top of page

Search Results

「」に対する検索結果が134件見つかりました

  • 『悪魔は堕天使を拾う』作者:Natal

    【登場人物】 Master…男性 ヴァイス…男性 ドレッド 【ストーリー】 Master『…君たち、いい顔をしているねぇ。うちに来ないかい?好きなだけ【遊ばせてあげるよ】』 [ヴァイスの声] [テロが相次いだ村から、俺たちはマスターに拾われた。ここよりも楽しい所に連れていってくれるらしい。] Master『君たちは今日から…【私の家族】だ。名前はそうだなぁ…。そうだ、【ヴァイス】と【ドレッド】にしょう!君たちは私にとって 【悪】と【恐怖】だからな。』 [ドレッドの声] [マスターはそういうと、激しく俺たちの頭を撫でたんだ。] ヴァイス『なぁ、ドレッド!これから【遊びに】行こうぜ!』 ドレッド『いいねー!行こうぜ!』 Master『…待ちなさい2人とも。そんな【おもちゃ】で遊びに行くのか?』 ヴァイス『あ、父ちゃん!これでも【性能が良い】んだよ!?』 Master『どれどれ、見せてみなさい?…ふむふむ…確かに性能が良いが…私のに比べたらまだまだだな。ダメだ。』 ドレッド『えーっ……。』 ヴァイス『ちぇ、自信作だったのになぁー。』 Master『このおもちゃは、私が【改良】しておくから、私のを使いなさい。好きなのを選ぶといい。』 2人『わぁーい!!父ちゃんありがとう!』 [Masterの声] [俺が拾った双子は、非常にワンパクな子達でねー。私も色々鍛えさせてもらったよ……。あの頃は楽しかった。] Master『……だが、そんな日々もここまでか…。やはりお前たちは 私の【悪】と【恐怖】になってしまったな…。』 ドレッド『…あばよ、父さん…いや、マスターさんよ…。』 ヴァイス『あんたとの日々、楽しかったよ。これからは、俺たちだけで生きていく。お前はもう用無しだ。』 Master『…ハハッ…ずいぶん悪い子に育ったな。……あばよ、【愛しい悪魔達】』 ドレッド『…最期はあっけなかったな。』 ヴァイス『…いいさ、これからもっと楽しいことが待ってるさ。俺たちだけの【楽しいこと】がさ…。』 [ドレッドの声] [今まで世話になった場所に火を放ち、その場から離れる。これから始まるんだ。俺たちの遊びが。] Fin 【キーワード】ファンタジー・3人・男3・Natal

  • 『九尾とぬえの飽くなき闘争』作者:夕霧

    【登場人物】 キセル屋(不問) 煙管を作って売っている兎。キセルの他に刻み煙草や香炉、お香を作っている。 煙管の修繕や掃除も受ける職人。 人望が厚く、世話焼き。べらんめぇ調でしゃべる、喧嘩っ早い江戸っ子。 三尾(不問) 九尾に付き従う世話役。物静かであまり主張しないことから九尾に振り回され気味。最近破天荒な九尾のおかげで尻尾に禿(はげ)が出来た様子。 九尾(男性) 煙草と酒と女を愛する伊達男。 基本的にだらしないが、狐の中ではひときわ強い力を持っているらしく、狐の中では首(おびと)と呼ばれている。 細かいことを気にしない兄貴分で人望が厚い。 ぬえ(男性) 千年以上生きている自称「天下の大妖怪」 人の話を聞かない尊大な性格。 しかし、ぬえであることを誇りに思っており、理想が高い。 そのため、周りとの衝突が尽きない。 ぬしさま(不問) 妖たちが住む山の頂上にある神社を根城にする山と森の守り神。 どちらかというと妖に近い存在。 感情の起伏が薄いが、興味を持ったものにはとことん情けをかける。 普段感情を出さない分、幼いところがある 烏天狗(男性) 物腰の柔らかい読書家の天狗。 キセル屋の顧客の一人。煙管と本を愛する天狗らしからぬ穏やかな性格。 ぬしさまの囲碁の相手もお手の物 +++ 三尾、キセル屋のもとを訪ねる 三尾「キセル殿、ご無沙汰しております」 キセル屋「おお、三尾!あれから尾(お)っぽの具合はどうよ?」 三尾「お蔭さまで。猫又に薬を出してもらったので、ご覧の通り。ハゲもだいぶ良くなりました」 キセル屋「そいつぁ、何より。けど、九尾の旦那の相手も程々にしとけよ?今度こそ胃に穴が空いちまうぞ?」 三尾「そうですね、肝に銘じておきます。…新しい香り袋を頂けますか?」 キセル屋「はいよ、前のと同じ香りでいいかい?」 三尾「はい、お願いします」 キセル屋「よしきた!えぇと…侍従は…」 どおおん!!と大きな音と地鳴りがする キセル屋「うおお!?なんだなんだ、地震か!?」 三尾「…いえこれは…何かしら人為的な揺れだと思われます」 キセル屋「人為的な揺れ?なんだそりゃ?誰かが山を揺らしたってか」 三尾「キセル殿、こちらへ移動しましょう、その方が安全です」 キセル屋「ああん?ますます理解出来ねぇぞ?どういう事だ?」 キセル屋、三尾の言葉に従ってその場を離れる。 三尾「すぐ分かりますよ。あと三つ数えればこちらに到達するかと。ああ、そろそろですね」 またどおおおおん!!と大きな音と土埃が辺りに舞う。 ぬえ「おう、九尾!てめぇ、これしきの攻撃で根をあげてんじゃねえだろうなぁ!?そんなんじゃ、狐の「首(おびと)」の名が廃るぞ!」 九尾「はっ!誰が根をあげてるって!?笑わせんなよ、老いぼれが!こんなショボい攻撃なんざ屁でもねぇんだよ!ど雑魚が!!」 ぬえ「いっちょまえに言うようになったじゃねぇか、いいぜ?その生意気な鼻っ柱、完膚無 きまでに叩き潰してやろうじゃねぇか!!」 九尾「やれるもんならやってみろってんだ!このクソジジイ!!」 九尾とぬえが喧嘩をする回りは地面がえぐれたり、木々が倒れたりしている 三尾「ああ、やはり。オチは見えていましたよ…首(おびと)」 キセル屋「九尾の旦那とぬえの旦那!?ちょ、ちょいと!ご両人!こんな狭い山の中で暴れるのは辞めてくれ!三尾!あんたからも何か言ってくれ!」 三尾「キセル殿。上をご覧下さい。木々の隙間から青空が見えます、明日もよく晴れそうですね」 キセル屋「おぉい!現実に戻ってこい三尾!!」 +++ ぬしさまの社 ぬしさまと天狗が碁を打っている、 ぬしさま「…騒ぞうしい」 天狗「如何されましたか、ぬしさま?」 ぬしさま「山の中で、狐と鳥が喚(わめ)いている」 天狗「狐と鳥……。ああ、九尾とぬえ殿のことですな。…(耳を澄ます)ほぉ、これは…随分と暴れ回っているようだ。ふうむ…山の地形が変わってしまいそうですな」 ぬしさま「…我が領域を荒らすとはいい度胸だ。沈ませる」 ぬしさま、地面をダン!と踏みしめる ぬしさま「泰山(たいざん)、鳴動(めいどう)!!」 *** キセル屋「んん?なんだ?微かに地鳴りが…」 三尾「はっ、(なにかに気づくように)これは…山全体の揺れですね。地震でしょうか?」 キセル屋「いいや、こいつぁ…。ぬしさまの『泰山鳴動』か!三尾!早いとこずらかる ぞ!」 三尾「は、はい!」 キセル屋と三尾、その場から逃げる 次の瞬間、ゴゴゴ…と山全体が揺れる ぬえ「うん?」 九尾「なんだ…?地震…?」 九尾とぬえ、思わず戦いの手を止める。 その瞬間、地面が割れ木々が倒れてくる。 ぬえ「うおおおお!?」 九尾「な、なんだなんだ!?」 ぬえ・九尾「わあああ!?」 ぬしさまの泰山鳴動に見事に巻き込まれた2人 +++泰山鳴動の説明(セリフじゃない) 泰山鳴動:山が大きく揺れ、地盤沈下と共に土砂崩れがおき、山が部分噴火する技 ぬしさまの山は活火山であり、ぬしさまが怒ると大噴火を巻き起こす +++ キセル屋「…お、収まったか?」 三尾「そのようです。流石、ぬしさまの泰山鳴動…。この辺りの杉林が土砂で全て流されて しまいました…」 キセル屋「いやいや…地盤沈下と土砂だけで済んでよかった…。噴火なんてされたらシャレにならん」 三尾「ええ、山火事になったら大変です…」 土砂の山の中から九尾が這い出す。 九尾「いっててて…くそっ!俺としたことが油断した!」 ぬえ「あーあ、情ねぇな、九尾。自慢の毛並みが泥まみれだぜ?」 九尾「老いぼれが!勝手に言ってろってんだ!てめぇ一人だけちゃっかり避けやがって!」 ぬえ「へっ、日頃の鍛錬の差だよ。俗物咥えて怠けてるてめぇと一緒にすんな」 九尾「あ?俗物だと…?てめぇ、二度も俺の煙草を俗物呼ばわりだぁ?!くそ!やっぱりその生意気な面、吹っ飛ばしてやる!!」 ぬえ「その形でどうするってんだか。これぞ本当の負け犬の遠吠え、てな!」 九尾「やかましい!!そこ動くなよ!俺の狐火で、跡形もなく燃やし尽くしてやらァ!!」 ぬえ「へっ、犬っころのちゃちな炎なんぞ効くかってんだ!」 またゴゴゴ…と山が揺れる。 今度は爆音とともに部分噴火がぬえと九尾の近くで起こった。煙と爆発に巻き込まれる2人 九尾・ぬえ「うわぁぁあ!!?」 遠くから眺めていたキセル屋と三尾 キセル屋「さて、第3波が来る前にあっしらはここから離れるとしようか」 三尾「そうしましょう…」 *** ぬしさまの社 ぬしさま「…ようやく静かになったな」 天狗「ぬ、ぬしさま…。あの、我ら天狗の杉林が…」 ぬしさま「うん?……ああ、すまぬ。うっかりそなたらの住処まで破壊してしまった」 天狗「…ああ…わたしの家が……」 終 【キーワード】ファンタジー・叫びあり・6人・男3・不問3・夕霧

