!あーむっ。んん!!めちゃくちゃ美味しい!!これ、スイートポテトのクリームだ!!こっちは?あ、これはマロンだ!!さっすが季節のパンケーキ!!ねえねえ!葵のはどう??美味しい??」 あ「え?あー、うん。……めっちゃ苺」 み「…ねぇ、葵?」 あ「どうした?」 み「今日なんか無理してない?」 あ「無理って?」 み「なんかさ、いつもの葵らしくない」 あ「そんなこと……」 み「私が気づいてないと思った?ずっと一緒にいるんだもん、さすがにわかるよ(笑)」 あ「………」 み「葵さ、今日のために色々考えてくれたんだよね!かっこよくしようと頑張ってる葵、めちゃくちゃ可愛かったよ♡」 あ「な?!か、可愛い?!」 み「でもさ、べつに恋人になったからって無理して恋人っぽくしようとしなくていいんだよ?葵は葵、私は私なんだから!」 あ「美羽……」 あN:もしかしたら俺、付き合い始めたからって焦りすぎてたのかな。 み「私は、ありのままの葵のことを好きになったんだから///」 あ「ありがとう。ごめん、ちょっと空回りしすぎたかも」 み「でも、頑張ってデートプラン考えてくれてたんでしょ?!それはとっても嬉しかったよ!!」 あ「あぁ、もうそれはいいって!!」 み「葵?」 あ「ん?」 み「大好き」 あ「……俺も。ねぇ、美羽」 み「何?」 あ「目つむって?」 み「ふぇ?!ちょ、ちょっと待って葵?!今の話聞いてた?!無理して恋人らしくしなくても……っていうか、さすがにまだそれは心の準備が!!」 あ「え?何想像してんの?顔にまつ毛ついてる。取るから目つぶって?」 み「!?もう!葵の馬鹿!!それなら初めから言ってよ!!……??何やってんの?まつ毛とるんじゃ……」 あ「もう目開けていいよ」 み「一体なんなの?」 あ「窓ガラスでも見てみれば?」 み「え?……あ、これ!ペンダント?可愛い……こんなのいつのまに」 あ「さっき見つけてさ、美羽に似合うと思ったんだ!!」 み「あ、ありがとう……あ、葵……?」 あ「なんだよ(笑)」 み「はい、あーん(恥ずかしさを振り払うような勢いでケーキを一口差し出す)」 あ「ちょ?!何して」 み「何って、半分こ!約束したでしょ??」 あ「いや!自分で食べるって!!流石にそれは恥ずかしい///」 み「いいじゃん!ほら、あーん」 あ「あぁ、もう!わかったよ!!」 み「あーん」 あ「あーん」 み「美味しい??」 あ「甘すぎ(笑)」 み「私にもちょうだい!!」(可能であればここから少しずつ音をフェードアウト) あ「お、おう。ほら、あ、あーん」 み「あーん!へへッ///美味しい!!」 Fin 【キーワード】 恋愛・日常・2人・男1・女1・schön Ton・シェントン

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