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「」に対する検索結果が134件見つかりました

  • 『プロポーズシュチュボ』作者:くるみゆべし

    一人用シチュエーションボイス台本 2分から3分 設 定 : 長い間付き合っていて 彼氏はプロジェクトが成功したらプロポーズしようと考えていた ところが、ある日彼女が帰ってきた時 不安になり泣きだしてしまう そんな時彼は… ()はアクションイメージです。 ※ ストーリーを崩さない程度のアドリブ追加(甘々なセリフなど…)OKです! * ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ⋆⸜sᴛᴀʀᴛ⸝⋆ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ * (彼女が帰ってくる) おかえり~ 今日もお疲れさま アイスでも食べる? いらないってどうしたの…? いつもは甘いものに目がないのに 顔も暗いし… なにかあった…?? 話したくなかったら無理には聞かないけど… うんうん 俺が?将来のこと考えてくれてるのか 不安…って? えっ…?!!(困った雰囲気) ちょっ ちょっと な、泣かないで? ほら涙拭いて それで悩んでたのか… 気づいてあげれなくてごめん…。 ちゃんと俺はキミとの将来のこと考えてるよ? 嘘じゃない 君と結婚して生涯ずっと一緒に過ごしたいって思ってる。 ずっとさ、キミのお父さんお母さんを安心させれるようにって お金も貯めて 安定できる地位についたら 言おうと思ってたんだ そしたら大きなプロジェクトを任せてもらえたから これが成功したら 君に伝えようって でもそれで逆に君を不安にさせてしまってたんだね。 ごめんね キーワード:恋愛・セリフ・1人・くるみゆべし

  • 『モブ会議‐2nd‐』作者:Natal

    【登場人物】 議長・・・不問 モブ①・・・不問 モブ②・・・不問 モブ③・・・不問 新モブ・・・不問 【ストーリー】 議長『あー、ゴホン。…ではこれより、2022回モブ会議を始めます…が!ここにて新入りが入ったので紹介します、入りたまえ。』 新モブ『ちーすっ。よろしく。』 モブ①『よろしくねー、まー楽にしてってよ。』 新モブ『うっす。』 モブ②『まー、また個性的なモブが来ましたねー!あ、僕モブ②ですぅ。よろしくねぇ!』 モブ③『…しらす(。∀゜)』 モブ①『あ、こいつはモブ③。よろしくね。』 新モブ『パイセン!よろしくっす!』 議長『挨拶はすんだかな?では、モブ会議を(((←』 新モブ『はい、せんせーしつもーん!』 議長『新人くん、私は先生ではなく…議長だ!』 新モブ『はーい先生!』 議長『だから、私は先生じゃない!!』 モブ①『議長、いつから先生になったんですかw』 モブ③『草ァw』 議長『静粛に!…で、新人くん、質問は??』 新モブ『あのー、ここは何処っすか?俺ー、採用された途端ここに連れてこられたんすけどー。』 議長『ゴホン…。ここはなぁー(((←』 モブ②『モブ達が話し合い、緩やかな話をするところですよ!』 議長『わ、私のセリフ…!!』 モブ③『( ᐛ)バナナ』 新モブ『え、バナナ??』 モブ①『新人くん、モブ③を気にしないで。疲れちゃうから。』 議長『静粛に!!…そういう場所という事だ。わかったかね?』 モブ②『ついでに言うと、出入り自由だからそのまま帰ってもいいよ!』 新モブ『え、いいんすかそれで!?』 モブ③『いーのいーの( ˙༥˙ )もぐもぐ』 議長『あ!こら、モブ③!バナナの皮を散らかすな!!』 モブ①『まぁ、こんな感じだから気軽に過ごして(笑)』 新モブ『わかりました、パイセン!』 議長『…ゴホン。では、今回の議題を発表するぞー。』 モブ③『先生ー!メルティキッス歌ってもいーですかー?』 議長『だからー、先生と呼ぶな!!あ、あとメルティキッスも禁止だ!!どれぐらい日数を要したと思ってる!?』 モブ③『けっ。』 モブ②『まぁまあ、これでも食べな?メルティキッス。』 モブ①『せんせー、モブ②がモブ③に餌付けしてまーす!!』 議長『だーかーらー!!先生じゃないって言ってんだろ!!』 新モブ『…早く、メインキャラになりてぇ………。』 Fin. 【キーワード】コメディ・6人・不問6・Natal

  • 『message』作者:schön Ton

    駆・・・主人公。この春新社会人で東京に上京予定の男性。 瞳・・・駆の姉。 子ども・・・駄々をこねている子ども。幼稚園生くらい。性別は不問。(基本兼役) 母・・・駄々をこねる子どもの母。(基本兼役) 【ストーリー】 子「ねぇ!!ママ!!これ買ってぇ!!欲しいぃぃぃ!!」 母「ダメよ!この前違うおもちゃを買ってあげたばかりでしょ??」 子「やーだぁぁぁ!!!うぇえぇぇん!!」 駆「ふっ(優しく笑う)」 瞳「どうしたの駆?」 駆「いや、なんだか微笑ましいなぁって思ってさ」 瞳「あー、確かにそうね(笑)」 駆「俺も昔は、あんなふうに母さんのことを困らせてたんだよなぁ」 瞳「そうだねぇ、あんたものすごく我儘だったからねぇ。母さん凄く困ってたよ(笑)」 駆「きっとあの子もいつか、大人になったら、今日のこと思い出して、俺みたいに懐かしくなってんだろなぁ。」 瞳「そうかもね」 駆N:俺は姉貴と共に母の墓参りに向かっていた。 駆「なぁ、姉貴」 瞳「ん??」 駆「俺、東京でうまくやってけるかな?」 瞳「知らないわよ」 駆「は?ひど」 瞳「そんなんあんた次第じゃない?東京で就職するって決めたのはあんたなんだから、いつまでもうじうじ言ってないの。」 駆「それは……そうだけどさ」 駆N:この春、俺は新社会人として東京で働くことが決まっていた。幼い頃から夢見ていたエンジニアとして活躍するために。 瞳「まぁ、全部が全部最初からうまく行くわけないわよ。でも、やりたいことやるって決めたんでしょ??」 駆「うん。……でも、姉貴はさ、どうすんの?」 駆N:俺と姉貴は母子家庭で育った。母は、昔から体が弱く、何度も入院を繰り返していた。そのため、6つ歳の離れた姉貴は、俺にとって第二の母のような存在でもあった。 瞳「私は、私でこっちで頑張るわよ。心配しなくて平気」 駆「一人で寂しくない?」 瞳「寂しいのはあんたでしょ(笑)私は、あんたが頑張ってるのが分かれば全然寂しくない!!ほら、いつまでもうだうだ悩んでないで、覚悟決めな!!母さんに報告するんでしょ?!1番あんたを応援してたのは母さんなんだから!!」 駆「あぁ」 駆N:いつのまにか俺達は、母の墓についていた。 駆「母さん、俺、行ってくる。不安はいっぱいあるけど……」 瞳「……(優しく微笑む)」 駆「夢掴んでくるから!」 駆N:温かな春のそよ風が、そっと駆け抜けていく。優しく背中を押すメッセージのように…… Fin. 【キーワード】感動・家族・2人〜4人・男1・女2・不問1・schön Ton

  • 『知りぬは仏』作者:Natal・Evo-s

    【登場人物】 金山葵・・・主人公。♀ 玉野越・・・♂ 【ストーリー】 金山葵(かなやまあおい)『…ただいまぁー…。はぁ、また話しかけれなかったなぁ…。』 [葵の声] [私は、金山葵。ゲーム【双剣無双(そうけんむそう)】が好きな、いわゆるオタクだ。それもガチ勢。中でも私の推しは……] 金山葵『はぁ、やっぱり亀角(かめかく)はかっこいいなぁー!さすが推しだわ……。これを語れる人入ればなぁ……。』 [葵の声] [そんな時だった。学校の日、ふと玉野(たまの)くんのバックに付いているキャラを見た。] 玉野越(たまのこし)『このストラップ、見てくれねぇか?【双剣無双】のストラップだよ!かっこいいだろ?』 [葵の声] [あれは、双剣の…新キャラの暁(あかつき)のストラップだ。凄い語ってるけど、好きなのかな?確かに男性でも好きな人いるし、そこは私も否定しないけど…。そんなことを考えてるうちに授業が終わった。] 玉野越『…さぁ、帰ろ帰ろ!……おう!わかってるってば!じゃあな〜!』 金山葵『(……はっ!…玉野くん、行っちゃった…。もう靴もないし、遅かった……)』 [葵の声] [結局この日は、話しかけることは出来なかった。私は路地に帰って行った。そして月曜日。] 玉野越『おはようさん。おい、お前ら。持ってきてやったぞ、双剣のカード。』 [葵の声] […あ、双剣のカード……。あんなに持ってる。玉野くんやっぱり好きなんだ!] 玉野越『…あ、この【亀角】のカード。どうしたらいいもんか。俺の推しでもないし、参ったな〜。』 [葵の声] [あれは!私の推しのカード!……よし!] 金山葵『…あ、あの!……そのカード、私に譲ってくれないかな?』 玉野越『ん?なんで?』 金山葵『実はね、【玉野くん】私も双剣無双が好きで、亀角が1番の推しなの…だから、捨てるくらいなら私が貰いたいの。』 [葵の声] [めっちゃ見てる……引かれたかな??] 玉野越『お、おう…。亀角のカードの処理に困ってたから助かったぜ。…ほらよ。』 金山葵『わぁ…!ありがとう、たまのくん♡』 [葵の声] [その時から、私は玉野くんの事を好きになった。その時もらったカードは、チケット予約限定で貰えるカードの1枚だった。しかも激レアアイテム!私もチケット予約してみたけど、すぐに売り切れて手に入らなかったんだよね。] 金山葵『……でさ、玉野くん。2回目になるかもしれないけど、私と一緒に双剣の映画、みにいってもらえないかな?』 玉野越『急に何?』 金山葵『急にごめんね。…私も見に行きたかったんだけど家族の用事で行けなかったの。…でも、玉野くんの都合が合うんだったら、今週の土曜日か日曜日に一緒に行きたいなって。』 玉野越『…スケジュール帳を見させてくれ、俺もすぐにYESとは言えん。…ええっと…お!土曜日なら空いてるぜ。それでいいか?』 [葵の声] [その後、私達は映画鑑賞に出かけました。ずっと見たかった双剣無双の映画。心から楽しめたし、つい、我を忘れてしまっていた。グッズまで奢ってもらっちゃったし…至れり尽くせりしてしまった。] 玉野越『…どう?楽しかった?』 金山葵『うん!グッズまで奢ってもらったんだから。こんな私をここまで…。』 玉野越『なぁ、金山。…お前、そんなに見に行きたいんだったら、俺に声掛けしてくれりゃ良かったのによ。』 金山葵『…ごめん。』 玉野越『確かに、男女という立場上…言いにくいことはあるかもしれない。でも、一言でも伝えてくれたら俺は何かしらの対応ができる。 否定する可能性もあるけど、最初からそうするつもりもないし。都合が合えば行くさ。』 [葵の声] [玉野くん…。そんなことを思ってたんだ…。なんか申し訳ないな…。] 玉野越『間違ってても、これでクヨクヨするんじゃねぇぞ?俺は全然怒ってないし、叱るつもりもない。…【もっと素直になって欲しいんだ。】…それに黙り込むのも、いいことじゃないと思うぞ?』 金山葵『……っ。』 玉野越『どうせ、【どうせ私なんて陰キャの極みだから、誰からも誘ってなんかくれないわ。】…なんて思ってんだろ?』 金山葵『ギクッ!?』 玉野越『…んなことねぇんだよ。…お前のことほっておく奴なんぞいねぇんだ。覚えとけ、証拠として【俺が居る】。』 金山葵『玉野くん……。』 玉野越『…強い口調になったのはスマン。だが、それぐらいお前のことを思ってる訳だ。…せっかくの高校生活だろ?つまらない終わり方なんぞ…俺にはごめんだ。』 [葵の声] [そうして玉野くんは、私に手を伸ばす。] 玉野越『もし、少しでも自分の事を変える気があるなら、俺についてくるか?』 金山葵『…え?』 玉野越『だーかーら、俺について来るか?【Yes or No?】』 金山葵『…い、Yes!!私を返させてください!』 玉野越『了解した。…自分自身を変えるんだ。無理難題を課すかもしんねぇが、それを超えてこそ本当のお前になれる。いいな?』 [葵の声] [彼には…玉野くんには本当に助けられた。笑顔や発生の練習、自分自身の生活の大幅改善…。好きな物は残しつつ、それ以外は大胆な変更をした。正直…そこまで頭は悪くないけど、秀(ひい)出てる訳でもない。…そんな私に魔法をかけてくれました。] [玉野越の声] [彼女を改善させてるうちに思った事…彼女は思った以上の美少女でした。要は彼女は、極度の恥ずかしがり屋で、人目に付くことがかなり嫌で、先生から当てられて欲しくないようです。] [葵の声] [【誰からも相手にして欲しくない。亀角だけ居ればいい。】そう思っていた。…そんなのとはもうおさらば。…心の支えには彼になるでしょうが、今は違う。] 玉野越『…俺の彼女は努力家だ。俺も学ぶべきことが数多(あまた)ある。』 金山葵『私には、素敵な彼氏がいるから!』 玉野・金山『これからも、私達は変わり続けるから!』 Fin. 【キーワード】恋愛・2人・男1・女1・Natal・Evo-s