  • 『新たな日々の交差点』作者:痔・エンド

    【キャラ紹介】 陽彩(ひいろ) ·····男、大学四年生、大学の卒業式が終わり実家へ帰省中。次の拠点への引越し準備をしている。 前向きで明るい性格、行動力があり努力家、あんまり素直じゃない、好きな言葉は勝利 駆とは幼稚園から大学まで一緒 駆(かける) ·····男、大学四年生、大学の卒業式が終わり地元へ帰省中。次の拠点への引越し準備をしている。 マイペースでおっとりした性格、真面目でコツコツ物事に取り組むがいつもギリギリ、空気が読めないことがたまにキズ、好きな言葉は創造 陽彩とは幼稚園から大学まで一緒 夏飛(なつひ) ·····女、高校三年生 意識が高く結果にこだわる性格、決めたことを貫く、天然気質、好きな言葉は笑顔 春翔(はると) ·····男、高校三年生 物事をよく見て動く慎重な性格、優柔不断なことが多い、楽しむことがモットー、好きな言葉は前進 ━━━━━━━━━━━━━━━ 【キャラ略称】 陽·····陽彩 駆·····駆 夏·····夏飛 春·····春翔 ━━━━━━━━━━━━━━━ 駆 「ゲッ!もうこんな時間か〜後輩とゲームやり込んじゃったもんなぁ荷造りしねぇと·····」 プルルルルルプルルル 駆 「お?ひいろじゃん」 ピッ 駆 「もしもし?どうしたよ」 陽 「おう!かける〜!今家にいるか〜?ちょうどお前の実家の前通ったんだよ!」 駆 「まじ?居る!·····ってかさひいろなんでこの辺に居るの?地元もう出たと思ってたわ」 陽 「まだまだ!明日業者呼ぶから今日まで居るよ」 駆 「そっか!俺てっきりもう居ないと思ってたわ」 陽 「よくみんなに言われる〜」 駆 「そうだよなぁ〜陽彩は早いねぇ何の行動するにも」 陽 「まぁな!さっさと次の拠点生活に慣れるのも必要だろ?」 駆 「そうだけど·····」 陽 「どうしたよ」 駆 「逆にさ、今という残りの時間を大事に過ごすってのもまた1つの考え方だよね?」 陽 「あぁ〜確かに?·····」 駆 「あんまピンときてないね」 陽 「喉元までは来たんだけどね」 駆 「それ意見言いたいのに、後ちょっとで出てこない時に使うんだよ」 陽 「んじゃあ降臨しそうだった」 駆 「召喚士かなんか?·····じゃなくてさ俺が言いたいのは俺たちもうすぐ引っ越すじゃん? だからさ俺らは、地元の仲間らと居れるのもあと少しだからその時間を大事にするのもまた必要だと思うんだ」 陽 「なに?ちょっといい事っぽく言ってんのよ」 駆 「言ってみたかった」 陽 「なるほどぉ·····まぁでもそう考えると俺ってさっさと次のステージ行きたくて脳死だったかも」 駆 「陽彩は昔からそうじゃん?なんか片道切符の電車って感じ」 陽 「勢いはあるかもな!ちょっと待て!それだと俺帰って来れないじゃん」 駆 「だって陽彩は後ろ振り返るとかそういうタイプじゃないし····· っていうかさ!電話かけてきたけどどうしたの?」 陽 「あぁ!悪い悪ぃ実はたまたま近く通ったからこの街出てく前に駆の家寄ってこうかな〜なんて」 駆 「どういうこと?」 陽 「だから〜引っ越す前に駆の顔で見てこうかなって話!」 駆 「ほぉ?·····なに?寂しいってこと?」 陽 「ダメだこいつ·····ちげぇよ挨拶みてぇなもんだよ」 駆 「俺たち社交辞令的な仲だったっけ?」 陽 「あぁめんどくせぇ!逆だよ!大事な相手だから挨拶するんだろ?考えてみろよ俺だぞ俺ッ! 天下の陽彩様だぞぉ? いちいち人に挨拶をするようなガラじゃあねぇだろ」 駆 「確かに·····そうか!そうしたら俺のことが好きなんだ!なるほどね!」 陽 「じゃあもうそれでいいよ·····とりあえず今から遊び行くからよ!なんか飲みたい酒とかある?それから食べたいツマミとか俺買ってくよ」 駆 「んじゃあいつもので!」 陽 「お前いっつもそれだなぁわかったよんじゃあまた」 プツッ 駆 「ふぅ〜このダンボールの数見たらビビるかなアイツ·····俺も明日引越しなんだよなぁ·····」 ━━━━━━━━━━━━━━━ 時は少し遡り 夏 「はぁ〜きょうも疲れたなぁ〜しかしいい明日が私を待っている〜どんな出会いが明日もあるかなぁ〜なんて! さぁてゴロゴロしよっと」 春 「やばい寝れないどうしよう·····」 夏 「そういえば今日のテレビホラー特集だったっけ·····春翔は今頃寝れなくなってる頃かな〜」 春 「え、もしかして俺の部屋にもいるのかな」 夏 「多分部屋の角とか、窓を見てビビってるんだろうなぁ」 春 「台所に塩取りに行こうかな」 夏 「そうだちょっとからからってあげよ」 プルルルル 春 「ファァァァァァァァァ!ッッ!ンギッ!ギギギ!なつひぃぃい!」 ピッ 夏 「もしもし?アハハハハハハ! やっぱりビックリしてた?」 春 「あのなぁ·····やっていいことと悪いことってのが」 夏 「でも怖がってたんでしょ」 春 「そうッ·····だけどッ!」 夏 「ほらね〜私が電話かけたから少しはやわらいだ?」 春 「う、ううーん?」 夏 「そうでもなかった?じゃあおやすみ」 春 「待って待って待って!悪かった! 折角だしもうちょい話そうよ」 夏 「いいけど?どうしたの?」 春 「いやぁ特に理由はないけど」 夏 「まぁそうね!卒業式終わって私たち話すことも会うこと減ってたもんね」 春 「そうそう!だからたまにはいいかなって」 夏 「春翔はもう新生活準備は大丈夫なの?」 春 「まぁ〜ボチボチかなぁ夏飛はどうなの?」 夏 「私はもう入居だけだよ〜!」 春 「そっかぁ〜計画的に動いてんのかぁ·····」 夏 「そりゃあ私だからね!嫌なこと後回しにしてもしょうがないし」 春 「そうだよな俺もすぐやらないと俺はすぐ後回しにしちゃうからさぁ」 夏 「今を楽しむのはいいけどちゃんとやることはやらないとだよ!」 春 「わかったわかった!母ちゃんかよ·····」 夏 「でもこうやって心配してくれる幼なじみと居られるのも、あとちょっとなんだよ〜はーるーとくぅ〜ん♪」 春 「わ、わかってるよ!·····そんなの·····」 夏 「·····ん?どうしたの?」 春 「いや、あんま実感わかねぇなぁって思って」 夏 「実·····感?」 春 「そう、だってさ俺たち幼稚園の時からずっと一緒だったろ? なんの縁か知らないけどクラスも同じだし····· そんな俺らがもう身近には居ないんだなって思っても実感わかなくって」 夏 「まぁ一緒に居た時間は長いからね〜私はあんまりこの地元に未練はないから切り替えはバッチリだけど!」 春 「未練ないってすげぇなぁ流石は後悔が無いようにずっと意識高く過ごした人だ」 夏 「それ褒めてんの?」 春 「褒めてる?かな?」 夏 「ウソだぁ」 春 「つーーかよくすぐ切り替えれんなすげぇや」 夏 「私の場合性格的にいちいち考え込む人じゃないからそんな春翔は何か考えたりするの?」 春 「別に?そんな大したことじゃないよ」 夏 「そお?」 春 「おう」 夏 「春翔は考え込んじゃうから心配だけど」 春 「そ、そう?大丈夫だよ! ····ところでさ··」 夏 「ん?どうしたの」 春 「夏飛はホントにIT関連目指すんだもんなぁ·····全然想像つかないや」 夏 「今更じゃない?」 春 「いや、そうだけどすげぇよ?俺からしたら未知の世界だから」 夏 「まだスタートにも立ってないしこれからだよ!」 春 「わかってるわかってるまぁでも夏飛なら大丈夫だよな」 夏 「あ、ありがとう!春翔もコツコツ頑張るんだよ?」 春 「おう!ありがとうな····· えっともう一個いい?·····めっちゃ今更だけどなんで夏飛は急に進路変えたんだ?」 夏 「え??今聞くの!?それは秋くらいに聞くことじゃん! ·····えぇ····· ええっとね!テレビで報道されてた大学生達が気候とか観測するシステムを元に農業の効率化をはかるアプリケーションを開発してどーのこーのみたいな·····覚えてる?」 春 「あーーあったな!あれだろホントに企業に導入されちゃって今農業で大助かりしてるやつだよな」 夏 「そうそれ!」 春 「おう、あの報道がどうしたんだよ」 夏 「実はねその人達が私らの高校出身らしくて」 春 「·····え!?あ、そうなの?熱い二人組居たよね!」 夏 「そう!それで私もせっかくなら広い世界に飛び出したいっていう思いと この街からそんなカッコイイ人が出てるんだもん!私もそうなりたいなって!」 春 「憧れ·····かぁ〜なるほどなぁ」 夏 「そう!その大学でいろいろ学んでみたいなって!まぁ憧れと好奇心かな!」 春 「そっかそっか〜!それ聞いたら尚更応援するわ!頑張れよな夏飛!」 夏 「う、うん!見ててね大活躍しちゃうんだから!」 春 「お、もうこんな時間かそろそろ寝ようか」 夏 「そうだね今日はありがとうね春翔!おやすみ」 春 「あいよ!おやすみ夏飛·····」 春 「·····ふぅ····· はぁぁあ言えねぇよなぁあ! 言えねぇよ!言えるわけがない! 夏飛があそこまで本気なら尚更言えねぇやぁ〜 俺さ大学も夏飛と一緒に居たかったんだ·····なんて」 夏 「何喋ってんの?」 春 「ブワッフォッフォワァッファァァドュフドュフ!フヒュー!ヒュー!らりるれろらりるれろらりるれろ!」 夏 「ちょっと壊れないでよ!!」 春 「き、聞いて·····た?」 夏 「いや通話切れてなかったから切ろうとしたの そうしたらなんか一人言ボソボソ言ってるからなんだろうなって ·····何話してたの?」 春 「いやややややややなんでもないぞぉ!おやすみ!」 ブツッ 春 「死ぬかと思った·····ホラー番組より心臓に悪ぃぞこれアイツ天然だから助かったけどさぁ〜 まさか俺がずっと片想いしてるなんて思わないだろうなぁ·····」 夏 「聞こえてたよバカ·····今頃言うのずるいじゃん····· 春翔に気持ち結局言えないまま地元離れちゃいそう·····」 ━━━━━━━━━━━━━━━ ピンポーーーン 駆 「ういぃ〜」 陽 「えぇぃ〜」 駆 「おぅいぇ〜」 陽 「うぇぃ〜」 駆 「おうおう〜」 陽 「ふぇ〜」 駆 「そろそろ話せよっ」 陽 「お前がうぃぃ〜とか言うから」 駆 「IQ2みたいな会話してたなw」 陽 「それなぁ!ほら!いつものセット持ってきたぜ」 駆 「ありがとう!やっぱこれよ! そいや陽彩は配属先決まったの?」 陽 「決まった決まった!結局大学の方面wwww」 駆 「どこでも行ける準備で退去したのに結局大学方面かよ!引越し準備めっちゃ無駄じゃない?」 陽 「まぁいいよ!大丈夫大丈夫どーせ大学の勉強道具や資料は使わないし 必要なものだけ改めて持って次の賃貸行くよ! 駆は配属先どうなったの」 駆 「俺は元々志望してたとこ」 陽 「んじゃあほんとに俺とは逆方面だ」 駆 「そういうこと〜」 陽 「あーめっちゃどうでもいい話だけどなんでそんな梅酒すきなの」 駆 「ほんとにどうでもいいな·····まぁ梅酒はなロックだと味が変わって飽きないんだ」 陽 「ほう」 駆 「氷で薄くなるから飲む度違う梅酒を楽しめるってこと·····どうよコレ」 陽 「喉元まで響いた」 駆 「何今日喉元までってワードハマってんの?」 陽 「うぃ〜」 駆 「あ、これ図星だ」 陽 「まぁ乾杯しようぜ」 駆 「おう!」 陽 「俺たちの旅立ちを祝って〜」 駆 「乾杯!」 陽 「んっんっうめええええええ」 駆 「ビャアウマイ」 陽 「言うと思ったわぁ〜後輩にウケいいしそれ言っときゃいいと思ってるもんな」 駆 「うぃ〜」 陽 「あ、これ図星だ」 駆 「いやぁいきなり来たからビックリだよね〜」 陽 「わりぃわりぃ!明日出てくからよ最後に語りたくて」 駆 「こうやって語るのも最後か〜」 陽 「だな!まぁ色々あったよな4年間」 駆 「ホントね〜よくやったよ俺ら」 陽 「まさかこんな大掛かりなると思わなかったけど!」 駆 「遊んだ記憶ほとんっどねぇや」 陽 「わかる!パソコンと友達だった!」 駆 「そうそう〜!もうね奥さんですよアイツはwwwwww」 陽 「いや!偉大なる母かもしれんwwww」 駆 「そうだな!俺らの才能伸ばしてくれますからいい母ですよ!」 陽 「なんかそういう意味では充実してたかもな」 駆 「でもさ〜逆に俺らほどキャンパスを使わなかった学生居ないんじゃないか?」 陽 「授業の出席意外大して使ってないもんな」 駆 「まぁでも結局リーダーと副リーダーの俺らが重荷なるしそらそうか」 陽 「まぁまぁ確かに責任は俺達の方でかいからね同期のみんなよりは明らか忙しかったな」 駆 「でもなプロジェクトも大成功してさ同期みんなでゴール迎えられて良かったよ」 陽 「一時期はどうなるかと·····」 駆 「データ吹き飛んだり、内部で喧嘩勃発したり、教授ともぶつかることあったし·····」 陽 「その度こうして俺ら集まって会議して?」 駆 「結局朝まで話し込んで」 陽 「寝不足で授業受けて」 駆 「なのにまたすぐプロジェクト進行して」 陽 「エナジードリンクさんはお守りだったな」 駆 「翼を授かりかけたことは数しれず」 陽 「周りからのあだ名は社畜サイボーグ」 駆 「けど俺らは何も気にしない」 陽 「なぜなら大好きなことをただやってるだけだから」 駆 「大変だったけど辛かったことは無いよな」 陽 「そんな俺らに着いてきてくれる頼もしい仲間がいて」 駆 「支援してくれる企業の人達がいて」 陽 「みんなの思いをひとつに突っ走った4年間·····だな」 駆 「まぁこっからまた一段階上のステージへ新しくスタートなんだけどな」 陽 「そうだな!そいやさ·····気になってたけどこのダンボールの量どうした」 駆 「実は引越し作業をゆっくりやっていた」 陽 「え?お前出てくのいつ?」 駆 「明日」 陽 「馬鹿じゃないの!?終わんねぇだろこれ!つーーか陽彩は行動早いなぁみたいな最初の電話やり取りなんだよ! お前も早い方じゃねぇか!」 駆 「大丈夫だよ終わる終わる!