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『ラブズアップ』作者:E-vos

〔登場人物〕

・大樹(たいき/♂)…三人組アイドルグループ“レオネス”の1人であり、グループリーダー。渾名は“DIE(ダイ)”

・佑介(ゆうすけ/♂)…レオネスの1人。常識人で真面目。渾名は“You(ユー)”

・誠弥(せいや/♂)…レオネスの1人。渾名は“セイヤー”

・遥香(はるか/♀)…レオネスのマネージャー。大樹のことが気になっている。渾名は“HAL(ハル)”。

・亜美奈(あみな/♀)…レオネスのライブ及びイベントのプロデューサー。

・隆登(りゅうと/♂)…テレビキャスター。アラームテレビを担当。ツアーファイナルの密着取材で特別に同行している。

・ナレーター(♀)…N表記



〔注意事項〕

・米印はト書きです。読まないでください。

・カッコ内は読んでください。

・このお話は男性4人と女性3人の、合計7人による声劇です。

・言い換えは可ですが、お話の設定を壊すレベルは禁止です。



〔STORY〕


N:これは、とあるアイドルグループのメンバーとそのマネージャーによる禁断の恋物語。誰しもが憧れる最高のシチュエーション…。



(※ライブ終わりで、歓声が飛び交う。)


大樹:みんな~!今日はレオネスのライブに来てくれてありがと~!!!

またたっくさん盛り上がろうな~!!!


誠弥:これからも、俺たち“レオネス”の活躍から目を離すんじゃねぇぞ~!!

見過ごした奴は~?


大樹:“せ~の!”



大樹・佑介・誠弥:“グッバ~イ!!!”


佑介:気をつけて帰るんだよ~!!帰宅するまでがライブだぞ。

忘れんな!!



N:この日は、レオネスのライブ当日。大盛り上がりで終わった今回。満足したようで、笑みが毀(こぼ)れる。


亜美奈:3人とも、お疲れ様。かなり盛り上がったようね。


佑介:亜美奈さんのおかげです。自分たちは特に何もしていませんから。


誠弥:そんなこと言うなよ、ユー。俺たちだってダンスの調整なりソロ曲の練習したじゃん。


何故かは知らんけど、お前のソロシーンの時だけ泣き声が聞こえてくるし。


佑介:それは仕方ないよ。バラードだし、まぁ、破局の歌だから。少なくとも、喜んで・笑顔で歌うようなものではない。


亜美奈:ユーはさ、ロックとかポップとか明るい・激しい曲はソロでは歌わないわよね。

“貴女に寄り添います”的な感じのしっとりとした曲が多い。


その逆が誠弥。静か目の曲はほぼ無いわね。激しめの曲が多いのかしら?ダンスナンバーが多いイメージよね。事実、そうなのだけど。


誠弥:元気印、という立ち位置ですからどうしてもそうなってしまうんです。


話がずれましたが、亜美奈P(ピー)に何度も救われているのは確かです。今回も。


佑介:(アイツは表に出したくないタイプみたいだな。素直ではないと言えば、そう言えるのだろうが。)



N:それから20分くらいは経過しただろうか?リーダーの大樹が遅れて到着。



大樹:申し訳ございません。ただいま到着しました。


誠弥:リーダー、お疲れ。

遅かったじゃん。何してたの?


大樹:ちょっと諸事情でね。少し時間がかかったんだ。


誠弥:リーダーだから、って理由でおk?


大樹:…まぁ、そんなもんだ。


亜美奈:ダイは、人知れず努力している超真面目君なのよね。

案外、世渡り(よわたり)も上手だし。


佑介:それで、次回のライブの準備もできていますでしょうか?


亜美奈:問題ないわ。基本的にはこのセットのまま。9割は今回と同じ。残りの1割を別の物になるわ。


誠弥:ライブ担当から聞いた話によると、リーダーが重大発表をするとか言っていたけど。

生憎、俺もユーもダイの隠し事知らないんだよ。いくら尋ねてみても黙りこくるし。


佑介:仕方ないさ。1か月後の次回ライブがファイナルなんだ。そこでビッグサプライズがあってもおかしくないね。


大樹:…そ、そう!そういうことそういうこと!!

(ユー、感謝!!)


ということだからさ、2人は先に上がっていいよ。マネージャーからも許可貰った。


誠弥:了解。


佑介:お先に失礼します。



N:2人が帰宅。

“1組のカップル”とプロデューサーの話し合いに。


遥香:亜美奈プロデューサー、お疲れ様でした。


亜美奈:遥香さん、そちらこそお疲れ様。


次回のライブで、いよいよ発表なのね。

とりあえずは、


“ご結婚、おめでとうございます。”


大樹:プロデューサー。流石に早すぎませんか?