  • 『ひーろーたいむ』作者:Natal

    【登場人物】 ひろ→主人公(♂) 魔道士→不問 格闘家→不問 牧師→不問 召喚士→不問 魔王→不問 【ストーリー】 [ひろの声] [俺はひろ、好きなのはスニーカーだ。お気に入りのスニーカーを履いていた俺はある日、大学の友人からゲームをもらった。友人はつまらないと言ってたけど…] ひろ『ただいまー。…俺につまらないって言ってたゲーム渡されてもなぁ…。まぁ、とりあえずやって見なきゃわかんないしな。』 [ひろの声] [題名は、【ひーろーたいむ】…かっこよくもないな……。食事と風呂を済ませ、さっそくゲームを起動してやって見ることにした。だが、その時!!] ひろ『…な、なんだこの光は!!うわぁぁぁぁ!!』 [ひろの声] [目を覚ますと、そこはゲームの世界だった。まじか…しかも、この格好、俺…勇者じゃん。] ひろ『重いな、この鎧…マジモンかよ。そうだ、確かゲームの内容だと、仲間捜さないといけないんだよな…だるいなぁ……。』 魔道士『あ、あのぉ……』 ひろ『…うぉっ!?びっくりした!なんだよ!お前!』 魔道士『な、なんだよじゃない…!むっ、むしろこっちのセリフだ!いきなり目の前から落ちてきて!!』 ひろ『あ、すいません…。』 魔道士『よろしい。』 ひろ『あの、ここは何処ですかね?俺、さっきまで家に居たんだけど…。』 魔道士『ここか?私にもわからん(笑)』 ひろ『えぇ……。』 魔道士『それより、見たところお前、勇者だな?!私と手を組まないか?!一緒に魔王討伐に行こう!!』 ひろ『え、まじか……。俺、パスで。』 魔道士『お前に拒否権などなーい!!』 ひろ『じゃあなんで聞いた!?強制労働とかまじか……。』 魔道士『なーに、ぼーっとしている!行くぞー!』 [ひろの声] [こうして、魔道士が仲間になった(強制)。俺達は、雑魚キャラを倒しながら村へと向かった。] ひろ『あー、腹減ったぁ………。』 魔道士『私もだ……。あ、あそこに店がある!』 ひろ『…見事に怪しい店ですけど……。』 魔道士『食事が出来ればいいだろう!行くぞ!』 ひろ『まじか……。』 [ひろの声] [なくなく、怪しい店に入った瞬間、目の前からナイフが飛んできた。] ひろ『うぉっ!?危なっ!!』 格闘家『おー、悪いな若いの。手が滑ってしまった。』 ひろ『あ、はぁ……。』 魔道士『ほれ、食事だぞ。』 ひろ『めっちゃ大盛りすぎません!?俺、こんなに食べれない…。』 魔道士『食べないと魔王討伐に行けないぞ、勇者よ。』 格闘家『勇者なのか、お前。ひょろひょろだなぁ(笑)』 ひろ『あはは……(苦笑)』 魔道士『何している、ほれ食べよ!!』 [ひろの声] [半ば強引に食事を済ませ、帰ろうとした時。格闘家からまた声をかけられた。] 格闘家『なぁ、俺も連れてってくれよ!!魔王討伐とやらにさぁ!!』 ひろ『あの、理由は……?』 格闘家『そんなもん………ない!!』 魔道士『良いぞ!!』 ひろ『いいのかよ!!』 [ひろの声] [こうして、格闘家が仲間になった。その後も……] 牧師『教会から追い出されたので、仲間に入れてください。あ、治癒できます!!』 魔道士『よかろう!!』 ひろ『えっ!?』 召喚士『魔王討伐ですか!?ぜひ、お供させてください!』 魔道士『なにか召喚できるのか?』 召喚士『はい!……いでよ!ケルベロス!!』 ひろ『……これが、冥府の番人と言われるケルベロス……?』 格闘家『可愛い犬っころじゃないか(笑)』 召喚士『ふぇぇ…また失敗したァ……。』 魔道士『可愛いから、採用!!』 ひろ『もはや基準がわからん…(苦笑)』 [ひろの声] [こうして仲間が集まったので、魔王討伐に向かった。] ひろ『魔王城かぁ…きっとでかいんだろうなぁー!!』 魔道士『さ、着いたぞ。』 ひろ『え?早くない?目の前にあるの…どう見ても小屋…。』 格闘家『腕がなるぜ!』 ひろ『ねぇ、あれ見えない?小屋だよ?小屋!!』 牧師『こ、これが魔王城…なんと風格あるたたずまい…』 ひろ『聞いてた!?小屋だってば!!』 召喚士『あ、あれは!!魔王では!?』 魔王『…あ、じゃあパパはお仕事行ってくるからね。いい子にしててねー。』 ひろ『魔王城じゃなくて、小屋に住んでる普通の家族じゃん!!』 牧師『今がチャンスですよ、勇者殿!!』 ひろ『た、戦いにくい……。』 魔王『あ、すいません。なにかうちに御用ですか??』 格闘家『魔王だな!?我らはお前を倒しに来た!!』 魔王『え、あ…よくあるんですよー。うちが魔王城だの言われてー。』 ひろ『風評被害じゃん!!』 魔道士『ほれ、勇者よ!戦うぞ!!』 ひろ『聞いてました!?風評被害ですから!!魔王悪くないから!!』 召喚士『こうなったら…いでよ!ケルベロス!!』 魔王『おーっ、可愛いわんちゃんですねー。お宅の子ですか?』 召喚士『…また失敗したァァァ…!!』 格闘家『こうなったら!俺が勝負だ!!うぉぉぉ!!』 魔王『あー、そこそこ…気持ちいいですねー。』 ひろ『…あれ?俺たち…戦ってる…のか?って!魔道士!!』 魔道士『ひっ!?…な、なんだ勇者よ!た、戦わないのか!?』 ひろ『今…逃げようとしてました?』 魔道士『…に、に…逃げてなど!?私は、援助を……。』 ひろ『めっちゃ動揺してんじゃん!!もうやだ!帰りたい!!』 [ひろの声] [そう叫んだ後、目を開けると…そこはいつもの俺の部屋だった。どうやら夢オチだったようだ。] ひろ『夢……だったのか……でも可笑しい……なんだこの違和感は……なんだか、大切なことを見落としている気がする……』 続く・・・・? 【終わり】 キーワード:コメディ・ファンタジー・6人・男1・不問5・Natal

  • 『厨二病・田中。恋をする。』作者:ナタル

    【登場人物】 田中(♂)・・・厨二病の主人公 友達(♂) 【ストーリー】 田中『爆ぜろリアル弾けろシナプス!』 友人『うるさっ!?なんだよ急に……』 [友人の声] [こいつは田中。生まれつきの万年厨二病の男だ。そんな田中がいきなり叫んだのは理由があった。] 田中『あのイチャイチャしている人間がウザイ!!』 友人『あー、カップルなぁー。もうそんな時期かぁー…。』 田中『この世にカップルなど存在してはならない!この俺がいる限り!!』 友人『田中、お前…普通に失礼な事言ったぞ。』 田中『田中ではない!!我の名……は……。』 友人『…ん?田中?田中ーおーい!!』 [友人の声] [田中の目の先には、我が校のマドンナが通りかかる。どうやら田中は恋をしたらしいが……] 田中『なんだ!この高鳴りは!!…はっ!まさか、地球滅亡へのカウントダウンが!!』 友人『…あ、これは分かってないわ。』 田中『なぁ、友よ!!この締め付けるような痛みはなんだ!!誰か悪の組織に我が心臓を!!』 友人『ちげぇって!!』 田中『ではこの痛みはなんだ!!』 友人『お前は!今!恋を!したんだよ!!』 田中『…恋だと?…敵が遠くから我が心臓をつかんでるのではなくか!?』 友人『そうだよ!だがなー、恋する相手が悪かったなー。』 田中『なんだと?』 友人『相手は、我が校のマドンナだぜ?』 田中『マトンだかマントだが知らないが、我が心臓をつかんでるなら、容赦しない!』 友人『お、おいっ!!田中!!』 [友人の声] [田中は、一目散にマドンナの元に行った。だが……田中は戻ってきた。] 友人『お、おいっ…大丈夫か?』 田中『…我が友よ。あの女に【厨二病な男は嫌い】と言われたのだが誰のことを言ってるんだ?』 友人『…お前の事だよー!!』 [友人の声] [こうして、田中の初恋は終わったのであった。] Fin. 【キーワード】コメディ・2人・男2・Natal