それに新拠点は陽彩にスタートで負けないために俺も慣れようと思って〜」 陽 「なぜ終わると断言できるんだコイツは·····それと何で競ってんだよ·····」 駆 「まぁまぁ硬いこと言わずにさ」 陽 「帰る」 駆 「なんで!?」 陽 「いや、ほら引越し作業あるもんな、 お前の邪魔しちゃ悪いだろぉ?」 駆 「いやいやそんなことないよ?て、手伝ってくれても良いんだよ?」 陽 「死んでもヤダ」 駆 「俺の終わったらお前の手伝うから〜」 陽 「それなら個々でやった方いいだろ!」 駆 「まぁ!相棒の最後手助けだと思ってさぁ〜」 陽 「やだよぉ」 駆 「あ、この間リリースされたばっかのアプリケーション開発ツールの便利な使い方教える!」 陽 「交渉成立だ」 駆 「うっしゃ」 陽 「お前の荷造り終わったら俺の家手伝えよ?」 駆 「それとコレは別だ」 陽 「この間リリースされた統計効果測定ツールの便利な使い方教える」 駆 「乗った」 陽 「チョロいな俺らって」 駆 「まぁ好きだしなこういうの」 陽 「結局ものづくりから抜け出せないんだよ」 駆 「飲みながらやりますか〜」 陽 「おいぃーーーす」 ·········· 陽 「これで俺の家もOKっと」 駆 「長かったァ〜」 陽 「お疲れ〜」 駆 「うぃ〜」 陽 「寝てねぇのに業者もう来るよ」 駆 「俺ん所もだわ!んじゃあ家戻るわ!」 陽 「おう!昼過ぎたら新幹線で次へ向かうのか?」 駆 「そうだよ!お前は?」 陽 「俺も昼過ぎだわ、14時とかのやつ」 駆 「まって俺もだわwww」 陽 「んじゃあ駅でまた会うな」 駆 「一旦お疲れ様だなw」 ····· 駆 「ふぃ〜疲れたぁ〜陽彩に買ってってやろ翼を授けるドリンク」 陽 「あー肩いてぇ·····あいつ寝てねぇだろうし翼を授けるドリンク買ってってやるか」 駆 「おいぃ〜」 陽 「うぃーす」 駆 「ほらお土産」 陽 「おぉふざけんなっwwwwwwwほらお土産〜wwwwwww」 駆 「ふざけんなっwwwwwwwww要らねぇよ2本もよぉwwwwww」 陽 「しかも寝てねぇ体に前の晩の酒残っててwwwwエナジードリンク2本てwwwww」 駆 「最後まで馬鹿だなぁ俺らwwww」 陽 「お、新幹線も来たな!」 駆 「ホントだ!俺はコッチ、陽彩はあれか」 陽 「そうだな」 駆 「今度こそじゃあな相棒」 陽 「おう!元気でな相棒」 駆 「なぁ約束忘れんなよ」 陽 「当たり前だろお前こそ俺に負けんじゃねぇぞ」 駆 「5年後だ」 陽 「そうだな」 駆 「俺はクリエイター」 陽 「俺はエンジニア」 駆 「5年で全国で名を馳せた方が勝ち」 陽 「勝った方が代表」 駆 「負けた方は副代表」 陽 「5年後また俺たちが起業する時に会おう」 駆 「おう!」 陽 「新拠点でも勝利しまくってやるぜ」 駆 「俺は創造しまくる誰も着いてこれねぇ領域にしてやるよ」 〜まもなく扉が閉まります~ 陽 「一を持って」 駆 「これを貫く」 陽、駆 「あばよ相棒」 ガシャン ━━━━━━━━━━━━━━━ <まもなく〜2番線に〜 夏 「もうすぐ新幹線が来るね」 春 「そうだな!結局俺の旅立つ日と合わせて良かったのかよ」 夏 「ううん良いの!数日くらいなら変わりないよ」 春 「いよいよ俺らお別れだなぁ」 夏 「うん·····春翔あっちでも連絡してよね」 春 「任せろ夏飛も連絡しろよ」 夏 「あの·····さ!」 春 「お?」 夏 「いや·····えっと····· ··········」 春 「なんだよ?」 夏 「その·····頑張ろうねお互い!」 春 「おう·····! ·····夏飛ッ!」 夏 「え!?」 春 「あの·····俺·····さ!夏飛と同じ大学で過ごしてみたかったわ!でもさ夏飛の夢も応援したいんだ!急に進路変えた時はビックリしたけど! 夏飛なら大丈夫!がんばれよ!」 夏 「うっ·····わ、私も!本当は!春翔と同じ大学で過ごしてみたかった!すっごく楽しいと思うし·····それに」 春 「そ、それに?」 夏 「なんでもないっ!私が居ないと春翔はだらけるから!しっかりしなさいよ!」 春 「それはわかってるよ!最後までうるさいなぁ! じゃあな夏飛!」 夏 「じゃあね春翔!」 春 「一歩前進」 夏 「笑顔で旅立とう」 春、夏 「またね!」 ガシャン ━━━━━━━━━━━━━━━ 夏 「結局好きだよっていえなかったなぁ·····春翔大学行ったら彼女とかすぐ出来ちゃうのかな·····」 陽 「最近の高校生はすげぇなあんな青春してみたかったな·····(ボソッ」 夏 「もっと素直ならなぁ·····」 陽 「充分素直には見えたけどなぁ んっんっエナジードリンクうまっ(ボソッ」 夏 「なんですかっ!さっきから!」 陽 「ブゥーーーーー!!ウエッゲホッゲホ!カァ!ウェエエエゲッフゥ!」 夏 「ちょっと!死なないでくださいよ!」 陽 「まさか·····聞かれてるとは·····」 夏 「人の勇気ある行動を勝手に盗み聞きとは許せませんね!」 陽 「待ってくれ!あれ多分みんな見てたぞ声でかいし」 夏 「そんなこと言ったらお兄さん達も5年後また会おうみたいな!」 陽 「やめろやめろ!見せもんじゃねぇぞ!」 夏 「そっちだって声大きかったですから!」 陽 「わかったわかった·····見たところ高校三年生?かな?大学で上京かい?」 夏 「そ、そうです!」 陽 「そっかそっか〜ちなみにどこ大なの?」 夏 「えっと·····紅牛嶋大(こうぎゅうじまだい)です」 陽 「紅大(こうだい)なの??マジか!」 夏 「どうしたんですか?」 陽 「いやつい最近卒業したなぁって·····」 夏 「そうなんですか!?紅大のこと色々知りたいです!」 陽 「お、おういいぜ!」 ━━━━━━━━━━━━━━━ ガシャン 春 「あぁーあ!行っちゃったー言えなかったなぁ最後まで〜 どーせ夏飛はすぐ彼氏作っちゃうんだァ!〜ワァァー!」 駆 「眩しい青春してるなぁ·····」 春 「はぁ·····なんかやたら天井チカチカしてるな」 駆 「ん?電気がすげぇ消えんな·····」 アナウンス 「ただいま電力回路の見合わせのため一時停止致します〜」 駆 「は?なにがあった」 春 「大丈夫なのかこれ」 駆 「ちょっと見てくるかぁ」 春 「え?見てくるって·····あのお兄さん·····」 駆 「はーいはいちょっと通りますよ〜あ、ここっすねちょっと見ていいすか?あー危ない?大丈夫です俺こういうの強いんで! なーーるほど?ココがこうでハイハイ、ちょっと任せてください」 春 「すげぇ·····なおしちゃってるよ·····」 ━━━━━━━━━━━━━━━ 夏 「え!?新幹線時間見合せ?」 陽 「どうしたんだ?」 夏 「さっき反対方向に進んだ新幹線が何やら停止らしくて·····」 陽 「マジ?駆大丈夫かな」 夏 「お友達さん心配ですよね·····」 陽 「もしもし?駆?大丈夫か?」 駆 「うおっなんや!今作業中!回路いじってるから!再開早いな相棒」 陽 「5年ぶりだなあ!」 駆 「うるせぇよ…こっちは心配すんな大丈夫だからありがとよ」 陽 「おう·····!」 陽 「大丈夫らしいわ」 夏 「本当ですか?」 陽 「うちの相棒が修理してるらしい余裕だろアイツなら」 夏 「凄い人なんですね」 陽 「まあな機械系出来ないこと無いんじゃないか?」 夏 「すごいなぁ私もITは強くなりたいです!」 陽 「お、そうか!紅大にはIT関連特化のコースがあるからそこ行くの?」 夏 「そうです!また話し聞かせてください!」 陽 「よっしゃ続きから話そうか!」 ━━━━━━━━━━━━━━━ 駆 「よしっと!おーわり」 春 「すげぇ·····」 アナウンス<只今より電力の復旧を致します····· 春 「すごいっすね!」 駆 「いやぁ大したことないよ君も凄かったじゃん?」 春 「え?」 駆 「告白みたいなの」 春 「ちょ!聞いてたんですか!」 駆 「聞くよそりゃあ·····あんな大きな声出してたらwwww」 春 「やめてくださいよ」 駆 「あーそういえば新幹線止まったのに女の子から電話とかなかったね」 春 「気にしてるんですからやめてください!」 駆 「俺は相棒からさっきかかってきたけどなw」 春 「きてましたね本当仲良いんですね」 駆 「まぁライバルみたいなもんさ·····ところで君!メールでも見てみたら?」 春 「メール?·····なん·····で·····メール?メール︰件名大丈夫ですか?って夏飛ぃ?」 駆 「そんな感じしたよ素直じゃなさそうな子だしメールで連絡しそうじゃん」 春 「分析しないでください!」 駆 「ごめんごめん心配なかったろ」 春 「そう·····ですね」 駆 「そいや君は今度大学生なのかい?」 春 「そうです!春から白翼丘大学(はくようおかだい)です」 駆 「白大(はくだい)かぁ〜あそこ俺の恩師の大学なんだよね」 春 「そうなんですか!?」 駆 「そうそう〜後期くらいからクリエイターコースとか経営コースとか別れて勉強出来るから有名だよね〜」 春 「そ、そうですね!お兄さんはどこ大出身なんですか?」 駆 「あ、かけるだよ俺の名前俺は紅大って言えば伝わるかな?」 春 「か、かけるさんですね!紅大·····紅大!?かける?紅大のかける?」 駆 「ど、どうした?」 春 「え、あのテレビ出てた!」 駆 「で、出た」 春 「うわぁぁああ!だから地元この新幹線乗ってるんだ!」 駆 「どうしたどうした?」 春 「その·····さっき居た女の子かけるさんに憧れて紅大志望にしたんすよ!」 駆 「あ、あぁ!?そうなの??」 春 「え、ちょ自慢したいんで電話します!」 駆 「え、えぇ·····」 ━━━━━━━━━━━━━━━ 夏 「色々聞けて良かったですありがとうございました!」 陽 「いえいえ!困ったらいつでも聞いてな!またどこかで会うかもしれねぇしこれ俺の名刺!俺は仕事の用事があるからここで降りるわまたな!」 夏 「はい!ありがとうございました!お気を付けて!」 プルルルル 夏 「え?春翔?」 ピッ 夏 「ん?どうしたの春翔·····ってか新幹線大丈夫?」 春 「新幹線なんでどうでもいい!出た出た!夏飛!出たんだよ!」 夏 「なにが?幽霊?」 春 「ちげぇよ!駆さん!」 夏 「ん?ん?」 春 「紅大の駆さん!」 夏 「ええぇっええっええ?」 春 「お前の憧れてる人!」 夏 「な、なんで!?そこにいるの?」 春 「たまたま一緒の新幹線に乗ったんだよ····· んで新幹線ちゃちゃっとメンテナンスしちゃうし わけわかんねぇよこの人とにかくすげぇのカッケェし!」 夏 「いいなぁ!羨ましい·····」 春 「それからさ!俺決めた!後期からのコース分けクリエイター行く!駆さんみたいになりてぇ!夏飛とちょっと似た世界に多分俺も行くわ!」 夏 「ほんと!?もしかしたら紅大とそっちの白大よくエンジニア、クリエイター交流してるし何か縁あるかもね!」 春 「そうなんだよ!次会うまでに俺すげぇ知識つけとくからさ!楽しみしといてな!」 夏 「う、うん!」 春 「あ、かけるさん変わります?·····」 夏 「え、春翔なんて?」 駆 「もしもし聞こえますか?なつひさん?ですね」 夏 「えっえっえっ!えっえぇぇ?」 駆 「あ、あの〜頑張ってね!」 夏 「は、はいっ!」 駆 「あと多分俺の相棒その新幹線乗ってたはずなんだよね·····そろそろ降りたかもしれないけど」 夏 「相棒って·····陽·····彩さんですか?·····」 駆 「うん!相棒に会ったらよろしくな」 夏 「えええええええ?」 春 「だそうで·····俺駆さんと目的地一緒だから色々話聞いてくるわ!んじゃあまた!」 夏 「う、うん·····」 ピッ 夏 「え、紅大·····同じ新幹線·····まさか·····名刺·····の名前偶然同じと思ったら·····ひ、·····陽彩·····!本人だったの!??」 陽 「ハッハッ!·····ウェックシュン!誰だぁ俺の噂してんのは!!」 ━━━━━━━━━━━━━━━ 駆 「それじゃあ春翔くん気をつけてね」 春 「はい!ありがとうございました!」 駆 「さぁて道分かんねぇからゆっくり調べていくか·····」 春 「夜ご飯買って新居へ行こう·····」 陽 「仕事終わったしアパートに行きますか〜」 夏飛 「はぁ·····サインでも貰えば良かったかな·····」 ガチャ 夏 「もう·····荷解き休憩!·····」 バタン! 夏 「あれ?扉の音だ·····隣さん帰ってきたのかな?挨拶に行こう」 ピンポーーンすいませーん 夏 「本日から引っ越してきました夏飛と申しますよろしくお願いします!」 陽 「はぁいこちらこそよろし·····は?」 夏 「でたぁぁ!ひいろ!!!!」 陽 「でた!女子大生!!」 夏、陽 「隣だったの!?」 春 「ここがアパートか·····お、誰か帰ってきたみたいだ挨拶してから部屋に行こうかな! こんばんは!今日からここに越してきました!よろしくお願いします」 駆 「お、よろし·····春翔くん!?」 春 「お、えぇ駆さん!?」 駆 「ここ?」 春 「ここです」 駆 「俺104号室」 春 「僕105号室です」 春、駆 「隣かァァァ!!」 ━━━━━━━━━━━━━━━ その夜 春 「もしもし夏飛」 夏 「もしもし春翔?」 春 「どうしたよ急に相談事って」 夏 「実はね·····隣の部屋が陽彩さんだったの·····」 春 「は、ははははは!·····俺のね隣の部屋駆さんだった·····」 春、夏 「お前もかァァァァァ!」 陽、駆 「なんか隣の部屋うるせぇな·····」 ━━━━━━━━━━━━━━━ 春 「僕と夏飛の幼なじみ同士と知り合ったことを陽彩さんと駆さんがお互い認知するのは、しばらくあとのお話」 夏 「激動のキャンパスライフを迎える私たち」 陽 「お互いの仲間同士がまさかこんな形で出会うなんてね·····」 駆 「そう!ここは新たな日々の交差点·····」 END 【キーワード】感動・4人・男2・女2・痔・エンド