ライブ当日に言ってほしいです。


遥香:うふふ♡それもそうですね♪


亜美奈:とりあえず置いて。


次回のライブで婚約発表は行う。婚姻届けを既に提出したことも報告。

まさかだけど、歌を歌うとか無いわよね?!


遥香:流石にそれはしませんw


大樹:あるとすれば、遥香の顔出しかなぁ?


(マネージャー、呼び捨てゴメン!!)


遥香:それは考えてはいるわ。

どこかで映る事にはなるだろうから。


亜美奈:それもそうね。


…まぁ、あくまでも“サプライズ”。あまり期待はしないように。


大樹・遥香:はい。



N:大樹・遥香夫妻の婚約発表をライブで行うというサプライズ。


実は、サプライズはこれだけではない。


亜美奈:さてと。私も帰宅しますか。



N:亜美奈が帰宅。


佑介:おかえり、あ~みん♡


亜美奈:あなた、戻ったわ。


N:佑介と亜美奈、実は入籍をしていたのだ。他の3人はこの情報を全く知らない。


佑介:どうするんだ?サプライズは。


亜美奈:リーダーとマネージャーの婚姻発表を行うのは知っているわね。


佑介:あぁ。


亜美奈:そのついでに、私とあなたの婚姻発表も行おうかしら?

ってわけ。


佑介:アリなんじゃない?


誠弥には申し訳ないけど。


亜美奈:誠弥にはMCでもしてもらいましょう。

しゃべりは上手な方だし。


佑介:それもそうだな。



N:時を同じくして、リーダー夫妻。


大樹:いよいよ公(おおやけ)での発表だな。


何か緊張するなw


遥香:そうね。こんな堂々とした発表で、尚且つ、ファンの前で。


私、何だか申し訳が立たないわ。


大樹:気にするな。あくまで夫婦になるってだけで脱退するとかそんな事じゃない。歌い手とマネージャーの関係は変わらないわけだし、メディアにも出続ける。


俺、脱退するって宣言したか?


遥香:してないわ。


大樹:だろ?

そういうことだ。余計な心配はしなくていい。



遥香:えぇ。



N:それから1週間後、とあるTV曲から、ツアーファイナルの密着取材をしたいとの電話が亜美奈の許(もと)に飛び込んだ。


亜美奈:はい、亜美奈です。


隆登:はじめまして。私、アラームテレビのキャスターをしている隆登と申します。


亜美奈:はい、はじめまして。そちらの番組、拝見いたしております。


隆登:ありがとうございます。


今回ですが、レオネスさんのツアーファイナルの密着取材をさせて頂きたくオファーをさせて頂きました。

もしかすると、他局や同局の別番組からオファーを受けているかもしれませんが、どうかご検討のほど、よろしくお願いいたします。


亜美奈:はい、かしこまりました。マネージャーと相談したうえで折り返しご連絡いたします。


隆登:ありがとうございます。お願い致します。



N:それから1週間も経たないある日。ダンス練習を終えたメンバーとマネージャーの許を尋ねた亜美奈。


亜美奈:みんな、ちょっと集合。


リーダー:あ、プロデューサー。


遥香:何か御用でしょうか?


亜美奈:ライブの件で1つお願いがあるの。


アラームテレビがこのライブの密着取材をしたいらしいんだけど、どうかしら?


誠弥:え?マジ?!

直接のお声がけ?!


亜美奈:そうみたいよ。


佑介:独占取材、という形であれば私はOKです。他の番組が介入したら、その件は無し。


誠弥:おいおい。


そこはさ、嘘をついてでもいいから“お断りなのです”とか言ってスルーすればいいんじゃない?“お断り”とはいかないまでも、スルーすればいいと思うよ?


リーダーはどうなの?


大樹:俺は良いと思うよ?

カメラ慣れにももってこいだろうし、お近づきになれるチャンスだと思えば。


遥香:それもそうですね。


あまりメディア向けの活動をしていませんでしたし。上手くいけば、その番組のテーマソングも担当させて頂けるかも?


佑介:その可能性は否定しない。


大樹:ということで、満場一致だな。


佑介:あぁ。


誠弥:うん。


遥香:えぇ。


大樹:プロデューサー。後はお願いします。



N:許可が下りたところで、ライブの同行が決定。


亜美奈:ライブ当日の5日前くらいに決起集会を用意してくれるみたいだから、そこではお酒は飲まないように。アフターも計画していただけるみたいだから、そこではOK。


迷惑をかけないように。



N:ライブ当日5日前。決起集会。


隆登:今回は、ツアーファイナルを迎えるレオネスの皆さんの密着取材が出来るとのことで、少々早めの決起集会も兼ねて食事会の開催でございます。


レオネスの皆さん!どうぞ!


