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『転生したら元魔王に惚れられました』作者:あれん

~登場人物~ ♂⤑2 ♀⤑1 『』⤑セリフ数 ✰︎河相 依与(かわい いよ)(♀)『48』 ・前世は勇者エデル・ベネット(♂) ・転生して女性になったが口調は勇者の時と変わらない ・一人称は前世の時と同じで「僕」 ・正義感が強く弱いものを守る ・女子に人気がある ✰︎来海 明日輝(きみ あすき)(♂)『39』 ・前世は魔王リカード・デルサルト(♂) ・クール ・淡々と喋る ・ちょっとアホ ・魔王の時は威厳のある喋り方だったが明日輝では基本的に敬語で喋っている ・一人称は魔王の時は我(われ)、明日輝では私。 ・河相依与の前では基本的に魔王で喋る。 ✰︎エデル・ベネット(♂)『2』 ・河相依与の回想で出てくる ・正義感が強い勇者 ~記号説明~ (心)⤑心の声 (N)⤑ナレーション 所要時間⤑約10分 【物語START】 ~回想~ 魔王城での戦いの最後 2人は息を切らしながら エデル・ベネット 「…魔王リカード・デルサルト…これで終わりだ。」 リカード・デルサルト 「ふっ…我を甘く見るなよ。」 エデル・ベネット 「我の力全てをこの剣に…ルーモス・マキシマ…ヴェンタス!!!」 リカード・デルサルト 「デリトリウス・モースモードル!!!」 大爆発 ~現在~ 大学帰り 河相 依与(N) 『僕の名前は河相依与(かわい いよ)。 どこにでもいる普通の女子大生…ではない。 僕は前世の記憶を持ったまま生まれた、言わば転生と言うやつだ。 前世の僕は男で、勇者として魔王を討伐しに旅に出ていた。 そして魔王との決戦の日僕は死んだ。 魔王がどうなったかは知らない、生きているのか死んでいるのか。』 河相 依与 「はぁ、僕の故郷(ふるさと)は今もあるのかな? 母さん父さん、元気かな?」 見知らぬ男性とすれ違う 河相 依与 「!? な、なんだ今の? あの男性から物凄い力を感じた…もしかして、魔王…? ま、まさかな。」 男性が振り返り近付いてくる 河相 依与 「ん?待って。 あの男性急に振り返ったと思ったらこっちに来てない?」 男性がどんどん近付いてくる 河相 依与 「待って待って待ってめっちゃこっち来てる! めっちゃこっち見てる!! なんで!?」 男性が目の前でとまる 来海 明日輝 「あの。」 河相 依与 「は、はいなんでしょうか?」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「……はい?」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「あっいや聞こえてはいるんですけど…」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「だから聞こえてますってば。」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「だーかーらーー!! 聞こえてるって言ってるだろうが!! こっちが疑問を持ってる理由は初対面でいきなり告白をされたからなんだよ!! 聞こえてないからじゃないんだよ!!」 来海 明日輝 「…分かりました。」 河相 依与 「あっやっと分かってくれた…」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「なんでまた言ったの!? …あっもしかして僕が返事を返してないからかな?」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「ごめんなさい! 初対面で得体の知れない人とはお付き合い出来ません! なのでお引き取り下さい!」 来海 明日輝 「……」 河相 依与(心) 〘よしっ今度こそ分かって…〙 来海 明日輝 「ではまた後日来ます。」 河相 依与 「…はっ?」 来海明日輝、背中を向け帰って行く 河相 依与 「えっ、後日ってなに?」 河相 依与(N) 『男性は後日と言い残し帰って行った。 そして数日後。』 来海 明日輝 「あの。」 河相 依与 「この前の…」 来海 明日輝 「好きです付き合って下さい。」 