  • 『死にたがりな人と生きたがりの人』作者:Natal

    [私の声] [これは、【私】と【彼】の物語。] 私『…痛い…けど、これぐらい慣れてるわ…【いつもの事だもの】』 [私の声] [ここは、とある田舎の街。何もかも奪い合い、罵りあいをする。そして、【差別】だって起きる] 私『…我慢よ…我慢……。』 [私の声] [私は自分が生まれた場所を知らない。生まれてからずっと…街の皆に罵倒されてきた。『お前は【化け物】だ』と。] 私『痛い…寒いっ……。』 [私の声] [壁の端にくっつきながら、次の日まで過ごす。それがいつもの事…。けど、今日は違った。] 彼『……大丈夫かぃ?』 私『……わ、私に関わらない方がいいですよ…。構わないでください。』 彼『そんな!こんなに凍えてるじゃないか!さぁ、傘を!!』 私『私に構わないで!!』 [私の声] [差し出された傘をはらいながら、彼の手首に触れてしまった。彼の手首が紫色に変色していく] 私『あぁ、あぁ……!!やってしまった!!ごめんなさい!ごめんなさい……!!』 彼『…大丈夫だよ、【どうせ死ねないからね】』 私『…へ?』 [私の声] [そういうと、彼は…先程触れた手首を見せた。紫色に変色していた手首がみるみる元に戻るではないか。] 彼『…ほらね、【また死ぬことは出来なかった。】』 私『なんで……そんなに死にたいんですか……?』 彼『…この歪んだ街とおさらばしたいからさ。見てるだけでも嫌気がさすんだ。けど…』 私『けど…?』 彼『死んでたら、君に会うこともなかった。』 [私の声] [そういった彼の表情は、優しくも悲しげな表情をしていた。思わず、私の心が苦しくなった。] 彼『…あ、ここで話してるのもなんだ。僕の家においで、手当してあげよう。』 私『……どうして…。』 彼『ん?』 私『私に…構うんですか…?貴方も見たでしょ!?私は!!』 彼『だからだよ。』 私『えっ?』 彼『君なら…いつか僕を殺してくれる…さっきの手首をやられた事で確信したよ。』 [私の声] [彼は至って真面目だった。胸の高鳴りが収まらない…。まるで何かを求めてるようだった。] 彼『僕が死んだら、家は君にあげるよ。金貨も君のものだ。』 私『……くださいっ…。』 彼『?』 私『……愛をくださいっ……私に……。』 彼『…君は愛されたいのかい?なら、殺されながら君を愛してあげよう……。』 [私の声] [こうして私は、彼の家に住み着くようになった。彼は言葉通りに 【私に殺されながらも愛してくれた】しかし、そんなこと長くは続かない。] 私『…戦争が始まる?』 彼『あぁ。』 私『……貴方は逃げてください。私はここに残ります。』 彼『でもっ!!』 私『いいから逃げてください!貴方は生きてください!!』 [私の声] [ふと出た、その言葉は…彼の心にどう刺さったかは分からないまま、 戦争が始まった。] 私『もし…この戦争が終わったら、また傘をさしながら私に話しかけてくださいね……。』 [私の声] [9時間にも及んだ戦争は、一旦停戦を迎えた。雨に濡れた配線、焼けた病院、並んだ送電灯(そうでんとう)、止まったままの観覧車……。周りは無惨だったらしい…そして私も、瀕死状態に陥っていた。] 私『……結局、死ぬのか…私。……もっ…と…生きたかったな…。』 彼『……君を死なせる訳にはいかない。』 私『……え…っ?』 [私の声] [意識が朦朧(もうろう)としている中、彼の姿が見える……あぁ、走馬灯(そうまとう)なのかな…そう思っていると…彼が私を抱き寄せる。] 彼『…僕が君に贈る、【最初で最期の言葉】だ。』 [私の声] [そういう彼は、私にキスをした…それも深く…長く。そして一言…… 【愛してる】と言った途端、彼は倒れた。] 私『…まさか……そんな…!ダメっ!!』 彼『よかった…回復したんだね…。』 私『なんで!なんでこんなことを!!』 彼『…君は…生きるんだ……僕より長く…。』 私『嫌だ、まだ私…何も言ってないじゃない!!』 彼『…幸せに…なるん…だ、いい…ね?』 私『まって!!ダメっ!!』 [私の声] [彼は、全身紫色に変色し……息絶えた。私の毒を全て吸い取ったらしい。] 私『……私も愛してました……。ありがとう。』 [私の声] [あの時以来、私は【死ななくなって】しまったけど、彼の分まで生きてるよ。安心してね……。] Fin 【キーワード】シリアス・ファンタジー・2人・男1・女1・Natal

