『ある少女だった人の話』作者:Natal『君は誰だい…?』 私は、ふと顔を上げて…大木の木に登っていた青年を見つめる。 彼の服は、とても古びたしい服装をしていた。私と大違い。 そんな彼を見て、私は微笑む。 彼に名前を聞かれた。私は、微笑みながら自分の名前を言う。 もう…呼ばれることはないだろう私の名前を。...
『鬼の姫』作者:Natal『今は昔、竹取の翁という者ありけり……。』 私は、翁に拾われ……育てられた……名は『月夜(かぐや)』と名ずけられた。 翁と媼(おうな)に愛情をもらった。美しい羽織物もくださった。 私は、なんて幸せなのだろうと思った。けれど……そんな幸せは長くは続かない。...
『優等生の戯れ言』作者:Natal【軍服をみだしてはならない。】【上官の命令は絶対】 ……うっさいなぁ。その口を銃口を突き立てて塞いでやろうか…。 そんなことを思いながら、今日も国民のために戦う。 でも、足りない。足りないんだよ……!! もっと、満足するような……五感が満足することが起きないかなぁ...