河相 依与 「またですか!?」 来海 明日輝 「だってもう初対面じゃないので。」 河相 依与 「いや確かに一度お会いしましたけどそれでも初対面となんら変わりないですからね!?」 来海 明日輝 「…駄目、ですか?」 河相 依与 「なんでそう悲しそうにするんですか!! そんな悲しそうな顔しても駄目なもんは駄目です!! …というかなんでそんな何回も僕に告白するんですか?」 来海 明日輝 「数日前すれ違った時に貴女から強力な力を感じ、懐かしさすら覚えたんです。」 河相 依与(心) 〘えっ、僕と同じことを思ってる…やっぱりこの人は魔王…〙 来海 明日輝 「だから、これは運命、恋なんだと自覚しました。」 河相 依与 「なんでだよ!!!」 来海 明日輝 「えっ?」 河相 依与 「なんでそうなるんだよ!!! お前魔王だろ!!絶対そうだろ!! お前魔王の時も時々変なとこあったもんな!?」 来海 明日輝 「えっこの喋り方と馴れ馴れしさ…もしかして、お母さん?」 河相 依与 「なんでなんだよ!!! 勇者だよ、ゆ・う・しゃ!!! …ってかお前がここにいるってことは、お前もあの時死んだんだな。」 来海 明日輝 「えっ勇者? 我が知ってる勇者は男だぞ?」 河相 依与 「なんか知らないけど女になった。 んでお前まだ一人称我なんだな、こっちの世界だとその一人称おかしいぞ? ってかさっきまでの喋り方はどうした。」 来海 明日輝 「さっきまでの喋り方はこっちの世界に溶け込む為の喋り方だ。 それと一人称も普段は変えてる。」 河相 依与 「へぇ〜器用なんだな。」 来海 明日輝 「ああ。」 河相 依与 「……」 来海 明日輝 「……」 河相 依与 「あっ、な、なあ。」 来海 明日輝 「なんだ?」 河相 依与 「お前、この世界での名前はなんなんだ?」 来海 明日輝 「来海明日輝(きみあすき)だ。」 河相 依与 「ん?君が好き?」 来海 明日輝 「なんだ告白か?」 河相 依与 「違うわ!! お前が言ったんだろ!!」 来海 明日輝 「我は自分の名を名乗っただけだ。」 河相 依与 「えっ?」 来海 明日輝 「きみ、あすきだ。」 河相 依与 「きみ、あすき?」 来海 明日輝 「そうだ。」 河相 依与 「…変わった名前だな。」 来海 明日輝 「そういうお主の名はなんと言うんだ。」 河相 依与 「河相依与(かわいいよ)だ。」 来海 明日輝 「可愛いよ?」 河相 依与 「おい何いきなり可愛いとか言ってんだよ!! やめろよ!!」 来海 明日輝 「いやお主が今言ったではないか。」 河相 依与 「えっ? 僕も自分の名前を言っただけなんだけど。」 来海 明日輝 「…お主の名も変わっているではないか。」 河相 依与 「な!? べ、別に変わってなんかねぇよ!!」 河相 依与(N) 『こんなやり取りをしているといつの間にか辺りが暗くなっていた。』 河相 依与 「やっば帰んなきゃ!」 来海 明日輝 「なぁエデル・ベネット。」 河相 依与 「こっちでは河相依与だって言っただろ?」 来海 明日輝 「ああすまない。 それで河相依与。」 河相 依与 「フルで呼ぶなよ…」 来海 明日輝 「また会えるか?」 河相 依与 「は?なんでだよ。」 来海 明日輝 「好きだからだ。」 河相 依与 「いやだからそれはお前の勘違いで。」 来海 明日輝 「勘違いではない、我はお主の事が好きだ。」 河相 依与 「いやお前何言ってんのか分かってんのか? 僕は勇者、お前は魔王だぞ? しかも僕は元々男なんだぞ?」 来海 明日輝 「お主も我も「元」勇者と魔王だろ? 今はどこにでもいる普通の大学生だ。 それに今はお主女だろ?問題ないではないか。」 河相 依与 「そ、そりゃそうだけど…」 来海 明日輝 「んじゃまた会いに来る。」 明日輝が帰っていく 河相 依与 「な、なんだよあいつ…」 河相 依与(N) 『元魔王の明日輝はまた会いに来ると言い去っていった。 僕は混乱している。 元とはいえ、魔王なのになんで勇者の僕を好きだと言うのか。 僕たちは憎みあってきた筈なのに、なんで…』 END


【キーワード】コメディ・ファンタジー・2人・3人・男2・女1・あれん

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