  • 『渦巻く荒波の⾏先は』作者:痔・エンド

    【登場⼈物】 泰良(たいら)男 指名⼿配犯....劣悪な環境で今⽇まで育ち⽣き抜いてきた。⾃分なりの正義を持っている。⽣きることに必死 亮⼆(りょうじ)男 警察.......⻑年泰良を追って捜査を⾏っている 桜義(さくらぎ)男⼥どちらも可 警察.......亮⼆の相棒、同じく⻑年泰良を追っている 秀太(しゅうた)男 少年.....親の虐待から偶然泰良の元へ逃げ込んだ少年 加藤(かとう)男 近所の農家.......優しく、お⼈好しな農家のおっさん モブ♂♀ 回想シーンなど.......基本ギャラリー的な感覚なので配役は重要ではない ________________________________ 「始まり」 泰良【ナレーション】 春の⽇差しが照り続け、⿃のさえずりが⼼地よい⾳⾊を奏でる。 桜が咲き始め新たな物語を告げるかのようだ...... 世間的には始まりの春というのだろうか? めでたい季節....なんだろうなしかし俺には関係ない、めでたい?旅⽴ち? そんな響きは知らない。死の瀬⼾際、⾜掻く、とかなら毎⽇聞く、いや、使ってるかもしれねぇな。 【回想シーン】 タイトルコール【渦巻く荒波の⾏先は】 泰良 「はぁ.....はぁ......ご苦労だったな。」 モブ♂ 「お、おまえ.....クソッ.......」 泰良 「ハッ!騙されたテメェの末路さ!.......悪ぃな俺は⽣きるために必死なんだよ。」 【回想シーン終わり】 亮⼆ 「はあ…これで今年はもう四件⽬か.....泰良、通称︰蜘蛛、奴は気がつくと姿を現し事件と事件の狭間に網を張る。今回も暴⼒団同⼠の派閥で争いかと思ったが結局は奴が張った網に暴⼒団がかかっただけ…か。 今回も収穫は無し、上層部もいい加減俺らに担当を変われと…俺たち以上にヤツに詳しい人はいないってのに。」 桜義 「亮⼆さんアイツは何が狙いなんでしょうね.......」 亮⼆ 「さぁな.....奴が関わる事件は悪党が被害に遭うな。結果的には悪党が壊滅することもあるが結局奴は何がしたいのかは俺も分からない。ただ⾔えることは死⼈が出ている以上奴は正しい者ではない。あと、うるせぇ上層部をさっさと黙らせたい。」 桜義 「そうですよね。善良な市⺠が襲われる前に捕まえたいですね。上層部は…まあそうですね。」 亮⼆ 「あぁ、ところで桜義。奴を捕まえるために俺の考察があってだな。」 桜義 「何かあったんですか?」 亮⼆ 「実はな、とある夫婦から息⼦が⾏⽅不明になったと通報を受けた。」 桜義 「ほぉ。それと泰良がなんの関係が?」 亮⼆ 「この間の暴⼒団の組員が死んだ事件の⽇付、死亡推定時間、場所とその⼦どもが居なくなった時間、場所もほぼ同じなのだよ。」 桜義 「なるほど....確かにそれは無関係とは⾔えなそうですね。」 亮⼆ 「そこで今回の⼦ども捜索は俺達が引き受けた。いいな?」 桜義 「えぇ構いませんよ。どちらにせよ⼦どもの⾏⽅も⼼配ですし。」 亮⼆ 「よし、じゃあ聞き込みから開始しようか。」 【場面変わる】 泰良 「おいガキてめぇが来るところじゃねぇ帰れ。」 秀太 「嫌だ帰らない!」 泰良 「あ?何⾔ってやがる。」 秀太 「帰りたくないんだ。」 泰良 「いいから帰れ!お前には普通の暮らしがあるだろ?俺とは違うんだ。」 秀太 「嫌だ!!!」 泰良 「あ?.......」 秀太 「お⽗さんも、お⺟さんも虐待してくるんだ.....僕は学校でも虐められて.......帰るところ、居場所なんてどこにも無い.......」 泰良 「だからなんだ?俺とお前になんの関係がある。」 秀太 「おじさん蜘蛛って⾔われてる指名⼿配犯だよね?テレビで⾒た事あるんだ。」 泰良 「あぁ。世間ではそう⾔うらしいな。」 秀太 「でもおじさんは僕を襲わない。」 泰良 「何が⾔いてぇ?」 秀太 「おじさんは僕みたいに何かあるんじゃないの?理由がきっと。」 泰良 「はっ!ガキのくせに何わかった気でいる?早く帰れ。」 秀太 「…っ!僕を強くして欲しい!」 泰良 「は?」 秀太 「1⼈で⽣きる⼒が欲しい!テレビでやってた!おじさんは1⼈でずっと⽣きてるって.....」 泰良 「はぁ.....あのな?よーく聞けガキ!テメェは普通の暮らしができる⼈間なんだ俺達の世界へ来るな今すぐ帰れ!」 秀太 「僕は帰らないここにいる!こ、これでもか!」 銃を⼿にもつ秀太....... 泰良 「ガキがいっちょ前に銃なんざ構えて?何が出来る!ほら撃ってみろよ!さあさあさあ!」 秀太 「うっ、うっうわぁぁぁあ!」 ダァァン!乾いた銃声が響く 泰良 「ほら、な、?当たらねぇ......テメェにはできねぇんだよ、いいかガキ!本気で⽣き抜く意思があるやつにしかこれは撃てねぇ、覚悟が無きゃ人には当てれねえんだよ!」 秀太 「うっ.......ひっ。」 泰良 「オラ、⾷っちまうぞおおおお!」 秀太 「うわぁぁぁあ!」 泰良 「ようやく出ていったか.....俺のガキが⽣きてりゃあれぐらいか?あぁ嫌なこと思い出しちまったな。」 【回想シーン】 モブ♀ 「父さんも自殺して…あんたなんて産まなきゃ良かった!」 モブ♂ 「やーいやーい!お前の⺟さん⾸吊ったんだろ?」 モブ♂ 「どうしてあの⼦はあんなに汚れてるの?」 モブ♀ 「⾒ちゃダメよ!あんな汚い子!」 【回想シーン終わり】 泰良 「親⽗が多額の借⾦を背負って⾃殺して、お袋が精神的病(やまい)にかかって、⾸吊って、俺は⼩学校すら通えなかったっけ?」 . 【回想シーン】 モブ♂ 「少年どうしたこんな所で.......ほぅそうか?⽣きる⼒を与えてやろう。」 モブ♂ 「よくやった!これで⼤⾦持ちだ!.......(バカめさっさとここを出て⾏ってやる。)」 モブ♂ 「君が泰良君だね署まで来てもらおう。」 【回想シーン終わり】 泰良 「信じるやつは裏切る、俺は利⽤だけされて⽣きてきた。今度は俺が搾取をしてやる。」 【回想シーン】 モブ♀ 「そんなあなたでも愛しちゃダメなの?」 モブ♀ 「あなたと⼀緒にいられて幸せ.......」 モブ♂ 「あ?⼥は関係ないだ?知らねぇな!⾦を持ってこい⼥は預かるぞ!」 【回想シーン終わり】 泰良 「俺は、⾦が必要だったんだ。あの子を助けるには.......」 【回想シーン】 モブ♂ 「あ?⼥ァ?あぁ。殺してやったよ!ピーピーうるせぇからよぉ。 腹に⼦どもも居たらしいけどよ、知らねえなあ?元々テメェの親⽗が借⾦背負ったのが悪ぃよなぁ!恨むなら無能な親父を恨めよなぁ!」 モブ♂ 「おら死体は返してやるからよ!⾦と交換だなぁ?」 モブ 「お、おぃやめろ!やめろおおぉ!お前ッ!俺たちに喧嘩売るってのはどういうことか分かって.......ぐぁぁぁぁぁ!」 【回想シーン終わり】 泰良 「全部だ悪党が居るから奪われるんだ、俺が弱いから全部失うんだ....... あぁそうだ全部壊そう、殺そう。俺が⽣きるために。」 …ハッ! いつの間にか寝ていたのか?....... 秀太 「おじさん?」 泰良 「あ?なんでてめぇがここに居る。」 秀太 「警察が近くを歩いてて.......おじさんが危ないって思って、戻ってきた。 そしたらおじさんがちょうど起きたの。」 泰良 「なんだと?.....今の話は本当か?」 秀太 「うん!パトカー止まってたから間違いないと思う。」 泰良 「ガキ....まさかお前に救われるとはな。この隠れ家はもう使えねぇ俺はさっさとここを出る。」 泰良(⼼の声) (荷物をさっさとまとめよう。この空き家には数年居たがこの拠点は⻑持ちした⽅だろう。) 荷物をまとめていると1つの写真が落ちてきた。 (彩⾹(さいか).......殺された、俺の妻になるはずだった⼥だ.... 信じたものは裏切る、愛したものは奪われる、俺は借⾦取りの輩を殺しちまった。 もう避けては通れない。奴らは俺を常に追っている。初めからあんな奴らが居なければ親⽗もお袋も⽣きていたのか?.......俺の⼼は冷たいままだ。ここのコンクリート床のようにな。) ....... 泰良 「荷物はまとまった。俺は出ていく!ガキお前もさっさと逃げろ、ろくな事にならねぇぞ。」 秀太 「う、うん。」 泰良 「あぁ名前を聞いとこう。おいガキ、名はなんていう?」 秀太 「しゅう.......た、しゅうた。」 泰良 「はぁ.....まさかな.......」 秀太 「どうしたの?」 泰良 「いや、俺の⽣まれてくるはずだった⼦どもは男の⼦。名前はしゅうたにする予定だったんだ。」 ....... 泰良(⼼の声) (今思えばなぜ俺は声掛けたのだろうか。居場所のないガキが昔の俺に写って⾒えたのか? 秀太.......という名に俺は巡り合わせを感じたのか?俺にはまだ善良なこころがあったのか?わからない。) ....... 泰良 「なぁ、ガキ。俺と来るか?」 秀太 「え.......?いいの?」 泰良 「ガキ歳はいくつだ。」 秀太 「8歳.......」 泰良 「8?.......⼩学2年くらいか?」 秀太 「うん......」 泰良 「10歳までだお前の⾯倒を⾒てやる。」 秀太 「おじさん!いいの?」 泰良 「泰良だ、たいら」 秀太 「た、たいらさん!よろしくお願いします!」 泰良 「あぁ。」 【場面変わる】 亮⼆ 「1歩遅かったか.......」 桜義 「そうみたいですねもうここは、もぬけの殻ですね。」 亮⼆ 「チッ!…」 桜義 「亮⼆さん悔しい気持ちはわかります。しかし1歩前進じゃないですか?聞き込みで少年が歩いていた区域に蜘蛛の隠れ家もあったわけですし。」 亮⼆ 「あぁそうだな少年も姿がこの辺りで⾒えなくなったそうだな。無関係とはこれで⾔えまい。」 桜義 「えぇ。これからは並⾏して捜索することになりそうですね。」 亮⼆ 「あぁ、まず情報が少ない⼦どもは誘拐されたと⾒ていいだろう。」 桜義 「亮⼆さん!⼀刻も早く⾒つけてあげましょう!」 泰良【ナレーション】 あれからどれくらい時間がたっただろうか? ⼦どもは成⻑が早い、柿の⽊は成るのに8年はかかるそうだ。 それとは違い⽵はピーク時1⽇で1メートル伸びることもあるらしい。 ⼦どもが⽵なら俺は柿の⽊と⾔った所だろうか?....... 【場面変わる】 秀太 「親⽗!ただいま!」 泰良 「おう。今⽇はどうだった。」 秀太 「まずまず.......かな?まぁ楽しかったよ!それと親父!だいぶ慣れたよこの⽣活も。」 泰良 「そりゃあそうだ2年近くここに居るんだ。」 秀太 「親⽗のおかげでちゃんと⽣活もできて友達もできた!」 泰良 「ならいい。流⽯は⽥舎の学校だ.......⾝元不明でも案外簡単に通えるもんだな。」 秀太 「そうだね.......親⽗にばっか苦労かけて申し訳ないな.......」 泰良 「いい。お前は普通の暮らしをしろ。」 秀太 「で、でも。」 泰良 「⾔っただろう。お前はいつでも普通に戻れるんだ。」 秀太 「う、うん。」 泰良 「あれから2年近く.....か?暴⼒団の奴らに⽴ち向かってた俺だが、今はしっぽ巻くように⾝を潜めているからか、警察も暴⼒団も全く無縁になったもんだ。」 秀太 「まさか親⽗が普通に働くなんて思わなかったよ!」 泰良 「⼈⼿になりゃ誰でもいいんだろ?偽装してんのは申し訳ねぇがなぁ… この辺のあんちゃん達も良くしてくれるから働き甲斐はあるぜ?」 秀太 「そうだね!」 泰良 「ちょっと俺⽤事あるからよ秀太飯作っててもらっていいか。」 秀太 「お、おう!分かった!」 【場面変わる】 泰良 「ふぅ.....⽇中は暖けぇが⼣⽅からは冷えるもんだ。お、いたいた!おーい!」 加藤 「おう!たいきさん!」 ※この近辺では偽名 泰良 「どーも!加藤さん!すいませんねこんな所きてもらって。」 加藤 「いやいや、いいんすよどうしたんすかいきなり話しなんて?」 泰良 「いや折り⼊って⼤事な話があってな…加藤さんにしか話せねぇんだ。」 加藤 「お、おうたいきさんど、どうしたんでぇ。」 泰良 「加藤さん。巷で噂だった蜘蛛って知ってるかい?」 加藤 「あぁ。知ってるさそりゃあ!有名だもの!」 泰良 「その蜘蛛が⾎の繋がりもねぇガキを連れて匿ってる話もか?」 加藤 「あぁ!テレビでやってたなぁ。何やら両親は虐待してるとんでもねぇ親だったな。」 泰良 「そうだったな。」 加藤 「だからよぉ!その蜘蛛って奴を俺はテッキリ悪党なんだと最初は思ってたんだな! しかしな俺の勘がこう⾔ってる。蜘蛛のやつはなにか裏がある、1⼈で何かと戦ってるってな!」 泰良 「ほう?」 加藤 「虐待されてる⼦どもを放っておけず匿ってる悪党なんざ聞いた事ねぇ! 元々⼈の命を奪ったとはいえ暴⼒団しか被害者はいねぇんだ。 もしかするとあの蜘蛛はダークヒーローみたいなもんじゃねぇかと俺は思ってんだ!」 泰良 「随分考察してるようで.......」 加藤 「おおっといけねぇ!それでその蜘蛛がどうしたんでぇ。」 泰良 「俺なんだ、俺が蜘蛛なんだ」 加藤 「ま~~~~~た変なことを⾔うんだから、たいきさんはよぉ!」 泰良 「ほらこれが証拠だ。」 加藤 「ッ!その腕の傷.......まさか!ほんとにあんたがあの蜘蛛なのか?」 泰良 「あぁそうだ。感謝してる。加藤さんとこの地域の⼈達には.......」 加藤 「お、おめぇさんなんでいきなりこの話をしたんだ!?」 