  • 『P a r t n e r ~ コイツだから ~』作者:米ット

    登場人物 アレリア♀(19)・・・とっても元気。大きなハンマーが武器。 イオル♂(17)・・・アレリアに振り回される。拳銃やライフルで戦う。 モブ①♂(4)・・・アレリアにボコられる人 モブ②♂(4)・・・イオルにピチュンされる人 あらすじ とある国のフリーのクエスターコンビ、アレリアとイオル。 これから敵陣に乗り込む二人は、作戦会議をしていたのだが・・・ 本編 イオル「・・・門番は2人。のんきにあくびなんかしてるぜ。」 アレリア「ふわぁ~・・・今日は、ぽかぽか陽気できもちがいいもんねぇ~。」 イオル「おい!これから作戦会議するって時にお前まで寝るな!」 アレリア「えぇ~、もうサクッと攻め込んでバァーっと目的地点まで行ってお宝奪えばそれでいいじゃーん!」 イオル「ばか!お前が作戦会議しようって言い出したんだろ!!」 アレリア「あえ~?そうだっけ?じゃぁ、今のサクッとバァーーんで!!」 イオル「そんな擬音だらけの作戦があるか!!ったく・・・とりあえず、門番は見えたけど、その先の敵の人数は未知数だ。慎重に調べて行動に移さないと・・・やけに静かだな。おい、アレリア。寝てないでちゃんと聞いて・・・あれ?どこ行った??」 モブ①「ん?なんだあの子?」 モブ②「こっちに猛ダッシュしてくるな。」 アレリア「こんにちはぁぁぁあぁ!!!!通してくださぁぁぁぁい!!」 イオル「何やってんだアイツはぁぁぁぁあ!!!!」 モブ①「ダメに決まってるだろ!!!」 モブ②「女子供とはいえ賊は許さん!!」 アレリア「ざんねん!素直に通してくれたら痛い思いしなかったのに~。」 モブ①「ふん!女子供に負けるような俺たちではない!懲らしめてへぶぅあ!!!」 (ハンマーでどつかれる) モブ②「んな!相棒ぉぉぉ!」 アレリア「え、軽めにやったはずなのに・・・おじさん達ってもしかして・・・ザコ?」 モブ①「…んん~!!なんの!!ちょっとびっくりしたdうぎゃぁ!!!」 (ハンマーでつぶされる) モブ②「あいぼぉぉぉぉぉぉ!!!!こんの~!女子供と侮ったが相棒の仇、俺が晴らして、ぇぇん!!!・・・」 (ヘッドショットされ絶命) アレリア「ナイス、イオルぅ~!さすがあたしの相棒!」 イオル「この馬鹿!!なに勝手に行動してんだ!!」 アレリア「善は急げって言いますし!」 イオル「・・・っはぁ~・・・お前に作戦を期待したおれがバカだったよ・・・。」 アレリア「へへへ~ばーかばーか!」 イオル「・・・。」 (無言でビンタする) アレリア「あ、いったぁぁぁぁい!!冗談なのにぃ!」 イオル「ふぅ…、じゃぁもうここから先はいつも通りだな。」 アレリア「うゆぅ!もちろん!」 (扉を開ける) アレリア「あたしが相手を倒す!!イオルがあたしを守る!!」 イオル「げっ・・・今の騒ぎで敵さんめちゃくちゃ集まってきてやがった。」 アレリア「どうってことないよ!あたし達ならこれくらい!」 イオル「まったく・・・そうだな。」 アレリアN『イオルがいるから。』 イオルN『アレリアがいるから。』 アレリア「てぇぇぇぇい!!」 イオル「アレリア!右!!」 アレリア「まかせるぅ!!」 イオル「わかってるよ!」 アレリアN『イオルがいるなら。』 イオルN『アレリアがいるなら。』 アレリア「へへッ♪さすがぁ!」 イオル「よそ見するな!」 アレリアN『怖いものなんて!』 イオルN『何もない!』 ー おわり ー 【キーワード】5分以下、ファンタジー、4人、米ット

  • 『キセル屋とカラス天狗』作者:夕霧

    【登場人物】 キセル屋(性別不問) 煙管を作って売っている兎。キセルの他に刻み煙草や香炉、お香を作っている。 煙管の修繕や掃除も受ける職人。 人望が厚く、世話焼き。べらんめぇ調でしゃべる、喧嘩っ早い江戸っ子。 烏天狗(男性) 物腰の柔らかい読書家の天狗。 キセル屋の顧客の一人。煙管と本を愛する天狗らしからぬ穏やかな性格 最近蔵書の整理に追われている。 +++ キセル屋「どうも、天狗の旦那!」 天狗「おお、キセル屋か。すまないな、こんな山奥まで出向いてもらって」 キセル屋「いえいえ!これもあっしの商売ですからね!どうです?煙管の調子は」 天狗「そうだな…。ご機嫌斜め、といったところかな。実は先日、落としてしまってね」 キセル屋「そりゃいけねぇ。ちょいと借りますぜ。どれどれ…(あちこちキセルを点検する)あー…こりゃ、ラウがちぃとばかり裂けてますね。掃除の前に交換しないといけねぇ。すぐに取り掛かりますぜ」 天狗「すまんな。よろしく頼むよ」 キセル屋「へい。では、ちょいとお時間いただきますよーっと」(てきぱきと修繕を始める) 天狗「…(キセル屋を眺めて)本当にお前はよく働くな。見ていてとても気持ちがいいよ」 キセル屋「そうですか?そう言っていただけると嬉しいもんですね。あっしはキセルが好きですから」 天狗「うん、お前の仕事ぶりを見ていると、キセルが好きなんだと伝わってくるよ」 (間を開ける) キセル屋「こんなもんで、どうでしょう。旦那、ちょいと具合を確認してくだせぇ。手に馴染みますか?」 天狗「…ああ、申し分ない。ありがとう。さて、お代だが…今日は修繕もしてもらったからこれだけじゃ、足りないかな…。キセル屋。何か欲しいものはあるか?それをお代にしたのだが…」 キセル屋「おおっ、そいつぁありがてぇ!そうですねぇ…でしたら、荷車を一つ」 天狗「荷車?そんなものでいいのか?」 キセル屋「ええ。実は商売道具の荷車の車輪が一つ、ぽっくりと逝ってしまいまして…」 天狗「なるほど。そういうことなら、腕のいい大工を紹介しよう」 キセル屋「本当ですか!ああ、旦那。ありがとうございます!」 天狗「いやいや、こんな山奥まで出向いてもらってるからね。そのお礼さ」 後日 キセル屋「どうも!天狗の旦那!って…なんだ、この紙屑の山」 天狗「やあ、キセル屋。すまない、今蔵書の整理をしていて、ちょっと散らかっているんだ。何か用だったかな?」 キセル屋「ああ、そうそう。旦那に紹介してもらった大工に荷車を作ってもらったので旦那 に見せようかと…あと、お礼もと」 天狗「礼なんていいのに。でも、わざわざ報告しに来てくれてありがとう」 キセル屋「いいえ!…あの、旦那。あっしも蔵書の整理手伝いましょうか?」 天狗「おお!有難い!実は昨日からやっていたんだが、中々終わらなくて…」 キセル屋「どうせ旦那のことだ、出てきた本を見つけるたびに読み始めて時間がかかって全く進んでないってやつだろ?」 天狗「はは…ご名答」 キセル屋「では、そんな旦那にあっしから一つ。こいつを使ってくだせぇ」(背負っていたつづらを天狗に渡す) 天狗「これは…お前の商売道具をいれていたつづらじゃないか。いいのか?使っても」 キセル屋「ええ、もうだいぶ古くて、新しいものを用意したので、本を入れておくものにでも使ってくだせぇ」 天狗「もう何から何まで、本当にすまんな…」 キセル屋「いいえー。それよりも旦那、この綴じひもがとれそうになってて、紙がボロボロになってるのまで取っておくつもりですかい?」 天狗「もちろん!どれも絶版になってて二度と手に入らないかもしれない本ばかりなんだ!捨てるなんてもったいない!」 キセル屋「旦那の物持ちの良さは知っちゃいるが、これは…ちょっと…」 天狗「いいや、読める!紐が取れそうになっているなら、新しい紐と交換して結び直せばいいし、紙がボロボロになったら、そっくりそのまま別の紙に書き写してまた綴じればいい!」 キセル屋「書き写すって…こんな大量にあるのにかい?」 天狗「できる!やろうと思えばできる!」 キセル屋「…蔵書の整理は手伝いますが、本の書き写し屋ら修繕やらは手伝いませんよ。さぁて…まずは…」 天狗「うん?なんだ?」 キセル屋「ん?どうしたんです?旦那」 天狗「本の文字が薄くなっている!なぜだ?日光には当てていないのに」 キセル屋「古くて墨が薄くなったんじゃないんですか?」 天狗「いいや、そんなことが…もしかして」(手に持ったボロボロの本をバサバサとはたく) キセル屋「だ、旦那!あんまり本を乱暴にするのは…」 (本の間からポロっと黒い蜘蛛のような妖が出てくる) キセル屋「う、うわぁ!?なんだ!?蜘蛛か!?」 天狗「やはり、こいつの仕業だったか!本の虫め!」 キセル屋「ほ、本の虫?」 天狗「ああ、言葉を話せない妖で、紙に書かれた墨を食べていく。最終的に本をただの紙切れにさせる厄介者だ。まさか、こいつがいたとは…」 キセル屋「はぁ…あっしは初めて見ましたぜ」 天狗「基本、人のいるところにしか現れない妖だからね。しかし、私の蔵書まで食らうとは許せん!吹き飛ばしてやる!」 キセル屋「ええ!?旦那、ちょ、ちょっと待って…」 天狗「秘技・天狗風!!」 ブォン!!(天狗の扇から強い風が生まれ、本の虫と天狗のたくさんの蔵書が吹き飛ばされる) 天狗「ふぅ…山一つ分まで飛ばしてやったから、もう来ることはないだろう。さて、蔵書の整理に戻ろうか」 キセル屋「旦那…張り切ってるところ、水を差すようだが…もう本がねぇよ…」 天狗「うん?どういうことだい?」 キセル屋「旦那の天狗風で、全部吹っ飛んでった…」 天狗「え…(顔を真っ青にして)ああ…なんてことをしてしまったんだ…」 キセル屋「旦那。ひとまず拾えるものを拾っていきましょう。お手伝いしますよ」 天狗「すまない…」 終 【キーワード】ファンタジー・2人・男1・不問1・夕霧