大樹:皆さん、初めまして!


大樹・佑介・誠弥:“シーガルソングライター、レオネスです!!!”


隆登:お願いします!


大樹・佑介・誠弥:お願いします。


隆登:簡単に自己紹介を。


大樹:リーダーの大樹です。“ダイ”と呼んでください!


佑介:佑介です。“ユー”と呼ばれています。


誠弥:“セイヤー!”って呼ばれています。誠弥です。



N:場所を移して、決起集会の始まり。



大樹:では、ライブの成功を願って。

“乾杯!”


佑介・誠弥・隆登:“乾杯!”



N:食事が進み、レオネスとは何かという話題に。


隆登:かなり素朴な疑問なのですが、グループ名の由来を教えていただけませんか?


佑介:由来は、とある野球選手の名前から頂いています。というのも、元々3人とも好きな野球チームが同じなのです。そこでカッコいいと思った選手の名前にそれが含まれていたので使用させていただいたという訳です。



隆登:だから、“シーガル”ソングライターと。


佑介:仰る通りです。



隆登:結成のきっかけは?


誠弥:元々、大学が同じで学部も同じ。カラオケ好きというのもあって、それなら自分たちでユニットを結成しちゃおうということです。その場のノリと勢いですねw

リーダー決めに関しては、大樹が楽器を弾けるという理由で即決です。


隆登:結構あっさりしていますね。


大樹:私たち自身が、どうしてもねちっこいやり取りが嫌いなので。

決めてもいいけど、ある程度納得できる理由や根拠をもって提案をしてほしいという思いを持っていますね。



N:さらに話は進み、漸く(ようやく)、本題のライブの件に。


隆登:いよいよ、ライブ本番が数日後なわけですが。

今回の目玉ともいえる“重大発表”とは、如何なものなのでしょうか?


大樹:誤解を招く前に、これではないということだけお伝えしますね。


“解散や脱退の発表ではありません”



誠弥:重大発表ってなると、悲観的なことを思ってしまうファンが少なくないんだよね。どうしても。


そりゃあ、悲しい報告だったらライブをしている時もかなり苦しい思いをしますよ?


佑介:最後のライブだから気を引き締めていこう、という気は起こるのでしょうが。


如何せん、もう後がないと思うと寂しくはなりますよね。他のグループやユニットがどんな感じかはわかりませんよ?

でも、そんな思いは持っているんじゃないかなぁと思いますね。


隆登:確かに。

心なしか、何だか寂しげに。


佑介:そういうことです。


大樹:発表は本番までのお楽しみです。


でも、この企画で少しでも我々の事を知っていただけたら幸いです。


誠弥:あまりメディア出演無かったもんね。


いつかはこんな感じの取材は有るだろうとは思っていたけど、このタイミングとはね。


大樹:突然だったもんね。そりゃあ少しは驚くよ。



N:気が付けば、お開きの時間に。メンバー一人一人からのメッセージである。


隆登:では、最後にメンバーから一言ずつファンの方・TVの皆さんにお願い致します。



佑介:ライブ当日にお会いする方は、是非とも一緒に楽しみましょう。行かない方・行けない方は後日談を楽しんでもらいつつ、当日の密着取材の様子を楽しんでいただけたらなと思います。


誠弥:重大発表ばかりが独り歩きしているようだけど、私たちは“歌い手”ですからね!

パフォーマンスを楽しんだうえで、それを心待ちにしてほしいと思っております。


大樹:初めてのTV出演がこんな最高なスタートだとは思いませんでしたwアラームテレビの皆さん、ありがとうございます。


ファンの皆さん、TVをご覧の皆さん。ライブ、お楽しみにしていてください!!


隆登:レオネスの皆さんでした。

ありがとうございました。


大樹・佑介・誠弥:“ありがとうございました!”


N:2組の夫婦が誕生するサプライズを引っ提げて迎えるライブのツアーファイナル当日。レポーターの隆登はメンバーと共にバスの中。


隆登:皆さん、おはようございます。


大樹・佑介・誠弥:“おはようございます”


隆登:いよいよですが、意気込みを。


大樹:いつも通りのことをするだけです。特に何も気にしていません。


佑介:さっき窓から様子を伺いましたが、これだけたくさん集まっていただけるのは本当に嬉しい限りです。


誠弥:ただ、気になるとしたら、TV局の人がやけに多い気がしますね。


リーダー。メディアの数って、過去のライブでもこんなにいたっけ?