泰良 「まぁ経緯を聞いてくれよ加藤さん。」 加藤 「わ、わかった!」 泰良【ナレーション】 俺の経緯から2年前何があったのか秀太は⼀体どんな⼦なのか多くのことを加藤さんに俺は話した。 加藤さんはそうか.......と⼀⾔⾔うと 加藤「分かった!秀太くんのことは俺に任せろ!」 何も俺には聞かず答えてくれた。 【場面変わる】 秀太 「親⽗おせぇなぁ〜ちょっと探してみるか!」 秀太 「おぉーーい親⽗!親⽗!.......?何してんだあんな所で。」 秀太 「親⽗!ご飯冷えちまうぞ!早く来いよ!」 泰良 「あぁすまない今戻るよ。」 加藤 「⻑話しちまったな!たいきさん、んじゃあな!」 【場面変わる】 泰良 「ご馳⾛様でした!」 秀太 「おう!美味かったか親⽗?」 泰良「あぁ美味かったぞありがとうな秀太。」 秀太 「へへっ!だろお?伊達に加藤さんから料理教わってないぜ〜」 【回想シーン】 秀太【ナレーション】 俺たちの幸せは⻑く続くと思ってたんだ....... 秀太 「おはよう〜?あれ?親⽗居ねぇや朝早くから出かけたのかな?」 何か変な空気を感じ取った。 嫌な予感がしたんだ… やっぱりおかしい…あれから数⽇親⽗の姿を⾒ない。 その代わり加藤さんが毎⽇夜ご飯を作りに来てくれる。 親父。どこ⾏っちまったんだろうな? 秀太 「なぁ加藤さん親⽗は?」 加藤 「さぁな?なんか出張がどーのとか⾔ってたぞ?」 秀太 「そうなの?でも、俺に何も⾔わないなんておかしいよな?」 加藤 「まぁ急いでたんだろ?たいきさんが長く留守なら暫くは俺の家来いよ?秀太くん。」 秀太 「う、うんわかった!言葉に甘えて…暫くお世話なろうかな。」 秀太【ナレーション】 俺は忘れてたんだ。親⽗とは⼀緒にいるのは10歳までだって。 親⽗は俺に居場所を残してそのまま元の世界に帰っちまった。 バカヤロウ.......ありがとうも⾔わせてくれねぇなんてよ....... なんで何も⾔ってくれなかっんだ....... 【場面変わり】 桜義 「蜘蛛の事件が途絶えてから早2年になりますね。」 亮⼆ 「そうだな.......あの⽇を境に⼦どもも蜘蛛の話も聞かなくなった。本当にあの⼆⼈は死んだのか?」 桜義 「わかりません.......上層部はそのように処理していますが。」 亮⼆ 「ありえないだろ?あんな巧妙に隠れて、事件を起こしていた奴が今更野垂れ死ぬなんてことするか?」 桜義 「そうですよね.......ただ気になるのが蜘蛛と因縁ある暴⼒団が最近動き出したことですよね?」 亮⼆ 「あぁそうだな.......何かあるかもしれないな。」 【場面変わり】 泰良(心の声) いつかは⾒つかると思ったがまさかこんな早いとはな....... ⼦どもを⼈質にされたくなければお前が⾃ら来い.......か蹴りをつけよう俺の⼈⽣全てに。 【場面変わり】 加藤 「おーーい秀太〜ご飯できたぞ〜。んぁ?どうした正座なんかして。」 秀太 「加藤さん、俺さっきのニュースで⾒たんだ暴⼒団が動き出したって.......」 加藤 「ッ.......」 秀太 「ピンときたんだ。親⽗、⾏ったんだろアイツらのとこに。」 加藤 「はぁ.......しょうがねぇな隠しても。 たいきさん、いや泰良さんは向かったよ秀太くんを守るために。」 秀太 「俺⾏く。親⽗の所へ。」 加藤 「は?何を⾔って?」 秀太 「加藤さん頼む!俺を親⽗の元へ⾏かせてくれ!」 加藤 「…わかったよ。かなわねぇなぁ2⼈には......⾏ってこい!」 秀太 「ありがとう!加藤さん!俺、⾏ってくる!」 急いで飛び出す秀太 加藤 「.......これでよかったんだよな泰良さん?俺にゃあの⼦の真っ直ぐな目⽌められねぇよ。」 秀太 「はぁはぁ…!早く⾏かねぇと親⽗があぶねぇ!待ってろよ親⽗ィ!」 クラクションが鳴る 加藤 「おぉーいちょっと待て!ええっとだなあ?そのぉ乗ってくか?」 秀太 「加藤さん.......!」 【場面変わり】 泰良 「罠だろうとは思ったが、サシで蹴りつけようって⾔ったのはどこのどいつだよ?.......」 モブ♂ 「悪いな.......蜘蛛。いや泰良、お前は俺たちを舐めすぎたんだ。 終わりにしようやこれで?1⼈で勝てるのか俺たちに。」 泰良 「はぁ.......分かってないなお前たちは何も。」 拳が⼀閃する吹き⾶ばされる組員。動揺する者達。 泰良 「あのなぁ?俺は弱いからコソコソやってたんじゃない。 ⾦が欲しいから、⽣きるために必死だったんだよ。」 モブ♂ 「か、関係ねぇ、やれ!いけぇお前ら!」 【場面変わり】 亮⼆ 「やはり抗争になったか…もっとスピード出すぞ桜義。」 桜義 「わかりました亮⼆さん!」 亮⼆ 「死ぬなよ蜘蛛…俺はお前の真意を知りたい!」 桜義 「⼦どもも無事⾒つかるでしょうか?」 亮⼆ 「わからない。しかし⾔えることは俺たちの⻑い捜査もこれでケリが着くかもしれねぇってことだ。」 桜義 「そうですね.......亮⼆さん怖くないんですか?」 亮⼆ 「あ?怖ぇよ死にたくねぇし。俺お国の為に!みたいな柄じゃねえし。 うめぇ飯くえりゃそれでいいんだよ。」 桜義 「意外とそこは素直なんすね。亮二さんは正義に熱いのか自分主義なのかわかんないですよ。」 亮⼆ 「あ?そーだなぁ、かっこいいと思ったことが正義だわ。署のヤツらが⼤勢で来るのも時間の問題だ。 俺達が単独で勝⼿に動いたことはどうせあとで上層部に問い詰められる。さっさとカタつけねぇとなぁ。」 桜義 「そんなに蜘蛛が気になるんですか?」 亮⼆ 「あぁ何かあるだろうとずっと睨んでたからな。」 桜義 「不思議っすね亮⼆さんは。」 亮二 「何がだよ?俺はただ上層部黙らせたいだけだ。」 【場面変わり】 泰良 「ハァハァ.......この数はキチィか.......」 モブ♂ 「さっさとくたばれ泰良ァ!お前はもう終わりなんだよ!」 泰良 「くたばれねぇよ、なぁ秀太?.......」 ウオオオオオオオオオ! (こんな事ならガキに情なんて持つんじゃなかったな....... 俺はァ1⼈で静かにしてりゃ良かったんだ.......) グフッガハッ (なんで俺はあんなやつを助けた?あんなクソガキを.......) オオオオオァァァァ! (昔の俺も誰かに助けて欲しかったんだろうな....... 過去の忘れ物を取り戻したかったのか?.......分からねぇ。) ハァハァ.......意識が.......朦朧(もうろう)としてきた....... 亮⼆ 「泰良!泰良!」 俺を呼ぶ声がする....... 幻覚まで⾒えてきたか....... 亮⼆ 「オラァ!」 モブ♂ 「うぎゃあ。」 亮⼆ 「お前が泰良か?」 泰良 「お?なんだ、あんたは.......」 亮⼆ 「話は後だ、戦況は?」 泰良 「劣勢.......だな。」 亮⼆ 「暴れていいぞ桜義。」 桜義 「承知!亮⼆さん!指⽰遅いっすよ!」 モブ♂ 「なんだコイツらクソつえぇぞ!」 泰良 「ココは任せていいか?」 亮⼆ 「あぁ無問題(モーマンタイ)だ。」 泰良 「ハァハァ.......お前がボスだなテメェ潰せば勝⼿に解体するよなぁこんな団体。」 モブ♂ 「黙って⾒学させてもらってたがあぐらはかいていれないようだな。 あぁかかってこい泰良。」 泰良【ナレーション】 拳が交差する 何度ぶん殴られたか.......正直数えたくねぇ。 あぁ疲れた眠りてぇ。帰りてぇ。あぁ〜帰るところないっけ?はぁ秀太は元気にやってるかな? アイツにもっと優しくしてやりゃ良かったな…。 泰良 「グフッ.......」 モブ♂ 「惜しかったな.......さよならだ泰良.......」 秀太 「危ねぇ!!」 パァン!乾いた銃声が響く モブ♂ 「ぐぁぁぁぁぁ.......俺の肩がァァ」 秀太 「ヒュウ危機一髪.......あーあ俺もやっちまった。」 泰良 「秀太.......お前?なんでここに.......」 秀太 「なんでって?俺が親⽗の⼦だからだよ。それ以外に理由がいるかよ?」 泰良 「ヘッ、ははっそ、そうか.......」 秀太 「アイツトドメ刺していい?」 泰良 「え、おまえ」 モブ♂ 「ゴァァァァァ!」 ゴキゴキゴキゴキィ鈍い音が響く 泰良 「秀太いつの間にあんな組技覚えたんだ.......」 秀太 「いっちょ上がりぃ。」 泰良 「秀太.......また助けられたな。」 秀太 「いやいつも助けられてるのは俺の⽅だよ。」 泰良 「お前よく引き⾦ひけたな.......」 秀太 「覚悟がないやつには出来ねぇだっけ?初めて出会った時親⽗に⾔われたことだよ。 あの時の俺は⾃分すら守れなかった。 今は親⽗を守りたいその⼀⼼だったからさ人一倍強い覚悟があったのかもな。」 泰良 「カッコよくなっちまって.......へへ。」 モブ♂ 「く、くそぉせめてこのガキだけでも殺してやっ」 泰良 「ッ!秀太!あぶねえ!」 秀太 「なっ!」 加藤 「加藤パァァァンチ!」 モブ 「ゴッフェ.......」 加藤 「お、俺だってやるときゃやるんだぞぉ!?」 秀太 「やるじゃん加藤さん。」 泰良 「⾜はガクガクだけどな。」 桜義 「そっちも⽚づいたみたいですね。」 亮⼆ 「みたいだな。」 泰良 「世話なったな警察官.......」 亮⼆ 「よく分かったな?」 泰良 「あんな強かったらすぐわかるよ。俺の事捕まえに来たんだろ?」 秀太 「そんな!?や、やだよ俺親⽗とやっと会えたのに!お、親⽗早く逃げようよ!」 桜義 「君が秀太くんで間違いないね?」 亮⼆ 「⾔わなくてもそうだろう。」 泰良 「はぁ.......もう逃げる体⼒もねぇよ警察、好きにしろその代わりこの⼦だけ逃がしてくれねぇか。」 秀太 「やだよ!親⽗!俺も⾏くよ!そんな事⾔うなよ!」 泰良 「秀太!⽬をさませ!お前はお前の⼈⽣があるまだ若い!俺と同じ道を⾏くな!」 秀太 「やだよ俺は親⽗と⼀緒に居るんだよ!ずっと.......!」 パチンッ!思いっきりビンタをされる。 秀太 「え?.......」 泰良 「いいかよく聞け俺は殺⼈も犯した指名⼿配犯なんだよ。 お前は俺と⼀緒にいちゃいけねぇんだ.......早く⾏け!クソガキ!」 秀太 「お、おやじ.......そんな…。」 亮⼆ 「あのーー取り込み中悪ぃんだけどさ…」 桜義 「亮⼆さん?」 亮⼆ 「お前らめんどくせぇもう帰れ。」 泰良 「は?」 桜義 「は?」 加藤 「は?」 秀太 「は?」 亮⼆ 「いや、だから帰れ。」 泰良 「いいのか、警察官?.......」 亮⼆ 「俺はなぁ真実を知りたかっただけだ。 蜘蛛、いや泰良。お前は因縁のこの暴⼒団を壊滅させたかったんだろ?」 泰良 「あ、あぁ。」 亮⼆ 「じゃあいいわ!指名⼿配犯:蜘蛛はこの抗争で死んだ。そういうことだ。」 桜義 「亮⼆さん!?」 亮⼆ 「⾒たろ2人の絆?何が法律か、じゃねぇんだよ何が正しいかじゃねぇか?いいかこの俺、亮二が正義だ。」 桜義 「え、えぇ。」 亮⼆ 「そういう事だ。俺の機嫌が変わらんうちに帰れ。」 桜義 「だそうだ。亮⼆さんがおっしゃっている。勇気ある⺠間⼈、秀太くん、そして蜘蛛いや、泰良今すぐ帰りたまえ、この後警察の応援隊が押し寄せる。逃げるなら今だ。」 亮⼆ 「あ、そうそう泰良!その代わりこの事件俺と桜義で暴⼒団壊滅させたシナリオにしとくな〜 俺たちが来た時には蜘蛛は死んでたってことで!」 泰良 「⼿柄はその変わりよこせってか好きにしろ.......」 加藤 「えへへ。俺勇気ある⺠間⼈だってさ。」 秀太 「今?.......」 亮⼆ 「んじゃあな。泰良!真っ当に⽣きろよ!第2の⼈⽣をよ…….守るべきものがそこにあるんだろ。」 泰良 「あぁ.......世話なったな警察。」 亮二 「亮二だ。」 泰良 「あぁ。恩に着るよ、亮二。」 桜義 「良かったんですか亮二さん。上層部には蜘蛛を逮捕するように命じられてたのに。」 亮二 「あぁ良いんだ。ズッコケ亮二と桜義の二人組は怒られるのに慣れてるだろ?」 桜義 「毎回怒られるのは亮二さんのせいですけどね。」 亮二 「まぁ今日から暴力団をたった二人で壊滅させたヒーロー亮二と桜義の誕生だけどな。」 桜義 「亮二さんそんな脚本力ありましたっけ?…」 亮二 「桜義新しい任務を命じる。俺の脚本をディレクション…」 桜義 「絶対嫌です。」 【場面変わり】 加藤 「いやぁ〜びっくりしたなぁ、短期間で⾊々ありすぎだって。」 秀太 「そうだよね。加藤さんがまさか相⼿のボスにトドメ刺すなんて驚いたよ!」 泰良 「加藤パァンチ!ってなwww」 加藤 「おぉ!やめろやぁい!」 秀太、泰良 「ははははははははははw」 ....... 泰良【ナレーション】 荒波に揉まれて何のために⽣きているか分からなかった。 負の渦に巻き込まれ⾜掻き続けた。 ⽣きるのに必死だった。 ⼀筋の光が⾒えたその光を求めてただもがいた。 渦巻く荒波の⾏先そこには秀太お前がいたんだ。 こんなクズのどうしょうもねぇ、救いようのない俺でもやり直せるのだろうか。 罪はつぐなえるのか分からない。 この先も渦巻く荒波は何度も起きて俺を襲うかもしれない。 けどこれからは怖くない、どこへだって⾏ける気がする。 これからも何度だって⾜掻いてやるさ、光はここにあるんだから。 END 【キーワード】7人・男6・女1・痔・エンド