  • 『映画戦争 映画館編』作者:米ット

    特記事項 ①役名の後ろの(数字)は、セリフ数です。 ②CM1、CM2をやられる方は、演じ分けとかは気にせず、とにかく楽しんでやって下さい。 ③各役の性別は設けていますが、性別変更OKです。 ④とにかく楽しんでやって貰えたらOKです。 〜登場人物〜 ① 主人公♂(23):映画は映画館で見る派。 好きなジャンルはアメコミ系。 ② ヒロイン♀(22):映画は、自宅で観る派。 好きなジャンルは、B級コメディー。 ③ CM①+α(全員♂) ※全て兼役お願いします。 aナレ1(2):映画のCMのナレーション。 低めのイイ声 b金髪(2):アメリカのトレンディードラマに出てきそうな雰囲気。 c白髪(3):髭をたくわえたしぶくも優しい雰囲気。 d鶏(2):コケコッコー。 e観客(1):カップルの奇行に嫌気がさしてる。 ④ CM②+α(基本♀、ごくあくにんはショタ。) ※全て兼役お願いします。 Aナレ2(3):映画のCMのナレーション。 落ち着いたキレイな声 Bぬいぐるみ(妖精)(2):声と演技以外は絶妙にキモイ。 C少女(3):魔法少女みのあるかわいい声。 Dごくあくにん(1):泣きっ面に蜂みつのごとく、ごくあくひどう。 あらすじ 映画好きなとあるカップル。 しかし、映画館派と自宅派で意見が分かれ お互いにそれぞれの良さを現地でプレゼン することに。 まずは、映画館へと向かう。 〜本編〜 主人公:はぁ……キミとは映画好きっていう共通の趣味で付き合うまでに至ったけど、まさかこんなところに落とし穴があったなんて。 ヒロイン:ほんとにね。まさかアナタが映画館過激派だったなんて思いもしなかったわ。自宅映画は映画じゃないなんて言い出した時は、持っていた瓶コーラで殴り付けてやろうかと思うくらいには。 主人公:うん、とても痛かったよ。思うより前に行動に移したキミの方がよっぽど過激派だね。脊髄反射で強行するのはアメコミのチンピラレベルの過激派だね。 ヒロイン:あら、頭からトマトジュースが垂れてるわよ?頭から飲むなんて珍しい人なのね。顔の良さと映画好きな所とそういう人と違うクレイジーなところに惹かれたの。 主人公:自分の行動に自覚がないんだね。 末恐ろしいよ。 顔の良さと、大の映画好きという点に惹かれて、頭のネジが8割欠損したクソサイコなところに目を瞑って付き合ったことを後悔しているよ。 ヒロイン:そんなことより、アナタが言う映画館の良さを私にプレゼンしてみてちょうだい。もちろん現地で。今すぐ支度して行きましょう。 主人公:僕が今すぐに行かなきゃいけないのは病院な気がするけど、君が映画館派へ鞍替えしてくれるなら喜んで行こうじゃないか。 映画館に来た ヒロイン:着いたわ。映画館。こんなご時世でも周りがザワつくくらいには人が居るのね。 主人公:そうだね。頭に包帯巻いた男に首輪付けて連れ回してる美人が居たらどこでもザワつくよね。 ヒロイン:さぁ、今日はいったい何を観るの?アナタのオススメを教えて。 主人公:そうだね。やっぱりここは、今話題のアメコミ系作品と行こうか。展開のアツさやキャラクターのカッコ良さ。自宅では導入することが難しい音質や臨場感を得るならコレが1番だよ。 ヒロイン:わかったわ。「ドリトルは、遅れトル。」を観ましょう。 主人公:話を聞いていたかい?今の無駄なやり取りはなんだったの?そして、迷いなくB級映画を選ぶ辺りは流石だよ。 ヒロイン:チケット買ってきたわ。 主人公:行動力の化身だね。・・・あれ?さっき言ったクソつまらなそうな底辺B級映画じゃないのかい? ヒロイン:トマトジューサー、今の暴言は聞き流してあげるわ。やっぱり普段は来ない映画館だもの。好きな人の好きな映画を観たいなって思うのは変かしら。 主人公:急なデレに情緒不安定になりました。 ヒロイン:アナタの情緒が安定していたことなんてないから安心しなさい。さぁ、開場まで少し時間があるわ。どうするの? 主人公:不安定の原因からそんなこと言われるとは思わなかったよ。時間まではグッズコーナーを見たり、ポップコーンなんかを買ったりしようか。 〜やや間を置いて〜 ヒロイン:こういう所のフードは、割高なように思うのは私だけかしら。 主人公:マッチポンプと言うやつさ。その場の空気感と共に味わうからこその価値というものだよ。君が抱えているポップコーンを見てみなよ。Mサイズだと言うのに君の顔よりも大きいじゃないか。それがワンコインで買えるなら割安と言っても良いんじゃないかい? ヒロイン:女性の顔で対比を取るなんてデリカシーがないわね。アナタはホットドッグなのね。小ぶりに見えるけど…アナタのよりは大きいから割安という所かしら?(嘲笑) 主人公:彼女から僕よりよっぽどデリカシーのない発言と言葉の暴力に、困惑と同時に興奮してしまいそうだ。 ヒロイン:ちょっとした仕返しよ。ただ、たしかに映画を待ちながら食べるというのは、家では味わえないワクワク感と相まって、チープな味でも普段より美味しく感じたわ。 主人公:映画館の魅力が伝わってるみたいで嬉しいよ。僕の映画館で好きなところはもう1つあるんだ。それがもうすぐ始まるよ。 ヒロイン:あら、それは期待させてもらおうかしら。 映画CM① ナレ1:全米が大号泣。あの話題作がついに日本上陸。 金髪『おいおいおい。自分が何をしようとしてるのかわかってるのかい?』 白髪「あたりめぇだ…。育てるのさ。コイツが立派になるまで。」 金髪『はぁ…あんたは昔から決めたことは曲げない頑固者だ…』 鶏「コケーーっコ!」 白髪「ふふふ…これからよろしくな。」 ナレ1:孤独だった1人の親父の元に迷い込んだ1羽の鶏が繰り広げる、心温まる感動のハートフルスプラッタコメディー。 『 Ko ke ko kkoh ( こけこっこぉぅ) 』 ※なんかすごく英語っぽく読んでください。 2022年春公開ー。 白髪「くそぅ!あのクソチキンめぇ!どこに行った!今日こそ食ってやる!!」 鶏「こ、コケーー……」(逃げ隠れてる雰囲気で) 〜少し間を置く〜 主人公:またとんでもないクソ映画な予感がするなぁ。この手のCMは無駄にクオリティが高くて僕は好きなんだ。映画館でしか流れないようなCMもあるしね。 ヒロイン:えぇ、たしかに初めて観たわ。そして、春になったら必ず観に行くわ。こんな名作の情報にいち早くありつけるだなんて映画館もほんとに悪くないわね。 主人公:今のCMで名作と判断出来るのはキミくらいなもんだね。さすがだ。 映画CM② ナレ2:1人の魔女見習いの人生を変えたのは…一体のキノコのぬいぐるみ?? ぬいぐるみ(妖精)『ボクは、筋肉の妖精:マッスルーム。君には力がある。貸してくれないか!!』 少女「えぇぇえ!!?筋肉とキノコを足して2で割ったような絶妙にキモイぬいぐるみがしゃべった!!!」 ナレ2:一匹の妖精との出会いから、少女のトンデモマジックライフが幕を開けた! 少女「魔女見習いなのに、物理で解決ってなんでぇぇえ!!!」 ぬいぐるみ(妖精)『魔法なんて非効率なもの。君には必要ないだろう?』 少女「だからって、命綱無しで崖を登れはおかしいでしょぉぉぉ!!!」 ナレ2:マジカル・プリティマッスル〜恋も魔法も物理で解決☆魔法なんてクソくらえ〜 2022年春全国一斉ロードショー!! 劇場で、光る上腕二頭筋ステッキをもらって皆で応援しよう! ごくあくにん『おれさまの同時上映『ごくあくにん2』も楽しみにしてろよな!』 〜少し間を置く〜 ヒロイン:何このターゲット層がカオスで頭の悪そうなのしかいなさそうな萌えアニメは。 主人公:こらこら、マジプリシリーズを知らないのかい?今や全世界にファンを抱える一大コンテンツだよ。可愛いキャラクター、実力主義な声優編成、社会風刺の効いたギャグ、圧倒的な戦闘シーンが人気の老若男女問わず楽しめる作品だよ。今作は、筋トレブームの再来に合わせてマッスル要素を取り入れてきたようだね。これは神作な予感しかないね。 ヒロイン:アナタ、アメコミ映画よりも熱く語ってくるじゃない。早口なのも相まって気持ち悪いわ。そういうクソオタクみたいな1面もあったのね。顔の良さに免じて許してあげる。 主人公:今ほど顔の良さに感謝したことはないよ。とまぁ、映画館というのは自宅では味わえないワクワク感や最速情報、フードなどのマッチポンプを楽しむというのが魅力かな。他にも挙げたらキリが無いくらいには魅力があるけど、その一部でも理解はして貰えたかな? ヒロイン:そうね。たしかに映画館の良さを少しは理解出来たわ。けど、私の感じた1番の魅力はそこでは無かったわ。 主人公:ほほう。どこが1番の魅力だったんだい? ヒロイン:好きな人と普段と違うところで映画を観る。これこそが今1番ワクワクして楽しく魅力を感じているわ。 主人公:急なデレには耐性がないとわかってて言っているでへへへへへへ…… ヒロイン:気持ち悪い。ここが映画館じゃなかったら、この満タンなコーラをアナタにぶちまける所だったわ。 主人公:その満タンだったコーラの底が見えるくらいにはぶちまけられているよ。言動が一致しないのはキミの特徴だね。 ヒロイン:あら、理性を保つのには自信があるの。 主人公:頭が理性を保てても、身体が理性を保てていないんだなぁ。 ヒロイン:さぁ、映画が始まるわよ。この時間を楽しみましょ?せっかくのアナタとの映画の時間が勿体ないわ。 主人公:この状態でも平然としていられるキミには感服するよ。周りの視線が集中してしまって興奮するじゃないか。 観客:係員さん……早くあのヤバいカップルを追い出してくれないかな。 Fin. 【キーワード】コメディ・4人・男2・女2・米ット

  • 「ごくあくにんss『イジメとイジり』」作者:米ット

    ごくあくにんの短編シリーズです。 長編よりギャグ要素多めです。 キャラ名の横の『 』は性別、セリフ数となってます。 演技時間〜10分程度 登場人物 ① ごくあくにん『性別不問、18』 正義の味方になんてなりたくない。 ② 美少年『♂、17』 顔が良い、心根は悪い。 ③ ガキ大将『♂、10』 マジプリシリーズは、初期プリが至高。 ④ とりまき『♂、10』 本名は、鳥牧くん。 ⑤ コンビニ店員『性別不問、1』 一言だけの参加にやる気を見せている。 ※登場人物のほとんどが年齢設定低いので、男女関係なく演じていただけたらと思います。 あらすじ アイツが仕事に行ってて、暇な日中。 ごくあくにんは、散歩に出掛けたのです。 散歩に出掛けた先でイジメに遭遇した。 〜本編〜 チャリンチャリン… コンビニ店員:ありがとぉざいあぁす。…なんかクセの強い子供だったなぁ。 ごくあくにん:ひっひっひぃ!おれさまはごくあくにん!とんでもなくわるいことをしてしまったぜぇ! ごくあくにん:コンビニのおつりをもらったけど、レジの横の透明な箱に捨ててきてやったぜぇ!他にも捨ててるヤツがいたなぁ。そいつらもみんなごくあくだな!ふふん!(◦`꒳´◦)ᵎᵎ 〜間を置く〜 ガキ大将:おらおらぁ〜、取り返してみろよォ〜 美少年:か、返してよぉ〜!それは僕にとって大切なものなんだよ!(半べそ) ガキ大将:だったら、簡単に取られないようにするか、保存用、観賞用、布教用と揃えて、布教用を持ち歩くんだなぁ!!!! 美少年:そんなに沢山は買えないよぉ〜!(半べそ) とりまき:だいたい、お前男なのにマジカル・プリティなんかを好きなの気持ち悪いぞぉ!! ガキ大将:え? 美少年:そ、そんなことないよ!マジプリはとてもおもしろいよ!中でも今回の『マジカル・プリティマッスル』は特にぃ!!! とりまき:いや、ガチ勢かよ。ホントに気持ち悪いぞ。 美少年:ガキ大将くん達もきっと観たら好きになれるよぉ!!(半べそ) ガキ大将:マジプリは初期プリしか好きになれなかったから無理だ!!!!! とりまき:え?ガキ大将くん好きなの?え、きもい。 ガキ大将:あ?キモくねぇよ。初期プリはホントに面白いんだぞ? ごくあくにん:こらぁ〜〜〜!!! ガキ大将:あーーん??? とりまき:なんだぁ、おまえ!!…昼間なのに真っ黒シルエットじゃねぇか!ほんとになんなんだおまえ! ごくあくにん:ひっひっひぃ!おれはごくあくにん!ソイツ泣いてるじゃないか!返してやれよ!!いじめだぞ!!! とりまき:ごくあくにんなのに、正義の味方みたいなことしてるのなんなん? ガキ大将:やーなこった!!それにおれはいじめてるんじゃねぇし!コイツが男のくせに新作のマジプリ好きを公言してるからイジッてただけだし! とりまき:ガキ大将くんは、初期派みたいだもんね。どんぐりの背比べだね。 美少年:マジカル・プリティマッスル、通称マスプリの設定資料集返してよぉ〜!!(半べそ)劇場の限定品なんだよぉ〜!!手に入らなかった人に見せびらかしたくて持ち歩いてたんだよォ!! とりまき:顔の良さに反して心根が悪い。 ごくあくにん:イジりだって言うなら、なんでソイツは泣いてるんだ!イジりだと思ったことでも、相手が笑えなかったらそれはイジメになるんだぞぉ! ガキ大将:ぐぅっ!た、たしかにそれだとおれのやったことはイジメになるのか… とりまき:なんか深いこと言って諭してきてる。 美少年:マスプリの素晴らしさをみんなに広めたかったんだよォ(しくしく) ガキ大将:イジメはつまんないからこの辺にしといてやる!!!次からはちゃんと複数買って周りのヤツに上手く布教できるようにするんだな!! とりまき:ガキ大将くん、なんだかんだマジプリ好きに甘いよね。 ごくあくにん:ふん!!またいじめてるの見かけたら叱ってやるからな! ガキ大将:とりまき!いくぞ!初期プリ見返すぞ! とりまき:え、やだよ。帰るよ。 〜間を置く〜 美少年:ありがとう正義の味方さん ごくあくにん:おれさまはごくあくにん!!正義の味方なんて胡散臭いやつじゃないやい! 美少年:ごくあくにんって方が胡散臭くない? ごくあくにん:正義なんて時代と思想でいくらでも変わっちゃうもんだからな!そんな中身のないやつにはなりたくないな! 美少年:…そっか!じゃぁ、僕もごくあくにんになりたい! ごくあくにん:おぉ!ごくあくにんになりたいなんて、お前もなかなか見る目があるな! 美少年:うん!ぼくもキミみたいな強いひとになりたい! ごくあくにん:うんうん!感心感心!じゃぁ、今からお前はおれさまの子分だ! 美少年:子分? ごくあくにん:そうだ!おれさまのことは親分って呼ぶんだぞ! 美少年:わかった!おやぶん! ごくあくにん:へっへっへぇ〜♪…ふぅ、落ち着いたら喉乾いたな!子分!お前にも飲み物をご馳走してやるぞ!乾杯しようぜ! 美少年:うわーい!ありがとうおやぶん! ごくあくにん:自動販売機は…あそこか! 美少年:僕、ダイドーのやつがいい! ごくあくにん:ここのは違うみたいだからがまんしろ! ……チャリン、チャリン、チャリン…ガコンっ 美少年:わーい、欲しいのじゃないけどおやぶんありがとう! ごくあくにん:余計なこと言うんじゃない! ……チャリン、チャリン… ごくあくにん:あ… 美少年:おやぶんどうしたの? ごくあくにん:さっきコンビニでおつりを捨ててきたからお金足りなくなっちゃったぁぁぁ!!! 美少年:えーーー、あと10円なのに!! ごくあくにん:ぐぬぬぅー!あと少しのところで焦らしてくるなんて、この自販機!ごくあくだぜぇ!!!!! Fin. 【キーワード】コメディ・5人・男3・不問2・米ット