大樹:いいや?全然だぞ。今回が異常なくらい。


誠弥:だよね。



N:サプライズ予告をしているだけあって、メディアの数がやけに多い。

そこもかしこもカメラとレポーターだらけ。



亜美奈:皆。そして、隆登さん。おはようございます。


大樹・佑介・誠弥:“おはようございます。”


隆登:おはようございます。お邪魔いたします。


亜美奈:今回のサプライズ発表の件についてだけど。


発表のタイミングはライブの後半にするわ。そして、その時からMCを隆登さんにお任せするわ。


隆登:え?!私でよろしいのですか??!!!


亜美奈:本当は誠弥にする予定でしたが、せっかくだと思ってお願いすることにしました。


隆登:かしこまりました。



N:TV側もOKを出したようだ。笑顔でいる。


遥香:(いよいよ、発表なのね…。)



N:本番数分前。舞台裏にて気合いの円陣。



大樹:みんな!そして、“隆登さん”!


隆登:はい!


大樹:今回はあなたもチームの一員です。

MC、頼みましたよ!


隆登:“お願いします!”



(※できる限り大声で、実際に気合を入れる感じで)

大樹:“絶対成功させるぞ~!!”


大樹・佑介・誠弥・隆登・亜美奈・遥香:“オオオーーー!!!”



N:ツアーファイナル、幕開けである。


大樹:みんなァ~~!!お待たせ!!!


佑介:ツアーファイナル!盛り上がっていくぞ~~!!


誠弥:さぁ手拍子だ!


ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!



N:オープニングからアクセル全開のレオネス。完全燃焼をする気である。


隆登:(こ、これがレオネスのライブ…。素直に楽しそう…。)


N:セトリを順調にこなしていくメンバー。



ライブ中盤、お待ちかねのトークタイムである。


誠弥:さて、トークタイムなんだけど。今回は、とあるゲストに進行をしていただこうと思います。どうぞ!


隆登:皆様、はじめまして!アラームテレビに出演しております、キャスターの藤井隆登(ふじいりゅうと)と申します。よろしくお願いいたします!


N:ファンの方が温かく迎え入れてくれた。


隆登:レオネスのファンの方が本当にやさしくて泣いちゃいそうです。


大樹:泣くの早くないですか?


ねぇ?皆さん??


N:観客は黄色い歓声をあげて盛り上げる。


隆登:かなり心にジーンと来ちゃって。実は、こういったライブの司会も初めてで。


誠弥:嘘でしょ?!


隆登:殆どがニュースの読み上げ、事件や事故の現場からリポートするばかりで。エンタメ系はあまり触れてないのです。


佑介:それは緊張の1つや2つありますよね。


隆登:素直な反応ですw


…ま、それはおいて置き。そろそろ、重大発表と行きましょうか!

皆さんも、それをお待ちでしょうし。


“ですよね?皆さん!!”


N:歓声が上がる。待ちきれないようだ。


大樹:では、私の方から発表いたします。


“私、角谷大樹(すみやたいき)。先月の頭をもって、入籍いたしましたことをご報告いたします!!

報告がかなり遅れてしまったこと、大変申し訳ございませんでした!!”


佑介・誠弥・隆登:“えええええええ????!!!!”


N:ファンの方もあちこちで驚きの声が上がる。


大樹:お相手ですが、このレオネスのマネージャである“西森遥香(にしもりはるか)”です。


“遥香!ちょっと来てくれ!!”



N:マネージャーの登場。かなりの美人である。


遥香:“皆さん、初めまして。西森遥香と申します。


ファンの方には大変申し訳ございませんが、この度、リーダーの大樹様とゴールインいたしました。”


誠弥:とりあえずさ、アレだけ言っておこうぜ?


佑介:だな。


誠弥:“遥香さん、リーダー!”


佑介:“せーの!”


佑介・誠弥・隆登:“ご結婚おめでとうございます!!!”


大樹:ありがとう!!


遥香:ありがとうございます!!



佑介:実は…。


大樹:?


隆登:佑介さん、如何なさいましたか?



佑介:“実は私もゴールインいたしましたァ~~!!!”


大樹・誠弥・隆登・遥香:“えええええええ????!!!!”


N:ファンはさらに驚愕してしまった。


それもそのはずである。2組の夫婦の誕生の報告が一気に報告されたのだから。


隆登:佑介さん。お相手を紹介していただけませんか?