  • 『君と梅雨空の下で』作者:あれん

    ~登場人物~ ♂⤑1 ♀⤑1 『』⤑セリフ数 ✰︎白幡 詩乃(しらはた しの)(♀)『49』 ・大学3年生・しっかり者 ✰︎森 遥斗(もり はると)(♂)『46』 ・大学1年生・ドジっ子 ※物語の最初に幼少期回想があります。 白幡 詩乃は小学6年生、森 遥斗は小学4年生です。 ~記号説明~ (N)⤑ナレーション 所要時間⤑約10分 【物語START】 白幡 詩乃(N) 『これはある、梅雨の日のお話し。』 ~幼少期回想~ ~学校帰り~ 白幡 詩乃(幼) 「わぁ、ほんとに雨降ってきたー。 お母さんの言う通り傘持って来て良かったー。 …あれっ遥斗?」 森 遥斗(幼) 「あっ詩乃姉ちゃん!」 白幡 詩乃(幼) 「ちょっと遥斗びちょびちょじゃん! 傘持ってないの?」 森 遥斗(幼) 「持って来たんだけど、風がびゅーってなって飛んでっちゃったんだ…」 白幡 詩乃(幼) 「もう、相変わらずのドジだね。 はい遥斗、一緒に帰ろう? 家まで送って行ってあげるから!」 森 遥斗(幼) 「詩乃姉ちゃんありがとう!」 ~幼少期回想終了…~ 白幡 詩乃(N) 『私と遥斗は、小さい頃からの幼なじみ。 遥斗は私の2歳下で私の事を姉ちゃんと呼んでいる。 そして遥斗はかなりのドジっ子だ。 それは今も昔も変わっていない。』 ~大学内にて~ 森 遥斗 「あっ詩乃姉ちゃん!」 白幡 詩乃 「遥斗、お互い大学生なんだから姉ちゃん呼びはやめてよー。 それにここ、大学だよ?恥ずかしい。」 森 遥斗 「だって詩乃姉ちゃんは詩乃姉ちゃんだもん。」 白幡 詩乃 「もー。」 白幡 詩乃(N) 『遥斗はずっと私と一緒で、大学も私が通っている大学に進学をした。 また遥斗と一緒の学校生活が始まる。』 森 遥斗 「ねぇ詩乃姉ちゃん、彼氏出来た?」 白幡 詩乃 「な!なんでそんなこと聞くのよ!」 森 遥斗 「だって詩乃姉ちゃん『大学に入ったらかっこいい彼氏を作るんだー!』って言ってたじゃん。」 白幡 詩乃 「ゔっ…」 森 遥斗 「で、どうなの?」 白幡 詩乃 「出来てないわよ! 大体さっきの反応で分かるでしょ!? 察してよ!」 森 遥斗 「良かった…」 白幡 詩乃 「えっ、今良かったって言った?」 森 遥斗 「いや何も言ってないよ?」 白幡 詩乃 「絶対言ったよね!? もー、遥斗私を馬鹿にしてるんでしょ! …ってちょっと遥斗?」 森 遥斗 「ん?」 白幡 詩乃 「ん?じゃなくてそれ、何?」 森 遥斗 「えっあーこれ? 喉乾いちゃってさっきコンビニで買ってきたんだ。 久しぶりにコーラ飲みたくなってさ!」 白幡 詩乃 「コーラってあんたそれ……醤油だよ?」 森 遥斗 「えっ? あっほんとだ!」 白幡 詩乃 「『あっほんとだ!』じゃないわよ! どうやったら間違えるの!?」 森 遥斗 「うーん、なんか醤油とコーラって似てない?」 白幡 詩乃 「色だけね! って、そもそも売り場違うのになんで醤油の方を手に取ったのかな〜?」 森 遥斗 「なんか珍しいコーラだなって思ったから。」 白幡 詩乃 「そりゃコーラだったとしたら珍しいでしょうね! でもこれはどの家庭にもある普通の醤油!」 森 遥斗 「そっかー。 んじゃ、またコンビニ行ってくる!」 白幡 詩乃 「あんた1人だと心配だから私も行く!」 白幡 詩乃(N) 『こんな調子でいつもどこか抜けていて、私は彼にすごく振り回されていた。』 ~少し間を空ける~ 白幡 詩乃(N) 『遥斗との賑やかな大学生活から約2ヶ月が経った頃、またあの梅雨の季節がやってきた。 そして私は、人生初の告白をされた。』 森 遥斗 「詩乃姉ちゃーん?詩乃姉ちゃんってば! 話聞いてる?」 白幡 詩乃 「えっ? あーうん、聞いてるよ。」 森 遥斗 「ほんとにー? 聞いてるようには見えなかったけど。 …何かあったの?」 白幡 詩乃 「えっと、実は…」 ~告白されたことを伝える~ 森 遥斗 「えっ!告白された!?」 白幡 詩乃 「ちょっと遥斗しーー!! ここ大学の食堂だよ!? 皆に聞こえちゃうじゃん!!」 森 遥斗 「あっごめん。 えっと、それでOKだしたの?」 白幡 詩乃 「ううん、断ったよ。」 森 遥斗 「えっじゃあ何をそんなに考えてるの?」 白幡 詩乃 「断ったんだけど相手がものすごくしつこくて…最終的にデートだけでもって言ってきたんだ… それで今度デートに行くことになった。」 森 遥斗 「えっデート!? まだ僕も行ってないのに!!」 白幡 詩乃 「えっ?」 森 遥斗 「あっなんでもないよー?(焦」 白幡 詩乃 「…そっか、遥斗もデート行ったことなかったんだ… 人生初のデート遥斗が良かったな…(ボソッ」 森 遥斗 「えっ何か言った?」 白幡 詩乃 「な、何も言ってないよ? 遥斗話聞いてくれてありがとう! じゃあ次の講義行ってくるね!」 森 遥斗 「あっうん。」 白幡 詩乃(N) 『私は遥斗のことが好きだ。 だからデート当日私の気持ちをあの人に正直に伝えよう。 そしたらきっと諦めてくれる…』 ~デート当日~ 森 遥斗 「今日詩乃姉ちゃんデートって言ってたよな… あー気になるー!! でもまず母さんから頼まれたやつ買いに行かなきゃな…って、あっ雨だ。 でもー、こんなこともあろうかとちゃんと折りたたみ傘持ってきた!偉いぞ僕! よしっ買い物買い物ーっと!」 ~数時間後~ 森 遥斗 「よしっちゃんと頼まれたものは買えたな。 時間はー、まだ14時か…詩乃姉ちゃんまだデート中だよね… あーーー!!なんでこんなに気になるんだ!? …ってあれっ?詩乃姉ちゃん?なんで1人でいるんだ?しかも傘もささずにこんなところに…」 白幡 詩乃 「……」 森 遥斗 「詩乃姉ちゃん!!」 白幡 詩乃 「ん?あー遥斗やっほー。」 (テンション低めに) 森 遥斗 「やっほーじゃないよ!どうしたのさこんなところで! ってかデートに誘ってきた人は!?」 白幡 詩乃 「断ってきた。」 森 遥斗 「えっ?」 白幡 詩乃 「やっぱり好きでもない人とデート行きたくなくて自分の気持ちを伝えて断ってきたの…そしたらすごく暴言吐かれちゃった…まぁ仕方ないよね。」 森 遥斗 「仕方なく無いよ! 詩乃姉ちゃんは正しいと思う。 だからそんな悲しそうな顔しないで…」 白幡 詩乃 「遥斗…ありがとう。 それとごめんねこんな情けない姿見せて。」 森 遥斗 「情けなくなんかない!」 白幡 詩乃 「ふふっ、ほんとにありがとう。じゃあ私、帰るね。」 森 遥斗 「待って!!」 白幡 詩乃 「えっ?」 森 遥斗 「詩乃姉ちゃん、僕ならこんな悲しそうな顔は絶対させない。」 白幡 詩乃 「はる…と?」 森 遥斗 「彼氏、いないんだよね? だったら僕と付き合ってよ。」 白幡 詩乃 「えっ…」 森 遥斗 「僕はずっと詩乃姉ちゃんが好きだった。 でも詩乃姉ちゃんに守られてばっかの僕じゃ駄目だと思って告白はしなかった。 だから努力したんだ。 今度は僕が詩乃姉ちゃんを守る。 だから僕と、付き合ってくれませんか?」 白幡 詩乃 「…ぐすっ…はい…!」 森 遥斗 「!! 詩乃姉ちゃんありがとう!! これから彼氏である僕をいっぱい頼ってよね!!」 白幡 詩乃 「ははは(笑 うん、いっぱい頼る!」 森 遥斗 「んじゃ家まで送るよ、傘無いでしょ?」 白幡 詩乃 「うん、ありがとう。 なんかあの頃と逆だね(笑 ほんと頼もしくなったよ。」 森 遥斗 「でしょ! …ってうわっ!!」 ~傘が風で飛ばされる~ 森 遥斗 「あっ僕の傘が!!」 白幡 詩乃 「ふふっ(笑 前言撤回。 やっぱり私が遥斗を守ってあげなきゃね(笑」 ~詩乃が自分の傘をさす~ 森 遥斗 「えっ詩乃姉ちゃん傘持ってたの!?」 白幡 詩乃 「この時期だから必ず持ち歩いてるのよ。 まぁバックに入ってることすっかり忘れてたけどね(笑」 森 遥斗 「うぅぅ… 折角かっこいい所を見せようとしたのに…」 白幡 詩乃 「あはは(笑 遥斗は十分かっこいいよ。(微笑む」 森 遥斗 「かっこよくないよ…」 白幡 詩乃 「遥斗ちょっとこっちに来て?」 森 遥斗 「何?」 白幡 詩乃 「大好きだよ、チュッ」 ~遥斗の頬にキスをする~ 森 遥斗 「へっ!!??」 白幡 詩乃 「遥斗、帰ろっか!」 森 遥斗 「ちょっと詩乃姉ちゃん!?」 白幡 詩乃(N) 『私は雨が嫌いだった。 だから梅雨の時期は特に嫌いだった。 でも、梅雨も…悪くないかも。』 END 【キーワード】恋愛・学園・2人・男1・女1・あれん