  • 『喫茶リアン』作者:SHOWtaRAW

    【登場人物】 ・店長 (性別不問) 喫茶リアンの店長、物腰は柔らかく優しい人 ・佐倉(女性) 喫茶リアンの店員、はつらつとしてリアンの看板娘 ()内は心情 ※はト書です 【STORY】 佐倉|いらっしゃいませ!3名様ですね!こちらのお席へどうぞ! ご注文お決まりになりましたらお手元のベルでお呼びください! 店長|(佐倉くん、今日も頑張ってるな) 佐倉|店長注文です!ブレンドが2つとウィンナー1つ、全部ケーキセットでレアチーズケーキ1つとガトーショコラ2つお願いします! 店長|はい...(ウィンナーコーヒーか、懐かしいな) 店長|佐倉くんお願い、先にブレンド2つとウィンナー1つね、直ぐにケーキも出すから 佐倉|わかりました!...お待たせ致しました!お先ブレンドコーヒーでございます!それと、こちらウィンナーコーヒーでございます!セットのケーキは少々お待ちください! 店長|佐倉くんお待たせ、これセットのケーキね 佐倉|はい!...お待たせ致しました!こちらセットのレアチーズケーキと...ガトーショコラでございます!ごゆっくりどうぞ! ※数秒置く 佐倉|ありがとうございました!またお越しください!...ふぅ 店長|佐倉くんお疲れ様、お店も空いてきたし休憩入っちゃって 佐倉|ありがとうございます!お先休憩頂きます! 店長|(しかし、ウィンナーコーヒーかw佐倉くんと初めて会った時の事を思い出すな...) <場面転換> 店長|さすがに平日の昼間となると暇だな...よし、備品の整理でもするか ♪カランカラン 店長|いらっしゃいませ、空いてるお席へどうぞ (近所の高校の制服だな、1年生くらいか...) 店長|ご注文お決まりになりましたらそちらのベルでお呼び下さい 佐倉|すみません、あの、おすすめとか聞いても大丈夫ですか? 店長|はい、構いませんよ、えーと、お客様のコーヒーの好みをお聞きしても大丈夫ですか? 佐倉|カフェラテだったりコーヒーの風味は好きなんですけど苦いのが少し苦手で... 店長|そうですか...でしたらウィンナーコーヒーなどはどうでしょう? 佐倉|ウィンナー...コーヒー?ウィンナーが入ってるコーヒーですか?それって美味しいんですか? 店長|ふふwいえ、すみません...ウィンナーコーヒーっていうのは生クリームが乗ったコーヒーの事なんですよ 佐倉|そうなんですね、美味しそう...ん?でもなんでそれでウィンナーなんですか? 店長|それはですね、オーストリアのウィーンって分かりますか? 佐倉|音楽の都のあのウィーンですか? 店長|そうです、そのウィーンです。そのウィーンで飲まれているコーヒーの飲み方、いわゆるウィーン風のコーヒーって意味で日本ではウィンナーコーヒーと呼ばれているんですよ 佐倉|へぇ!そうなんですね!それじゃあ、そのウィンナーコーヒーをお願いします 店長|かしこまりました、少々お待ちください 佐倉|(このお店、居心地良くていい雰囲気だなぁ...あ、コーヒーのいい香りが......) ※セリフ終わりで寝落ちする感じで 店長|お待たせ致しました... ※寝ているのに気付いて小声でそっと 佐倉|うぅん....んん?...はっ!ごめんなさい!私! 店長|大丈夫ですよ、コーヒーの香りって眠くなりますよね、こちらウィンナーコーヒーでございます 佐倉|いただきます...うん!美味しい!生クリームが入ってて苦くないから私でも飲める、それに...生クリームがしつこくなくて上品?って言うのかな、すごく美味しい... 店長|ありがとうございます 佐倉|(優しい味...) あれ?...ごめんなさい私 ※泣く演技で 店長|大丈夫ですよ... 佐倉|店長さん...私の話し、聞いてくれますか? 店長|いいですよ... 佐倉|ありがとうございます...実は私、この春から高校に進学したんですけど...中学の時の友達も離れ離れで新しい環境に全然馴染めなくて、居場所がなくて、いつも1人なんです。他の人からすればこんな悩みって思われるかもしれないんですけど、私...誰にも相談出来なくて... 今日逃げてきちゃったんです... 店長|こんな悩み...ですか、いいですか?悩みの大きさは人それぞれなんです。だからこんな悩みって思う必要はないし悩みに悩みを重ねなくていいんですよ? 佐倉|すみません... 店長|謝ることなんてなにもありません... それと新しい環境に馴染めずに居場所がなく逃げてしまったと...だったらここを居場所兼逃げ場所にしてはどうですか?辛くなったらいつでも来てください 佐倉|ありがとうございます...店長さんは高校に行けとは言わないんですね 店長|高校に行けって...言って欲しかったんですか?私はあなたに強制はしませんよ、高校に行きたいなら行けばいい、行きたくないなら行かなくていい、それにいつでも逃げれる場所があるって思ったら心が軽くなりませんか?それに...ここまで頑張れたあなたなら少し心にゆとりが出来ただけできっと高校にも行けますよ 佐倉|店長さん、ありがとうございます...なんだか少し気が楽になりました 店長|これも美味しいコーヒーのおかげですかね 佐倉|ですかねw ※はにかむような 店長|(その後佐倉くんとたわいもない話しをして、なんだかんだ楽しかったの覚えてるな、それで私が佐倉くんをバイトに誘ってみたんだよな) 佐倉|あ、もうこんな時間...店長さん!今日はありがとうございました!また来てもいいですか? 店長|もちろんいいですよ...あの、今日初めて会ったばかりのあなたに言うことでもないと思うんですけど 佐倉|はい...なんですか? 店長|もし良ければここでバイトしませんか? 佐倉|えぇ!?私が!? 店長|あなたと話していて思ったんです、言葉遣いは丁寧だし聞き取りやすい、なにより笑顔がいい人を和ませる笑顔をしている。そんなあなたと一緒に働いてみたいと私は思いました。どうでしょう? 佐倉|誘っていただいてとても嬉しいんですけど...親にも学校にも相談して見ないことには それに... 店長|それに? 佐倉|まだお互いに名前知らないし 店長|あ、それもそうですね...すっかり忘れていました。私喫茶リアンの店長、大山啓介と申します 佐倉|ひのでらひがし高校1年、佐倉ひなたです...ふふ、なんだか順番が逆になっちゃいましたねw 店長|そうですね、佐倉さん、またいつでもいらしてください。焼き菓子くらいならおまけしますよ 佐倉|ありがとうございます!また来ます! <場面転換> 店長|(そして佐倉くんがこの店でバイトを初めて、それからお店の売上も良くなっていって...) 佐倉|店長?どうしたんですか?ぼーっとして 店長|あーいやね、佐倉くんが初めてこの店に来た時の事を思い出しててね 佐倉|あの時はいきなりバイトに誘われてびっくりしましたよw でもそのおかげで高校にも通えるようになったし高校を卒業したあとは正社員として雇って貰えたし店長には感謝してもしきれないです 店長|こちらとしても佐倉くんがバイト初めてから売上が増えましたしね、それに佐倉くんは頑張っていますし、佐倉くんには感謝していますよ 佐倉|そんなそんな! 店長|ということで佐倉くん、これからもよろしくお願いしますね 佐倉|はい!こちらこそよろしくお願いします! 店長|って意気込んだはいいですけど、今日はもうお客様も居ないことですし少し早いですがお店閉めちゃいましょうか 佐倉|分かりました! 店長|折角なので閉め作業始まる前にどうですか?久々にコーヒーでも 佐倉|ほんとですか!店長の淹れたコーヒーが出来たてで飲めるなんて!久しぶりで嬉しいです!ありがとうございます! 店長|店長冥利に尽きますね...何がいいですか? 佐倉|じゃあ、ウィンナーコーヒーでお願いします!さっき店長と話してたら飲みたくなっちゃってw 店長|分かりました 佐倉|店長、ずっと気になってたんですけどこのお店の名前ってなんでリアンなんですか? 店長|それはですね、リアンはフランス語で絆って意味なんですよ、人と人とを繋げる店にしたいと思いまして店にリアンって名前をつけたんですよ 佐倉|人と人とを繋げる絆...常連さん同士も仲良いし、なにより私と店長を繋げてくれたこのお店にピッタリの名前ですね! 店長|そうですね...お待たせしました、ウィンナーコーヒーです Fin. 【キーワードー】感動・2人・男1・女1・SHOWtaRAW

  • 『友達』作者:SHOWtaRWA

    【登場人物】 ・ディーノ 勇者の加護を授けられた青年 幼なじみのアレスと魔王を倒す旅をしている 少しアホで子供っぽい所がある (アレスが魔王だということはしらない) ・アレス 魔王の加護を授けられた青年 正体を隠すためにディーノと一緒に旅をしている 冷静だが口は悪い ・ミア 魔術師の加護を授けられた少女(ディーノ達と同い年くらい) 魔王軍に両親を殺され、自分と同じ境遇の子供がこれ以上出ないように魔王を倒すためにディーノ達と共に旅をしている、実はアレスに好意を持っている 【STORY】 ディーノN|この世界では5歳になると神様から加護を授けられる... 僕は勇者の加護を授けられた勇者で、魔王を倒すために幼なじみの親友、アレスと旅をしている。 アレスの加護は戦士らしい...でも戦士にしては魔術の使い方が上手いんだよな、でもアレスは器用だからそれくらいは当然か アレスN|この世界では5歳になると神から加護を授けられる...5歳のあの日、なんの皮肉か分からないが、俺は魔王の加護を授けられた。神は残酷なことをする。なんで幼なじみで友達のディーノが勇者で俺が魔王なんだ... 加護を授かると性格が変わることがあるその加護に合った性格へと捻じ曲げられ歪められる 魔王の加護を受けた俺は勇者であるディーノの事が嫌いになったんだ、俺は加護に抗った、ディーノの事を嫌いになりたくないから... そして加護を授かってから10年後のあの日... ディーノ|アレス!僕...魔王を倒す旅に出る事にした!...それで......アレスも一緒に旅に出ない? ほら!アレスは戦士で強いし!それに...1人だと心細くてw だからアレスに着いてきて欲しい... アレス|(こいつは何を言ってるんだ?俺を倒す旅になんで俺がついて行かなきゃ行けねぇんだよ...いや待てよ、こいつは俺の正体に気付いてない?それなら一緒にいた方がなにかと都合がいい...そして最後の最後に裏切る、なんて完璧なシナリオだ...そうすれば) ディーノ|アレス?無理にとは言わないよ?これは僕のわがままだから アレス|...行くよ、友達が無茶しないか心配だし...それにディーノには俺がいないとなw ディーノ|アレス!...ありがとう!...それでいつ出発する?明日の朝でいい? アレス|準備とか色々とあるから3日後の朝にしよう ディーノ|そうだね!旅に出るって挨拶も必要だもんね!そうしよう! アレス|じゃあ3日後に ディーノN|そして僕達は魔王討伐のために旅立った...旅の序盤では僕とアレスの2人だけでも魔王軍相手に難なく立ち回れてたけど、旅が進んでいくにつれ徐々に戦いがきびしくなっていった。 そんな時だった、魔王軍に支配された村を救った時に新たに仲間に加わったのが魔術師のミアだ ミアは両親を魔王軍に殺されて、もうこれ以上戦いで傷つき悲しむ人が出ないようにと魔王討伐に名乗り出た勇気のある女の子だ アレス|ミアは魔術師だったよな?回復術は使えるか? ミア|は、はい!使えます! アレス|それは助かる、俺とディーノだけだとどうしても回復は回復薬に頼るしかないし、持ち運べる数にも限界があったからな...頼りにしてる ミア|お役に立てるよう頑張ります! アレス|でも無理はするなよ... ※場面転換のため数秒開ける ディーノ|(ミアが仲間に加わってから半年くらいは経ったかな。ミアはきっと、アレスに好意を持ってるんだろうなぁ、そりゃ自分のピンチに颯爽と現れて助けてくれたら惚れるのは仕方ない...けどさ!アレスがたまにミアの事見てるのはどういう事!?しかもアレスは朴念仁だから気付いてないだろうけど、たまにいい雰囲気なこともあるし!何故かミアには優しいし!...確かに僕もミアには回復術や遠距離魔術でのサポート、戦闘以外でも食事だったりで日々感謝はしてる、でも...でも何か面白くない!) アレス|どうした、そんなコロコロと表情変えて...アホみたいだぞ ディーノ|アホみたいって酷くない!? アレス|ホントの事を言っただけだ、それにアホなのは事実だろ ディーノ|まーたアホって言った!アレスのおたんこなす! アレス|はぁ... ミア|ふふふw ディーノ|なんだよ? ミア|お2人って本当に仲良いですね、兄弟みたいw アレス|生まれた時からずっと一緒だったからな、兄弟って言われても特に違和感はないな... な、弟のディーノ君? ディーノ|誰が弟だって?...じゃあ今度から呼び方かえるね、お、に、い、ちゃ、ん! アレス|鳥肌立ったわ、すまん、謝るからその呼び方やめてくれ ミア|お2人がふざけてる間に、いよいよ見えてきましたよ ディーノ|......あれが魔王城 アレス|今更怖気付いたか? ディーノ|はははw武者震いだよ... アレス|じゃあ、2人とも...行くか ディーノN|魔王城の中での壮絶な戦いを繰り広げて、ようやく魔王のいる部屋までたどり着いたん ディーノ|長かった旅もこれで終わりか... ディーノN|そう呟きながら開いた扉の中に魔王が... ディーノ|......いない? ミア|きゃあ!......なぜ...あなたが...... ディーノ|ア...レス?なに、してるの?え?...なんでミアを?...アレス? アレス|なんでミアを、か...そんなの敵のサポート役から殺すのは当然だろ? ディーノ|敵の?え?...はは、なにこれ?わかんないよ アレス|はぁ、これだからアホで愚鈍なやつは困る......俺が魔王だ ディーノ|アレスが、魔王?...だって自分は戦士だって言ってたじゃん!信じられないよ! アレス|ずっとお前を騙してたんだよ......そう!その目だ!その顔が見たかった!その絶望に満ちた顔が! ディーノ|嘘だ...嘘だ嘘だ嘘だ!アレスはそんな事言わない!お前は偽物だ! アレス|俺はな...加護を受けたあの日からずっとお前が嫌いで憎くて、殺したくて仕方なかった お前も知ってるだろ、加護は性格を変える... 加護に元の性格が合わなければ捻じ曲げられ歪められる、それでも最初は友達のお前を憎みたくなくて加護に抗ったんだぜ でも加護のせいでディーノの事をどんどんどんどん憎むようになっていく、それでもディーノの事を好きでいようとした...あの時は苦しかったな それなのにお前は、俺の苦しみなんて知らずに接してくる......なんで俺はこんなに苦しんでるのにお前はいつも通りお気楽能天気なんだ、それが積み重なるうちに本当にお前の事を憎んでたんだ... これで話は終わりだ... ディーノ|そんなに悩んでたなら...!なんで言ってくれなかったんだよ!2人で考えてたら何か変わってたかもしれないじゃんかよ! アレス|......はぁ、めんどくせぇ、死ね ディーノ|グッ...! アレス|なんで避けない、ほら、やり返して見ろよ! ディーノ|アレスと...戦いたくない! アレス|まだそんな甘い事を...俺はミアが自分に好意を寄せてるって分かった上で殺したんだぞ、お前ミアの事好きだったろ?俺が憎くねぇのかよ! ディーノ|...っ!......それでも!それでもアレスを傷つけたくない! アレス|つまんねぇなぁ...いいこと教えてやるよディーノ、俺達の故郷な ディーノ|まさか...! アレス|旅に出た次の日に皆殺しにしたよ、もちろんお前の両親もな ディーノ|っ!......アレス...お前ぇぇぇ!!! アレス|そうだ...それでいい ディーノN|そして僕は全ての力を込めアレスに斬りかかった、アレスも迎え撃つ構えをとったように見えた...... アレス|ガハッ...! ディーノ|なん、で... アレス|ディーノ、これでいいんだ... ディーノ|...ッ! アレス|そんな顔すんなよwこれが俺の望んだ結末だから... ディーノ|アレスが考えてることが全然わかんないよ!どういう事なの!? アレス|俺はな、この世界は間違ってるって思ってる...加護によって性格が変わる?そんなこと誰も望んでないんだよ、自由に生きていいんだよ、だけど俺にはこのシステム自体を変える事は出来なかった...だから最期にせめて、上でふんぞり返ってる奴らにせめて一泡吹かせてやりたかった、魔王の加護を持ったって俺は性格を変えられやしない、お前らに従わない奴がここにいるぞって目にもの見せてやる......俺が死んだら魔王軍が今まで殺してきた人達が全員蘇るように魔術を組み込んである......悔しそうな神の顔が目に浮かぶ ディーノ|アレスもういい!わかったから!これ以上喋るな...... アレス|ディーノ、お前には悪いことをした...許してくれ......それと、俺と友達になってくれてありがとう... ディーノ|アレス...僕がまだありがとうって言えてないよ......アレスありがとう、君と過ごした日々は僕にとって宝物だ、生まれ変わっても友達になろう ミア|ディーノ...さん?私アレスさんに......ッ!アレスさんは!?アレスさんが私を斬って!......ってあれ?なんで私生きて... ディーノ|ミア...いいんだ、もう全部終わったんだ ディーノN|そう言って僕はミアを抱きしめた ミア|ディーノさん? ディーノ|少しだけ...このままで居てもいいかな? ディーノN|泣きながら言った僕にミアは「はい」と優しく頷いた ※場面転換のため数秒空ける ディーノN|あれからもう5年か.....アレス、僕はミアと結婚して故郷に帰ってきて仲良く暮らしてるよ、来月には子供も産まれるんだ......ははは、メソメソしてたらアレスに怒られそうだね... 僕がそっちに行くまで後70年は待っててよ? 生まれ変わったらまた友達になるんだから... そろそろ行くよ、またねアレス...僕の最高の友達 Fin. 【キーワード】ファンタジー・3人・男2・女1・SHOWtaRWA

