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『家族』作者:あれん

~登場人物~ ♂⤑2 ♀⤑1 『』⤑セリフ数 ✰︎ステフレッド(♂)『38』 ・15歳 ・面倒見が良く明るい ・幼い頃に両親を亡くしている ✰︎ジルベール(♂)『46』 ・38歳 ・妻は体が弱くディアーヌを産んですぐ死んでしまった ・愛娘ディアーヌを弱愛している ・ディアーヌに対しては穏やかで優しい口調で話すが他のものに対しては冷たい ・人を殺すことに快感を覚えており殺す時、殺しのことを話している時は感情が昂る ✰︎ディアーヌ(♀)『25』 ・6歳 ・純粋な子供 ・パパの次にお肉が大好き ・可愛い ~記号説明~ (心)⤑心の声 (N)⤑ナレーション 所要時間⤑約10分 【物語START】 ~ディアーヌ誕生日前日~ ジルベール 「ディアーヌ、誕生日プレゼントは何がいい?」 ディアーヌ 「なんでもいいの?」 ジルベール 「ああ、なんでも構わないぞ。」 ディアーヌ 「じゃあ、とびっきりおいしいおにくたべたい!」 ジルベール 「そうか分かった。 じゃあ明日一緒に選びに行こう。」 ディアーヌ 「やったー!!」 ジルベール 「他には無いのかい? ディアーヌの誕生日だ、欲しい物があったらなんでも言いなさい。」 ディアーヌ 「なん、でも? じゃあ…」 ~ディアーヌ誕生日当日~ ~とある街にて~ ステフレッド 「もうあの人はほんとに人使いが荒いんだから… 俺15だぞ?そんなガキに酒の使い頼ませんなってんだよ。 …はあ、早く買ってロイ達と遊びにでも行こう。」 ステフレッド(N) 『俺の名前はステフレッド。 俺の両親は小さい頃に死んでしまったらしく、顔を見た事がない。 身寄りのない俺をあの人が拾ってくれた。 人使いは荒いが俺を大事に育ててくれてとても感謝している。 だから、俺はあの人に恩返しがしたい。』 ステフレッド 「って、何らしくない事思ってんだ。 さっさとあの人に酒渡して思いっきり遊んでやるぞ! …て、なんだ?いつもは静かなのにやけに騒がしいな。」 ジルベール 「ディアーヌどれがいい?」 ディアーヌ 「んー、あっあのおんなのこおいしそう!」 ジルベール 「よしっ分かった。」 ディアーヌ 「あっあそこのひとと、あっちのおんなのひともおいしそう!」 ジルベール 「ははっ(微笑む ディアーヌが楽しそうで何よりだ、やっぱりこの街に来て正解だったな。」 ステフレッド 「な、なんだ、これは…」 ジルベール 「ん?なんだ小僧、何か言いたげだな。」 ステフレッド 「い、いや、な、何も…」 ジルベール 「…小僧歳は?」 ステフレッド 「えっ?」 ジルベール 「歳を聞いているんださっさと答えろ。」 ステフレッド(心) 〘な、なんだこの人、さっきまで娘に向けていた目とは打って変わってまるで別人だ。 下手に答えでもしたら殺される…〙 ステフレッド 「えっと…」 ディアーヌ 「あーーー!!!」 ジルベール 「ディアーヌどうしたんだ!?」 ディアーヌ 「このおにいさん!」 ジルベール 「なんだディアーヌこの小僧を知っているのか?」 ディアーヌ 「すっっごくおいしそう!!」 ステフレッド 「へっ?」 ディアーヌ 「ねぇパパ、このおにいさんいますぐたべたい!!」 ジルベール 「はっはっはっはっ!! そっか、じゃあこのお兄さんも持って帰ろうか。」 ディアーヌ 「やだやだ! いますぐたべたい!」 ジルベール 「だめだよディアーヌ。 生で食べたらお腹壊しちゃうだろ? 帰ったらパパが美味しく作ってあげるから、な?」 ディアーヌ 「むぅぅぅ…(不貞腐れる」 ジルベール 「よしっいっぱい収穫したから帰ろっか。」 ステフレッド(心) 〘や、やばいこのままだと食われて死んじまう… 早く逃げないと…〙 ジルベール 「おーっと逃げても無駄だぞ?」 ステフレッド 「がはっ!」 ~ステフレッド気絶~ ジルベール 「よしっ食料が起きる前に家に帰ろう。」 ディアーヌ 「いーまーたーべーたーいーー!!」 ~ジルベール家~ ステフレッド 「…うぅ、はっ!? こ、ここは…?」 ジルベール 「ディアーヌ6歳の誕生日おめでとう! まず1つ目のプレゼントは4歳程の女の子の肉を贅沢に使ったシチューだよ。」 ディアーヌ 「わーい!!パパありがとう! いっただっきまーす!! あーん、(咀嚼音)ん〜おいしい〜♪」 ジルベール 「そうかそうか、良かったな。(微笑む」 ステフレッド 「4歳程の女の子…もしかしてさっき街にいた……うっ、おえっ(盛大に吐いてください)」 ジルベール 「なんだ起きたのか、小僧の番はまだだ待っていろ。」 ステフレッド 「なんで…」 ジルベール 「あ?」 ステフレッド 「なんでこんなことをするんだ!! 人を殺して楽しいか!?」 ジルベール 「人を殺して楽しいか、だと? 何を言うかと思ったらそんなことか。」 ステフレッド 「そんなことかって…!」 ジルベール 「楽しいに決まってんだろ。」 ステフレッド 「は?」 ジルベール 「大人と子供では全く反応が違うんだ。 