  • 『転生したら元魔王に惚れられました』作者:あれん

    ~登場人物~ ♂⤑2 ♀⤑1 『』⤑セリフ数 ✰︎河相 依与(かわい いよ)(♀)『48』 ・前世は勇者エデル・ベネット(♂) ・転生して女性になったが口調は勇者の時と変わらない ・一人称は前世の時と同じで「僕」 ・正義感が強く弱いものを守る ・女子に人気がある ✰︎来海 明日輝(きみ あすき)(♂)『39』 ・前世は魔王リカード・デルサルト(♂) ・クール ・淡々と喋る ・ちょっとアホ ・魔王の時は威厳のある喋り方だったが明日輝では基本的に敬語で喋っている ・一人称は魔王の時は我(われ)、明日輝では私。 ・河相依与の前では基本的に魔王で喋る。 ✰︎エデル・ベネット(♂)『2』 ・河相依与の回想で出てくる ・正義感が強い勇者 ~記号説明~ (心)⤑心の声 (N)⤑ナレーション 所要時間⤑約10分 【物語START】 ~回想~ 魔王城での戦いの最後 2人は息を切らしながら エデル・ベネット 「…魔王リカード・デルサルト…これで終わりだ。」 リカード・デルサルト 「ふっ…我を甘く見るなよ。」 エデル・ベネット 「我の力全てをこの剣に…ルーモス・マキシマ…ヴェンタス!!!」 リカード・デルサルト 「デリトリウス・モースモードル!!!」 大爆発 ~現在~ 大学帰り 河相 依与(N) 『僕の名前は河相依与(かわい いよ)。 どこにでもいる普通の女子大生…ではない。 僕は前世の記憶を持ったまま生まれた、言わば転生と言うやつだ。 前世の僕は男で、勇者として魔王を討伐しに旅に出ていた。 そして魔王との決戦の日僕は死んだ。 魔王がどうなったかは知らない、生きているのか死んでいるのか。』 河相 依与 「はぁ、僕の故郷(ふるさと)は今もあるのかな? 母さん父さん、元気かな?」 見知らぬ男性とすれ違う 河相 依与 「!? な、なんだ今の? あの男性から物凄い力を感じた…もしかして、魔王…? ま、まさかな。」 男性が振り返り近付いてくる 河相 依与 「ん?待って。 あの男性急に振り返ったと思ったらこっちに来てない?」 男性がどんどん近付いてくる 河相 依与 「待って待って待ってめっちゃこっち来てる! めっちゃこっち見てる!! なんで!?」 男性が目の前でとまる 来海 明日輝 「あの。」 河相 依与 「は、はいなんでしょうか?」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「……はい?」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「あっいや聞こえてはいるんですけど…」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「だから聞こえてますってば。」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「だーかーらーー!! 聞こえてるって言ってるだろうが!! こっちが疑問を持ってる理由は初対面でいきなり告白をされたからなんだよ!! 聞こえてないからじゃないんだよ!!」 来海 明日輝 「…分かりました。」 河相 依与 「あっやっと分かってくれた…」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「なんでまた言ったの!? …あっもしかして僕が返事を返してないからかな?」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「ごめんなさい! 初対面で得体の知れない人とはお付き合い出来ません! なのでお引き取り下さい!」 来海 明日輝 「……」 河相 依与(心) 〘よしっ今度こそ分かって…〙 来海 明日輝 「ではまた後日来ます。」 河相 依与 「…はっ?」 来海明日輝、背中を向け帰って行く 河相 依与 「えっ、後日ってなに?」 河相 依与(N) 『男性は後日と言い残し帰って行った。 そして数日後。』 来海 明日輝 「あの。」 河相 依与 「この前の…」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「またですか!?」 来海 明日輝 「だってもう初対面じゃないので。」 河相 依与 「いや確かに一度お会いしましたけどそれでも初対面となんら変わりないですからね!?」 来海 明日輝 「…駄目、ですか?」 河相 依与 「なんでそう悲しそうにするんですか!! そんな悲しそうな顔しても駄目なもんは駄目です!! …というかなんでそんな何回も僕に告白するんですか?」 来海 明日輝 「数日前すれ違った時に貴女から強力な力を感じ、懐かしさすら覚えたんです。」 河相 依与(心) 〘えっ、僕と同じことを思ってる…やっぱりこの人は魔王…〙 来海 明日輝 「だから、これは運命、恋なんだと自覚しました。」 河相 依与 「なんでだよ!!!」 来海 明日輝 「えっ?」 河相 依与 「なんでそうなるんだよ!!! お前魔王だろ!!絶対そうだろ!! お前魔王の時も時々変なとこあったもんな!?」 来海 明日輝 「えっこの喋り方と馴れ馴れしさ…もしかして、お母さん?」 河相 依与 「なんでなんだよ!!! 勇者だよ、ゆ・う・しゃ!!! …ってかお前がここにいるってことは、お前もあの時死んだんだな。」 来海 明日輝 「えっ勇者? 我が知ってる勇者は男だぞ?」 河相 依与 「なんか知らないけど女になった。 んでお前まだ一人称我なんだな、こっちの世界だとその一人称おかしいぞ? ってかさっきまでの喋り方はどうした。」 来海 明日輝 「さっきまでの喋り方はこっちの世界に溶け込む為の喋り方だ。 それと一人称も普段は変えてる。」 河相 依与 「へぇ〜器用なんだな。」 来海 明日輝 「ああ。」 河相 依与 「……」 来海 明日輝 「……」 河相 依与 「あっ、な、なあ。」 来海 明日輝 「なんだ?」 河相 依与 「お前、この世界での名前はなんなんだ?」 来海 明日輝 「来海明日輝(きみあすき)だ。」 河相 依与 「ん?君が好き?」 来海 明日輝 「なんだ告白か?」 河相 依与 「違うわ!! お前が言ったんだろ!!」 来海 明日輝 「我は自分の名を名乗っただけだ。」 河相 依与 「えっ?」 来海 明日輝 「きみ、あすきだ。」 河相 依与 「きみ、あすき?」 来海 明日輝 「そうだ。」 河相 依与 「…変わった名前だな。」 来海 明日輝 「そういうお主の名はなんと言うんだ。」 河相 依与 「河相依与(かわいいよ)だ。」 来海 明日輝 「可愛いよ?」 河相 依与 「おい何いきなり可愛いとか言ってんだよ!! やめろよ!!」 来海 明日輝 「いやお主が今言ったではないか。」 河相 依与 「えっ? 僕も自分の名前を言っただけなんだけど。」 来海 明日輝 「…お主の名も変わっているではないか。」 河相 依与 「な!? べ、別に変わってなんかねぇよ!!」 河相 依与(N) 『こんなやり取りをしているといつの間にか辺りが暗くなっていた。』 河相 依与 「やっば帰んなきゃ!」 来海 明日輝 「なぁエデル・ベネット。」 河相 依与 「こっちでは河相依与だって言っただろ?」 来海 明日輝 「ああすまない。 それで河相依与。」 河相 依与 「フルで呼ぶなよ…」 来海 明日輝 「また会えるか?」 河相 依与 「は?なんでだよ。」 来海 明日輝 「好きだからだ。」 河相 依与 「いやだからそれはお前の勘違いで。」 来海 明日輝 「勘違いではない、我はお主の事が好きだ。」 河相 依与 「いやお前何言ってんのか分かってんのか? 僕は勇者、お前は魔王だぞ? しかも僕は元々男なんだぞ?」 来海 明日輝 「お主も我も「元」勇者と魔王だろ? 今はどこにでもいる普通の大学生だ。 それに今はお主女だろ?問題ないではないか。」 河相 依与 「そ、そりゃそうだけど…」 来海 明日輝 「んじゃまた会いに来る。」 明日輝が帰っていく 河相 依与 「な、なんだよあいつ…」 河相 依与(N) 『元魔王の明日輝はまた会いに来ると言い去っていった。 僕は混乱している。 元とはいえ、魔王なのになんで勇者の僕を好きだと言うのか。 僕たちは憎みあってきた筈なのに、なんで…』 END 【キーワード】コメディ・ファンタジー・2人・3人・男2・女1・あれん