  • 『厨二病・田中』作者:Natal

    【登場人物】 田中・・・♂ 友人・・・♂ 医者・・・不問 担任・・・不問 【ストーリー】 医者『…お母さん、お掛けになってください。…では、率直に申します。息子さんは、【厨二病】です。通常の厨二病なら時期が過ぎれば、無くなることもありますが、息子さんの場合は……【死ぬ時まで続くでしょう】』 [友人の声] [これが田中…いや、ファクト・オブ・エクスピアシオンの誕生である。そして数年後…] 田中『HAHAHA…見たか!!我の実力をぉ!!これこそ闇に堕ちた勇者の力よぉ!!』 友人『…ただ、砂場に山を作っただけじゃん。』 田中『見たか聖なる者よ!!貴様には到底無理だろうな!!』 友人『いや、誰でも山は作れるから。それに、子供が変な目で見てるぞ(笑)』 田中『いや、あれは我に憧れているのだ!さぁ、タント見るがいi((←』 子供『お兄ちゃんじゃまー。砂場で遊べないよ〜。』 田中『…なっ……!!』 友人『ほら、行くぞー田中ー。』 田中『我は田中じゃない!!我の名はぁー…!』 友人『ファクト・オブ・エクスピアシオンでしょー、長いんだよ名前ー。』 田中『ちょ、引っ張るんでない!!貴重な一張羅(いっちょうらん)がぁー。』 友人『ただの制服だから大丈夫だぞー。』 [友人の声] [俺はこいつの幼なじみだ。残念なことに。こいつの厨二病は今に始まった訳じゃなく、俺と出逢ってからずっとこうだ。] 担任『じゃー、テスト返すぞー。』 友人『あー、テストかぁ…上手くできた自信ないわー。田中は?』 田中『だから、田中では無い!…ふふふ…我を甘く見くびるな?テストなど、我の敵ではない!!』 担任『…つぎー、田中!』 田中『王よ…我の名は!』 担任『…はい、12点。今回の補習は田中、お前だけだ。』 田中『oh……ジーザス!!これも神に与えられたしれんなのか!!』 友人『いやいや、お前が悪いんだよ。』 田中『こうなったら、最終手段だ!!……親愛なる友よ!どうか共にこの試練を乗り越えないか?!』 友人『いや、担任の話聞いてた!?補習は田中だけって言ってただろうよ!』 田中『田中ではない!!ファクト・オブ・エクスピアシオンだ!!』 友人『あー、めんどくさい……。』 [友人の声] [こんな日常が、卒業するまで続いた。] Fin. 【キーワード】コメディ・4人・男2・不問2・Natal

  • 『家族のかたち』 作者 :SHOWtaRWA

    【登場人物】 ・小林優太 (こばやしゆうた) ・・・33歳の会社員で大輝の養父 優しいが時折切ない表情を見せる ・小林大輝(こばやしひろき) ・・・18歳で春から大学生、交通事故で両親を亡くし優太に育てられる 明るく気配り上手で忙しい優太の代わりに家事もこなす 【STORY】 優太N|俺のあの時の選択は合っていたのだろうか... (数秒開ける) 優太|ただいまー...お、この匂いは今日の晩御飯は唐揚げか 大輝|おかえり、父さん。ストップ!リビングに来る前にまずは? 優太|ごめんごめん、手洗いうがいな笑... また2人で旅行とか行けるようになったらいいね 大輝|そうだね〜、温泉とか俺が20歳になったら飲み屋街とかね! 優太|おっさんか笑 大輝|うるさいな、いいだろ...ていうかよく晩御飯唐揚げだってわかったね笑、飲み物どうする?ビール?ハイボール?レモンサワー? 優太|大輝の作る唐揚げは鉄板だからね、もう匂いで分かるよ、いつも美味しいご飯ありがとうね...それでさ、今日は真面目な話があるからお酒は飲まないでおくよ 大輝|(真面目な話?なんだろ?) 大輝|オッケー、じゃあご飯よそうね 優太|うん、ありがと 大輝|カウンターの物、食卓までお願い 優太|オッケー、こんな素敵な息子がいて俺は幸せ者だな 大輝|何言ってんの笑ほら!ご飯食べるよ! 優太|いただきます...うん、美味しい 大輝|いただきます!...うん、美味しい!さすが俺! 優太|ほんとだな、さすが大輝だ 大輝|え、いやいや笑そこはなんか突っ込んでくれよ笑そんな素直に返されると照れるわw 優太|ははは、でもほんとにさすがだよ、うん、味噌汁も美味しい 大輝|え、なになにw怖くなってきたんだけど 優太|大輝は春から一人暮らしじゃん?だから今のうちに思ったことは伝えておこうと思って 大輝|なにそれw一生会えなくなるみたいな言い方はw というか父さんの一人暮らしすることが心配すぎるからちょこちょこ帰ってくるってw あっ!見たいテレビあるんだった!...見てもいい? 優太|いいよ、ちなみにその番組は? 大輝|突撃!バミューダトライアングルの謎に迫る! 優太|ほんとそういうの好きだねw 大輝|誰の影響だと思ってんの? 優太|ははは...俺ですね 大輝|ほんとだよ!今考えるとおかしいもん!寝る前の読み聞かせが月刊ムーって! 優太|あ!ほら!番組始まったよ!※被せ気味で 大輝|話逸らしたな... ※数秒開ける 優太|ふぅ、ご馳走様でした 大輝|お粗末さまでした 優太|洗い物と、後洗濯回しちゃうから今のうちにお風呂行ってきな、あー、それと入浴剤新しく買ってあるから 大輝|オッケー、じゃあお風呂いってきまーす 優太|いってらっしゃい 優太|はぁ、大輝ももう大学生か、この家も広くなるな※少し寂しそうに 話...するのは怖いけど話さなきゃだよな 大輝|ただいまー、ふぅ...いいお湯だった。父さん次お風呂どうぞって...なんか表情暗くない? 優太|おかえり、そんなことないよ、じゃあ俺もお風呂いってきます※誤魔化すように 大輝|行ってらっしゃい...今日の父さんなんかへんだな、ご飯の後に話したいことあるって言ってたけどなんだろ。もしかして父さんにもついにいい人が出来たとか?w 優太N|1人になるといつも考えてしまう、これで良かったのか...あの時した選択は間違いだったんじゃないのか。あれから16年か... あの時のことは忘れたくても忘れられない、ひどく耳障りなブレーキ音とその後の衝撃、血の匂いに赤ん坊の泣く声... 16年前、高校生だった俺は学校が早く終わったこともあり帰り道、珍しく降った雪に少しだけ心踊らせて雪を手に取り遊んでいた、その時だった...1台の車が猛スピードで電柱に衝突した。 中から子供の泣き声が聞こえた俺は咄嗟に車に駆け寄り後部座席から子供を助け出して運転席を見た。 ...運転席に座っている女の人はぐったりとしていて、その時はとても生きているようには見えなかった、程なくして到着した救急隊員に子供を預けた俺は震えが止まらなかった、俺が亡くなっていると思った女の人は呼吸器を付けられ担架で救急車に運び込まれていった、それを見た俺はしばらく放心状態になっていた...らしい...その後警察から事情聴取を受け帰宅した。 それから1年後、大学の入試が終わり家に帰る途中、ふと通りかかった児童養護施設を見た時に暗い表情の子供に目が向いた、あの事故の子供だと直ぐにわかった。家に帰ってからもあの子の寂しそうな顔が頭から離れない、俺があの時直ぐに救急車を呼んでいたら、そうしたらあの子も...親と一緒に居れたんじゃないか...考え始めると止まらなかった。胸を締め付けられるような感情が消えなくなった。考えているうちにあることが頭に浮かんだ、「俺があの子の親になろう」その時はなぜかそれが俺に出来ることだと思ったんだ。今思えば俺のエゴだ。そして親の反対を押し切って、大学へは行かずに働き始め、大輝を養子として迎えた。 そろそろ出るか... 優太|ただいまー、あぁ、さっぱりした 大輝|おかえり、ねぇねぇ帰ってきた時に言ってた話したいことってなに?いい人が出来たとか?笑 優太|少し長くなるからそこに座ってくれるか 大輝|うん、わかった 大輝|(あ、これ真面目なやつだ...なんだろ、少し怖いな...) 優太|大輝が高校卒業したら話そうと思ってたんだ、話っていうのは... 優太N|俺は今までの事を話した、あの事故の事、そしてどうして大輝を育てようと思ったのか、自分の気持ちを整理して分かりやすく話そうと思ったが気持ちが溢れて言葉が止まらなかった、自分でも訳の分からないことを話してる、そんな俺の話を大輝は顔を伏せ静かに聞いていた。 優太|俺は...大輝になんにもしてあげられなかった。大輝に相当我慢もさせてたし父親らしいとこも何一つない...そう思う度に、俺が親になって良かったのかなって、違う誰かが...俺よりもずっとずっと立派な人達が、裕福で、母親も父親もいて、大輝に何一つ不自由させないような人達の方が大輝も幸せだったんじゃないかって。大輝...こんな俺が親になって、ごめんな。 大輝|(父さんが泣くところを初めて見た。父さんがこんなこと思ってたなんて知らなかった) 大輝|はぁ...あのね、父さん。確かに最初はなんでこの人は俺の親になったんだろうって、小さいながらも疑問に思ったし、母さんが死んだって事も受け入れられずにいたっていうのもあって、父さんにはなかなか心を開けずにいた。それでも、それでもね...仕事で忙しいのに、不器用だけどご飯作ってくれて、その時のご飯が暖かった、美味しかった。休日になれば休みたいはずなのに毎週公園だったりプールだったり連れてってくれた。父さんには確かにお金も無かったし、たまになんで俺だけって不満に思うこともあった。でも父さんは...俺を愛してくれた、数え切れない程の愛をくれた。ねぇ、覚えてる?俺が5歳の時に保育園で熱出した時のこと、父さんあの時会社早上がりして急いで駆け付けてくれたよね。急ぎすぎて保育園のドア壊しちゃって保育園の先生達に落ち着けって怒られてたけどw ...そんな父さんだからこそ、俺は父さんの子供になれて幸せだったよ。ほかの誰かなんて嫌だし俺の父さんは父さんだけだ。だから父さんが後悔とか感じる必要は無いよ 優太|大輝...ありがとう......俺の息子になってくれて本当にありがとう...大輝の父親にしてもらえて良かった、俺にはこんなに素晴らしい自慢の息子がいるんだぞって言えるよ 大輝|そうだ父さん!実は俺からも報告があります! 優太|ん? 大輝|俺、大学行きながら割烹の厨房でバイトすることにした!さっきも話したけど、小さい頃に父さんが作ってくれた料理が忘れられなくてね...だから俺も食べてくれた人に幸せを与えられるような料理を作りたいって思ったんだ!そして俺が1人前になって作る料理の1番最初は...父さんに食べてもらいたい。 優太|っ...そういうことは相談してくれよ、大輝が決めたことなら俺は全力で応援する。大輝がプロになった時の料理、楽しみにしてる。 大輝N|血の繋がりだけが家族じゃない、血の繋がってない親子だけど、俺たち親子は最高です。 そんな俺たちの...「家族のかたち」 Fin. 【キーワード】感動・2人・男2・SHOWtaRWA