大人は殺されまいと必死に命乞いをする者、自分の子供を身代わりにしようとする者、私に襲いかかろうとする者、他にも色んなやつがいたが全員面白かったな〜。 そして子供は泣き叫ぶ者、恐怖で失禁してしまう者、ほんとユニークだったよ。」 ステフレッド 「お前…」 ジルベール 「まぁ、大人と子供共に共通するのが希望を持たせたあとにナイフを刺した時のあの表情…あの表情を見ると最高に興奮するんだ!!」 ステフレッド 「お前…ほんとクズだな…」 ジルベール 「ん?何か言ったか?」 ~ステフレッドを蹴る~ ステフレッド 「がはっ!」 ディアーヌ 「シチューおいしかった!! ねえパパ、つぎのおにくなにー?」 ジルベール 「次はね〜25歳ぐらいの成人男性の肉をやわらか〜く煮込んだ角煮だよ。」 ディアーヌ 「かくに! ディアーヌかくにだいすき!!」 ステフレッド 「なあ、なんでこんな小さい子に人間の肉を食べさせてるんだよ。 自分の娘ならもっとちゃんとしたものを食べさせるべきだろ!」 ジルベール 「ちゃんとしたもの?ちゃんとしたものとはなんだ。 人間は食料ではないと言いたいのか?」 ステフレッド 「そうだ。 普通人間は食料じゃないことぐらい分かるだろ!」 ジルベール 「分からないな。 じゃあ聞くが、豚や牛は食料なのか?」 ステフレッド 「それは食料だ、当たり前だろ。」 ジルベール 「ほお、そうか。 じゃあやっぱり人間も食料じゃないか。」 ステフレッド 「なんでだよ!」 ジルベール 「人間は豚や牛の肉を食べて生きている、そしてライオンや熊は他の動物の肉を食べて生きている。 その中に人間も含まれるんだ。 ただ共食いをしないってだけで人間も立派な食料。 人間が1番偉いと思い込んでいるから食料ではないという言葉が出てくるんだろうが、この世の中は弱肉強食、生きている以上いつ食べられてもおかしくないんだよ。」 ステフレッド 「…っ!!」 ディアーヌ 「ねぇパパ!かくにおいしかったー!」 ジルベール 「そうかそうか、それは良かった。」 ディアーヌ 「つぎ、あのおにいさんたべたい!」 ステフレッド 「……」 ジルベール 「だそうだ、美味しく調理してやるから安心しろ。」 ステフレッド 「…分かった。」 ジルベール 「?やけに素直だな。」 ステフレッド 「ここで抵抗しても無駄なことは分かった、だから大人しく食料になってやるよ。」 ジルベール 「ぷっ…ははははは!!(笑」 ステフレッド 「なんだ。」 ジルベール 「気に入った。 小僧、俺達の家族に、ディアーヌの兄にならないか?」 ステフレッド 「は?何言ってんだ?」 ジルベール 「実はディアーヌから頼まれたプレゼントは肉の他にもう1つあってな、それが兄なんだ。」 ステフレッド 「兄?」 ジルベール 「ディアーヌはずっと私と2人きりで過ごしてきた。 だが周りを見て兄が欲しくなったんだろう、おにいちゃんが欲しいって言ってきたんだ。 だから最初若いお前を見て兄候補に入れたんだがディアーヌが食べたいと言ったからな〜。」 ディアーヌ 「ねえパパはやくそのおにいさんたべたい!!」 ジルベール 「ディアーヌよく聞いてくれ、このお兄さんは食べちゃだめだ。」 ディアーヌ 「えっなんでー!! たべたいたべたいたべたい!!」 ジルベール 「ディアーヌ、このお兄さんはもう1つのプレゼントなんだ。」 ディアーヌ 「もう1つの?」 ジルベール 「そう、ディアーヌのお兄ちゃんだよ。」 ステフレッド 「ちょっと勝手に!!」 ディアーヌ 「おにい…ちゃん? ディアーヌにもおにいちゃんできたの?」 ジルベール 「そうだよ。」 ディアーヌ 「…やったー!! おにいちゃん、これからよろしくね!!」 ジルベール 「ということで今日から君は私の息子、ディアーヌのお兄ちゃんだ。 よろしく頼んだよ。」 ~間を空ける~ ステフレッド(N) 『その日から俺はこの狂ったやつらの家族になった。 最初は人間の血の匂いや無惨な死体を見てずっと吐いて最悪だったが今は自分で調理出来るぐらいまでになった。 それもこれも可愛い妹の為だ。』 ディアーヌ 「ねえおにいちゃんきょうのごはんはなにー?」 ステフレッド 「今日は小さい子供の肉を沢山入れたカレーライスだよ!」 ディアーヌ 「カレー!! ディアーヌおにいちゃんのカレーすき!!」 ジルベール 「こらディアーヌ、お行儀悪いぞ。」 ステフレッド 「はいジルベール、ジルベールにはおつまみも用意してるよ!」 ジルベール 「なあ俺達家族なんだぞ? いい加減父さんって呼んでくれてもいいだろ?」 ステフレッド 「き、気が向いたらな!」 ジルベール 「ほんと娘も息子も可愛いな〜。」 ステフレッド(N) 『俺はこの生活が気に入っている。 最初の出会いは最悪だったが今ではジルベールもディアーヌも俺の大切な家族だ。 それに今では俺も…』 ステフレッド 「あ〜今日は誰を殺そうかな〜♪」 END



【キーワード】狂気・シリアス・ファンタジー・3人・男2・女1・あれん


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