  • 『家族』作者:あれん

    ~登場人物~ ♂⤑2 ♀⤑1 『』⤑セリフ数 ✰︎ステフレッド(♂)『38』 ・15歳 ・面倒見が良く明るい ・幼い頃に両親を亡くしている ✰︎ジルベール(♂)『46』 ・38歳 ・妻は体が弱くディアーヌを産んですぐ死んでしまった ・愛娘ディアーヌを弱愛している ・ディアーヌに対しては穏やかで優しい口調で話すが他のものに対しては冷たい ・人を殺すことに快感を覚えており殺す時、殺しのことを話している時は感情が昂る ✰︎ディアーヌ(♀)『25』 ・6歳 ・純粋な子供 ・パパの次にお肉が大好き ・可愛い ~記号説明~ (心)⤑心の声 (N)⤑ナレーション 所要時間⤑約10分 【物語START】 ~ディアーヌ誕生日前日~ ジルベール 「ディアーヌ、誕生日プレゼントは何がいい?」 ディアーヌ 「なんでもいいの?」 ジルベール 「ああ、なんでも構わないぞ。」 ディアーヌ 「じゃあ、とびっきりおいしいおにくたべたい!」 ジルベール 「そうか分かった。 じゃあ明日一緒に選びに行こう。」 ディアーヌ 「やったー!!」 ジルベール 「他には無いのかい? ディアーヌの誕生日だ、欲しい物があったらなんでも言いなさい。」 ディアーヌ 「なん、でも? じゃあ…」 ~ディアーヌ誕生日当日~ ~とある街にて~ ステフレッド 「もうあの人はほんとに人使いが荒いんだから… 俺15だぞ?そんなガキに酒の使い頼ませんなってんだよ。 …はあ、早く買ってロイ達と遊びにでも行こう。」 ステフレッド(N) 『俺の名前はステフレッド。 俺の両親は小さい頃に死んでしまったらしく、顔を見た事がない。 身寄りのない俺をあの人が拾ってくれた。 人使いは荒いが俺を大事に育ててくれてとても感謝している。 だから、俺はあの人に恩返しがしたい。』 ステフレッド 「って、何らしくない事思ってんだ。 さっさとあの人に酒渡して思いっきり遊んでやるぞ! …て、なんだ?いつもは静かなのにやけに騒がしいな。」 ジルベール 「ディアーヌどれがいい?」 ディアーヌ 「んー、あっあのおんなのこおいしそう!」 ジルベール 「よしっ分かった。」 ディアーヌ 「あっあそこのひとと、あっちのおんなのひともおいしそう!」 ジルベール 「ははっ(微笑む ディアーヌが楽しそうで何よりだ、やっぱりこの街に来て正解だったな。」 ステフレッド 「な、なんだ、これは…」 ジルベール 「ん?なんだ小僧、何か言いたげだな。」 ステフレッド 「い、いや、な、何も…」 ジルベール 「…小僧歳は?」 ステフレッド 「えっ?」 ジルベール 「歳を聞いているんださっさと答えろ。」 ステフレッド(心) 〘な、なんだこの人、さっきまで娘に向けていた目とは打って変わってまるで別人だ。 下手に答えでもしたら殺される…〙 ステフレッド 「えっと…」 ディアーヌ 「あーーー!!!」 ジルベール 「ディアーヌどうしたんだ!?」 ディアーヌ 「このおにいさん!」 ジルベール 「なんだディアーヌこの小僧を知っているのか?」 ディアーヌ 「すっっごくおいしそう!!」 ステフレッド 「へっ?」 ディアーヌ 「ねぇパパ、このおにいさんいますぐたべたい!!」 ジルベール 「はっはっはっはっ!! そっか、じゃあこのお兄さんも持って帰ろうか。」 ディアーヌ 「やだやだ! いますぐたべたい!」 ジルベール 「だめだよディアーヌ。 生で食べたらお腹壊しちゃうだろ? 帰ったらパパが美味しく作ってあげるから、な?」 ディアーヌ 「むぅぅぅ…(不貞腐れる」 ジルベール 「よしっいっぱい収穫したから帰ろっか。」 ステフレッド(心) 〘や、やばいこのままだと食われて死んじまう… 早く逃げないと…〙 ジルベール 「おーっと逃げても無駄だぞ?」 ステフレッド 「がはっ!」 ~ステフレッド気絶~ ジルベール 「よしっ食料が起きる前に家に帰ろう。」 ディアーヌ 「いーまーたーべーたーいーー!!」 ~ジルベール家~ ステフレッド 「…うぅ、はっ!? こ、ここは…?」 ジルベール 「ディアーヌ6歳の誕生日おめでとう! まず1つ目のプレゼントは4歳程の女の子の肉を贅沢に使ったシチューだよ。」 ディアーヌ 「わーい!!パパありがとう! いっただっきまーす!! あーん、(咀嚼音)ん〜おいしい〜♪」 ジルベール 「そうかそうか、良かったな。(微笑む」 ステフレッド 「4歳程の女の子…もしかしてさっき街にいた……うっ、おえっ(盛大に吐いてください)」 ジルベール 「なんだ起きたのか、小僧の番はまだだ待っていろ。」 ステフレッド 「なんで…」 ジルベール 「あ?」 ステフレッド 「なんでこんなことをするんだ!! 人を殺して楽しいか!?」 ジルベール 「人を殺して楽しいか、だと? 何を言うかと思ったらそんなことか。」 ステフレッド 「そんなことかって…!」 ジルベール 「楽しいに決まってんだろ。」 ステフレッド 「は?」 ジルベール 「大人と子供では全く反応が違うんだ。 大人は殺されまいと必死に命乞いをする者、自分の子供を身代わりにしようとする者、私に襲いかかろうとする者、他にも色んなやつがいたが全員面白かったな〜。 そして子供は泣き叫ぶ者、恐怖で失禁してしまう者、ほんとユニークだったよ。」 ステフレッド 「お前…」 ジルベール 「まぁ、大人と子供共に共通するのが希望を持たせたあとにナイフを刺した時のあの表情…あの表情を見ると最高に興奮するんだ!!」 ステフレッド 「お前…ほんとクズだな…」 ジルベール 「ん?何か言ったか?」 ~ステフレッドを蹴る~ ステフレッド 「がはっ!」 ディアーヌ 「シチューおいしかった!! ねえパパ、つぎのおにくなにー?」 ジルベール 「次はね〜25歳ぐらいの成人男性の肉をやわらか〜く煮込んだ角煮だよ。」 ディアーヌ 「かくに! ディアーヌかくにだいすき!!」 ステフレッド 「なあ、なんでこんな小さい子に人間の肉を食べさせてるんだよ。 自分の娘ならもっとちゃんとしたものを食べさせるべきだろ!」 ジルベール 「ちゃんとしたもの?ちゃんとしたものとはなんだ。 人間は食料ではないと言いたいのか?」 ステフレッド 「そうだ。 普通人間は食料じゃないことぐらい分かるだろ!」 ジルベール 「分からないな。 じゃあ聞くが、豚や牛は食料なのか?」 ステフレッド 「それは食料だ、当たり前だろ。」 ジルベール 「ほお、そうか。 じゃあやっぱり人間も食料じゃないか。」 ステフレッド 「なんでだよ!」 ジルベール 「人間は豚や牛の肉を食べて生きている、そしてライオンや熊は他の動物の肉を食べて生きている。 その中に人間も含まれるんだ。 ただ共食いをしないってだけで人間も立派な食料。 人間が1番偉いと思い込んでいるから食料ではないという言葉が出てくるんだろうが、この世の中は弱肉強食、生きている以上いつ食べられてもおかしくないんだよ。」 ステフレッド 「…っ!!」 ディアーヌ 「ねぇパパ!かくにおいしかったー!」 ジルベール 「そうかそうか、それは良かった。」 ディアーヌ 「つぎ、あのおにいさんたべたい!」 ステフレッド 「……」 ジルベール 「だそうだ、美味しく調理してやるから安心しろ。」 ステフレッド 「…分かった。」 ジルベール 「?やけに素直だな。」 ステフレッド 「ここで抵抗しても無駄なことは分かった、だから大人しく食料になってやるよ。」 ジルベール 「ぷっ…ははははは!!(笑」 ステフレッド 「なんだ。」 ジルベール 「気に入った。 小僧、俺達の家族に、ディアーヌの兄にならないか?」 ステフレッド 「は?何言ってんだ?」 ジルベール 「実はディアーヌから頼まれたプレゼントは肉の他にもう1つあってな、それが兄なんだ。」 ステフレッド 「兄?」 ジルベール 「ディアーヌはずっと私と2人きりで過ごしてきた。 だが周りを見て兄が欲しくなったんだろう、おにいちゃんが欲しいって言ってきたんだ。 だから最初若いお前を見て兄候補に入れたんだがディアーヌが食べたいと言ったからな〜。」 ディアーヌ 「ねえパパはやくそのおにいさんたべたい!!」 ジルベール 「ディアーヌよく聞いてくれ、このお兄さんは食べちゃだめだ。」 ディアーヌ 「えっなんでー!! たべたいたべたいたべたい!!」 ジルベール 「ディアーヌ、このお兄さんはもう1つのプレゼントなんだ。」 ディアーヌ 「もう1つの?」 ジルベール 「そう、ディアーヌのお兄ちゃんだよ。」 ステフレッド 「ちょっと勝手に!!」 ディアーヌ 「おにい…ちゃん? ディアーヌにもおにいちゃんできたの?」 ジルベール 「そうだよ。」 ディアーヌ 「…やったー!! おにいちゃん、これからよろしくね!!」 ジルベール 「ということで今日から君は私の息子、ディアーヌのお兄ちゃんだ。 よろしく頼んだよ。」 ~間を空ける~ ステフレッド(N) 『その日から俺はこの狂ったやつらの家族になった。 最初は人間の血の匂いや無惨な死体を見てずっと吐いて最悪だったが今は自分で調理出来るぐらいまでになった。 それもこれも可愛い妹の為だ。』 ディアーヌ 「ねえおにいちゃんきょうのごはんはなにー?」 ステフレッド 「今日は小さい子供の肉を沢山入れたカレーライスだよ!」 ディアーヌ 「カレー!! ディアーヌおにいちゃんのカレーすき!!」 ジルベール 「こらディアーヌ、お行儀悪いぞ。」 ステフレッド 「はいジルベール、ジルベールにはおつまみも用意してるよ!」 ジルベール 「なあ俺達家族なんだぞ? いい加減父さんって呼んでくれてもいいだろ?」 ステフレッド 「き、気が向いたらな!」 ジルベール 「ほんと娘も息子も可愛いな〜。」 ステフレッド(N) 『俺はこの生活が気に入っている。 最初の出会いは最悪だったが今ではジルベールもディアーヌも俺の大切な家族だ。 それに今では俺も…』 ステフレッド 「あ〜今日は誰を殺そうかな〜♪」 END 【キーワード】狂気・シリアス・ファンタジー・3人・男2・女1・あれん

  • 『記憶喪失令嬢の1日』作者:Natal

    【登場人物】 愛恋(あれん)…女 リリン…女 ライス…男 ビーン…男 【ストーリー】 ライス『…坊っちゃま!!何処にいらっしゃるんですか!?…全く…稽古サボって何処にいったんだか…。』 愛恋(あれん)『…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙、もうやだぁ!!』 リリン『アレーナ嬢、もう少しですから…頑張ってください。』 愛恋『無理ぃ……。』 [愛恋の声] [今日は稽古の日、私は大量の教材を書かされている。まぁ、私がサボってやらなかったのが悪いんだけど……そんな時。] ビーン『お姉ちゃーん!!遊びに来たよぉ!!』 リリン『ビーンお坊ちゃま!!アレーナ嬢は、勉学に励んでいる最中でございます。それに、ここに居てもよろしいのですか?』 ビーン『うるさいなぁ、僕はーお姉ちゃんに会いに来たんだ!!』 愛恋『あ、可愛い弟よー!!よく来てくれたねー!』 ビーン『えへへー。』 愛恋『可愛いなぁ!お菓子食べる??』 ビーン『たべるぅ!!』 ライス『…見つけましたよ!?お坊ちゃま!!』 ビーン『……げ、ライス…。』 ライス『さぁ、鍛錬の稽古の続きをしますよ!!』 ビーン『いゃぁーだァァァ!!お姉ちゃーん!!』 愛恋『あー…行っちゃった…。』 リリン『アレーナ嬢ぉ?貴女も勉学に励みましょうね?』 愛恋『……ひぃぃ!!』 [愛恋の声] [こうして、稽古は数時間に及んだ。私も弟のビーンもクタクタになりましたとさ。] Fin. 【キーワード】ファンタジー・4人・男2・女2・Natal

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