  • 『より強く輝いて』作者:痔・エンド

    【登場人物】 勇輝(ゆうき) 高校生、真面目でおとなしいが不器用 たけるとは昔からの友達 大翔(たける) 高校生、やんちゃで元気、前向きなフッ軽少年 ゆうきとは昔からの友達 優美(ゆみ) 勇輝の母、毎日仕事で追われている 義樹(よしき)※名前のみの登場セリフなし 勇輝の父、消防隊員として活躍 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【ストーリー】 勇輝回想シーン …… …… ……ろ …… ……や ……めろ やめろぉ!! ハッ!? 夢か…… まただこの夢を見るのは…… ハァ... ....... 大翔 「おはよう勇輝〜どうしたよ浮かない顔して〜!今日は待ちに待った文化祭だぞ〜ほら元気だして」 勇輝 「いやぁ何でもないよ」 大翔 「そんなこと言って勇輝!またあの事だろ〜顔に書いてるぜ〜」 勇輝 「やめろやめろ!人の心情を読み解こうとするなっ」 大翔 「ははぁ〜図星なんだぁ勇輝〜」 勇輝 「あぁもう!うるさいな大翔は!そんなことしてるとカナちゃんに嫌われちゃうよ?」 大翔 「やめろぉ!カナちゃんと今いい感じなんだから!…」 勇輝 「カナちゃん言ってたよ?探ってくる男はキモイから嫌いって」 大翔 「マジで!?俺気をつけるわ!」 勇輝 「お、おう気をつけろ(テキトーなことも言っとくもんだな.......)」 大翔 「そいやゆみさんは文化祭見に来るの?」 勇輝 「いやぁどうだろうね〜母さん仕事休みらしいけど昨日も夜遅くまで働いてたしさ〜このまま寝過ごすかも」 大翔 「そっかぁ〜大変だな勇輝の家もさ母さんずっと働きっぱなしだね」 勇輝 「そうだよだから俺も早く働いて楽させてやんねぇとな」 大翔 「とはいえお前何して働きたいとか決まってるわけ?」 勇輝 「なーーーんっもまだ決まってないよ」 大翔 「そっかぁ〜前は消防士とか言ってたのにね」 勇輝 「それは昔の話!それよりお前はどうすんだよ高校でたらさ」 大翔 「俺はね〜普通の大学行って普通に働くかな〜?ボヤっとしか考えてない」 勇輝 「普通の大学と普通の仕事ってなんだよ具体的な内容スカスカじゃんwww」 大翔 「うっうるせぇ!決まってねぇやつに言われたくねぇよ!」 勇輝 「まぁお互いゆっくり進路決めようぜ〜」 ....... 勇輝 「いやあ今年も文化祭人多いなぁ……」 大翔 「うぃ〜勇輝!やってるぅ?」 勇輝 「うるさいの来たよ.......なに?お前休憩中なんだろ休んどけよ」 大翔 「大丈夫大丈夫!俺は強いから」 勇輝 「そう言って昨年働きすぎて熱出したんだから」 大翔 「今年の俺はパワフルに進化した!昨年の俺とは違うんですぅ!」 勇輝 「ハイハイ.......ってあれ?母さん!?」 優美 「勇輝〜!遅くなっちゃった〜」 大翔 「あ!ゆみさんこんにちは!」 優美 「大翔くんこんにちは!勇輝がいつも世話なっててありがとうね」 勇輝 「母さん大丈夫なの寝てなくて?」 優美 「ほら私仕事でいつも忙しいから勇輝の相手何もしてあげられないから.......」 勇輝 「相手って……俺もうそんな歳じゃないよ!ちゃんと休んでっていつも言ってるじゃん!ったく!あ、休憩時間だから俺一回抜けるね」 大翔 「勇輝!いいの?母さん来てるのにもうちょい話さなくて?」 優美 「いいのいいの!私が勝手に来ただけだから!……私も色々回ってみるわ!」 大翔 「それなら俺が案内しますよ!ゆみさん!」 優美 「本当?助かる〜流石大翔くん」 大翔 「勇輝〜!美人母さん借りるぞぉぉおおお!」 勇輝 「誤解招くことを言うなぁ!まぁ二人で楽しんできて!」 …… ったくもぉ調子狂うなぁ 勇輝 「相手かぁ〜もうそんな歳でもねえしどう接していいもんかねぇ〜」 ....... 大翔 「ゆみさん勇輝となんかありました?」 優美 「やっぱわかる?」 大翔 「わかるも何も……あいつわかりやすいですから!喧嘩でもしたんすか?」 優美 「逆よ一緒にいる時間は私たち短いから変な距離があるの」 大翔 「そうっすよね普段からずっと働いてると合わないですもんね」 優美 「ううんそうじゃなくて」 大翔 「へ?」 優美 「ほらあの人が居なくなってから私たちの繋ぎ目が無くなって……どう接していいのか」 大翔 「あぁ.....義樹さんですか?」 優美 「うん……」 大翔 「あれから今日でちょうど1年すもんね」 優美 「早いなぁあの人の分まで勇輝と向き合えるかしら」 勇輝 「大丈夫ですよ!」 優美 「大翔くんみたいに私も勇輝も不器用じゃなければいいんだけどね」 大翔 「まぁたしかに.....無理もないかぁ」 ....... 勇輝 「父さん...俺正直まだ母さんとの向き合い方は分かんないや俺も素直に頼れる性格だといいんだけどさ」 ....... 勇輝 「よーし午後も頑張るか〜!」 大翔 「戻ったか勇輝!」 勇輝 「おう!あれ母さんは?」 大翔 「なーんか仕事で呼び出されたみたいでさ勇輝によろしくって」 勇輝 「だーから言わんこっちゃない……家で寝てたら休めたろうに」 大翔 「そんな事言うなよお前の頑張り見に来たんだから」 勇輝 「俺は頼んでもない」 大翔 「はぁ……おまえはこれだから」 勇輝 「お前にはわかんねぇよ」 大翔 「なんだよそれ」 勇輝 「普通の家庭の奴にはわかんねぇよ」 大翔 「……」 勇輝 「なんだよその目」 大翔 「いや。確かに普通だようちは。でも逆に普通はあそこまでお前にこだわる理由なんてゆみさんには無いわけで.......好かれてんじゃんお前」 勇輝 「だから困ってんだよ所詮俺たちは赤の他人だ、普通じゃないんだ」 大翔 「意地はるなよ母は母だろ」 勇輝 「そうだけどさまだ距離感わかんねぇよ」 大翔 「なぁ」 勇輝 「なんだよ」 大翔 「お前は強いよな」 勇輝 「なんだよ急に」 大翔 「1年だぞまだ1年だ、なんでそんなにお前は強いんだ」 勇輝 「いや、案外そうでもねぇよ悪夢にうなされるのはずっとだ」 大翔 「今日は帰り寄ってくの?」 勇輝 「あぁ。父さん俺の作る焼きそば好きだったしこのまま作ったの持ってこうかなって」 大翔 「そしたら青のり沢山入れないとなwwww」 勇輝 「よく覚えてんなお前wwww」 大翔 「小4の時花火見たろあの時義樹さん青のりかけすぎて真緑の焼きそばなってたじゃんw」 勇輝 「あったなーそんなことも今日は青のり増し増しで持ってくよ」 ....... 大翔 「文化祭疲れたな〜勇輝最後のラッシュヤバかったね」 勇輝 「いやほんと....途中腕もげるかと思った」 大翔 「もうすぐ着くな」 勇輝 「あぁ」 大翔 「あれ!?アソコにて」 勇輝 「ん?なんだ?」 大翔 「わりぃ俺お前のチャリカゴにケータイ置いてきちゃった!勇輝頼む!取ってきてくれ俺トイレ行きたくて!」 勇輝 「なんだよもぉしゃーねえなぁ....」 大翔 「居なくなったか......」 優美 「あれ?大翔くん?」 大翔 「やっぱり!優美さんすよね!遠くから見てまさかと思って……いま勇輝を俺の荷物取らせに向かわせたんすよ」 優美 「あれ?そうだったの?」 大翔 「いやここの参りの時の勇輝を優美さんに見せてやりたいなとか思って.......なにか2人の距離縮める材料にでもなればなって」 優美 「遠くから私の姿見えただけでよくそれ思いついたね.......」 大翔 「ヤバ!アイツ戻ってきました!」 優美 「ええっとこの陰に隠れましょ!」 勇輝 「おーーい大翔〜?あれ?居ねぇや.......まぁいいかお参り見られんのも恥ずいしな……ふぅ」 勇輝 「父さん来たよ……久しぶり!ごめんね最近あんま顔出せなくてさ....... ちょっとテスト期間重なっちゃってそっちは休めてる?アンタ消防隊員で忙しく働いてたんだからソッチではちゃんと休むんだぜ?」 優美 「ダメもう泣きそう……」 大翔 「俺もっす.......でもダメっすよバレるから」 勇輝 「父さんはさ昔から言ってくれてたじゃん?強さは自分がのし上がって人を蹴落す為のものじゃないってさ。強さは人を守るためのものだってだから父さん人を守る仕事してたんだろ? アンタバカだよ俺を置いてさ.......火事から人を救ったかもしれないけど実の息子じゃなく赤の他人の子ども助けて死ぬんじゃねぇよ……!なんでだよ!……俺は俺はホントに一人ぼっちになっちまったんだぞ……!グッ……クッ.......グスッ.......うぅ...人を守り続けて助けてその為にもっと強くなる決断して!それで命落としてカッコ悪ぃよバカだよ!俺たちと幸せに暮らしても良かったじゃねぇかよ!俺もっと見てもらいたいし褒められてぇ……よ何より父さんに憧れてたから近づきたかった…ハァ....最高にバカだしカッコ悪ぃ…… ……でもそんなバカカッコ悪ぃ父さんだから憧れてんだ。ごめんよ愚痴ってさ俺まだまだ弱いからまだこの現実は受け止めきれてないよ。俺さ.......強くなれるかな?」 優美 「.......そうよね実の父親.......いや、あの子からしたら唯一の血の繋がった家族だからね」 大翔 「ゆみさんも立派な母ですよ?」 優美 「ううん。私は何もしてあげれてないあの子の本当のお母さんはあの子が生まれて直ぐに病気で亡くなって.......義樹さんが居たおかげで寂しくなかった子だから私は関係ないよ」 大翔 「祖父母もアイツ居ないすからね....まぁ俺らの親のさらに親世代は戦争とかの時代すからしょうがないですけど」 やっぱアイツかなり我慢してるんすよね」 優美 「やっぱそうよね.......あの子に何してあげられるかしら.......」 勇輝 「父さんが再婚するって聞いて俺めちゃくちゃびっくりしたよでも嬉しかったんだ家族が増えるんだからさ。まぁ俺も母さんもさコミュニケーションも下手だし今でもまだ変な距離感がある父さんが居なくなってから尚更だよ。 でもさ母さんは毎日俺のために遅くまで働いてさ頑張ってくれてて だからさ俺もっと強くなって母さんの事支えたいんだ血が繋がってるとか繋がってないとか関係ない!俺の唯一の家族だから.......」 優美 「!!?ッ!?」 大翔 「勇輝ッ.......!」 勇輝 「俺さ人には言えないことがあって実は父さんみたいな人を守れる消防隊員になりたいんだ!まぁ.......小さい頃は大翔にだけよく言ってたけど最近は恥ずかしいから言えなくてっ……でも、この気持ちは昔からずっと変わってないんだ今日は父さんと別れてから1年がたったしこれを伝えようと思って来たんだ。 あ、父さん好きな焼きそば置いとくねちゃんと青のり増し増しにしといた!じゃあ俺そろそろ行くよ父さん見ててよ俺アンタより強くなるからさ!」 ....... 大翔 「お待たせ〜勇輝〜」 勇輝 「おっそ……何してたんだよ」 大翔 「いやぁアナコンダみてぇなクソしててwwww」 勇輝 「汚ぇなぁ大翔はwwwwってか目腫れてね?どうした」 大翔 「いやちょっと転んじゃって」 勇輝 「ドジだなぁ〜wwwwお参り終わらせちゃったし帰ろうぜ」 大翔 「お、おう!」 ....... 優美 「はぁ.......義樹さん!私あの子の為にももっと頑張るね!.....」 ....... 勇輝 「ただいま〜ってあれまだ母さん帰ってないかあ、そうだ母さんも焼きそば好きだったよな作って待ってるか!」 ....... 優美 「ただいま〜!勇輝ッ!」 勇輝 「おかえり〜テンション高いねどうしたの」 優美 「ハイ勇輝にお土産!焼きそば買ってきちゃった!今日はこれ食べよ!義樹さんも焼きそば好きだったし」 勇輝 「ゲッ!母さん焼きそば好きだと思って俺作っちゃったよ!」 優美 「ええっ!?そんな!」 勇輝 「どうすんのこんなに食べれないよォォオ!」 優美 「が、がんばろ勇輝?」 勇輝 「こりゃあ明日の昼までもつなwww」 優美 「そ、そうね!」 勇輝 「あ、そうそう〜ええっと!そのっ!母さん!いつもありがとうねお仕事お疲れ様」 優美 「.......グスッ.......ッッッッツ!勇輝ぃぃぃぃぃぃぃ!ウワァァァアン😭」 勇輝 「な、なんだよ!急に!もお!」 ............. 大翔 「おおっ?珍しく勇輝のSNS更新されてるじゃん!なになに〜?今夜は焼きそば祭り……?……ほぉ.......さてはゆみさんは買ってきて、勇輝は作って待ってたな〜?wwww連絡すればいいのにwwwwヤレヤレ相変わらず不器用なんだから2人ともwwww 義樹さん!あの2人の絆はどんどん輝きそうっすね!…… .......あ。 文化祭の打ち上げすっかり忘れてた.......ごめぇぇぇぇんカナちゃぁあああん!」 ーENDー 【キーワード】感動・家族・3人・男2・女1・痔・エンド

bottom of page