佑介:勿論です。


“お~い、こっちに来てくれ~。”



N:現れたのは、プロデューサーの亜美奈。


亜美奈:皆さん、初めまして。レオネスのプロデューサーである亜美奈と申します。


佑介:改めて。


“私、久地佑介(くちゆうすけ)は岩本亜美奈(いわもとあみな)様と入籍したことをここに報告いたします。”


亜美奈:また、私には佑介さんとの子を身篭っていることを併せて報告いたします。



隆登:これは凄いことになりましたよ!!!


まさかのおめでたいニュース3連発!!!


誠弥:う、うそでしょ…。


隆登:これは誠弥さんも拍子抜け(ひょうしぬけ)をしている!


誠弥:そりゃそうでしょ?!


大樹:確かに2組、籍を入れました。


でも、レオネスが解散することはございません。もしかすると、活動をやや控えめにするかもしれませんが、これからも活動は続けていきますし、この後は再来週に発売する新曲をライブで初披露します。


佑介:禁断の恋愛であるということは大樹さんに私と重々承知いたしております。だからと言ってこれで活動を終了することはありません、

“パパさんアイドル”を目指して活動するだけです。


隆登:私の伺った情報によると、誠弥さんも籍を入れたとか?


誠弥:そこで言うんかい!もう少し経ってから報告したかったのに!!


“あぁ、そうだよ。昨日、リハ前に届けを出したよ。”



隆登:合っていましたか。


誠弥:お相手に関しては、高校時代の同級生とだけ言っておくよ。

本人のことも尊重してね。



隆登:ということで、今からは“パパさんアイドル”ってことですね!


大樹:そうなりますねw


佑介:ちょっとやりづらいなぁ。

(ちょっとどころじゃないけどw)


誠弥:そんな酷いこと言うなよ。

せっかくファンの前にいるんだぜ?弱音はダメだろ。


大樹:そうだぞ、ユー。


“パパさん♪ファ~イト♪”


隆登:www


佑介:はいよ、やるから安心しろ。


誠弥:(そうこなくっちゃ!)



隆登:では、新曲の用意をお願い致します!



N:ドキドキの重大発表も無事に終わりライブ再開。

幸いなことに、ライブ後も目立った混乱は起きなかった。



隆登:どうやら、用意が整ったようです。


ではお聴きください。

“ステインゲート”



佑介:皆、今日は本当にありがとう!!

驚かせてゴメンよ!!


誠弥:これからも、レオネスと俺たちをよろしくね!!

それと、


“隆登さん!MCありがと~!!!”


大樹:“最後まで!燃え尽きるまで!俺たちと燥ぎ(はしゃぎ)まくるぞ~!!!!”



N:ライブが終わって数日後、打ち上げとなった。

何故遅れたのかは明白である。MCまでもが燃え尽きたのだ。



隆登:今回はメンバーとその奥さんの5人でオフ会でございます。


改めて、皆様、お疲れ様でした。


大樹・佑介・誠弥・遥香・亜美奈:“お疲れ様でした。”


隆登:乾杯の音頭を、“遥香さん”お願い致します。



遥香:皆さん、改めてライブお疲れ様でした。おめでたいニュースもありました。

今後の皆さんの幸せと発展も願って。


“乾杯♪”


大樹・佑介・誠弥・隆登・亜美奈:“乾杯♪”


隆登:今回は、メンバーの御三方の馴れ初め話を伺おうと思います。


リーダーから、お願い致します。


大樹:馴れ初めと言っても、前からよく連絡は取り合っていたのでそれの延長線みたいなものですね。気づいたら惹(ひ)かれ合っていたって感じですね。


遥香:そうですね。連絡を取り合って、たまに2人で食事をしながら直接話し合って。


そんなことをしているうちに、素敵な人だなって思っちゃいました♡


佑介:それを言えばこちらも同じようなものですね。


亜美奈:そうですわね。


隆登:佑介さん、お願い致します


佑介:私の場合も、プロデューサーと連絡を取り合っていくうちにいつの間にか惹かれ合って今に至りますね。


亜美奈:佑介さんの場合は、勉強熱心なところに目が行きましたね。

活動の合間を縫ってはボイストレーニングに通っているみたいなのです。


ストイックですよね。


佑介:自分、少し歌が苦手なのでそれの克服も兼ねてお忍びで。


誠弥:え?歌、そんなに下手だっけ??

歌もいいし踊りもいいと思うよ?


大樹:同感だ。

でも、こうやってさらに高みを目指す姿は俺たちも見習わないとな。


亜美奈:一番気になる馴れ初め話って、誠弥さんなんですよね。


遥香:確かに、その通りね。


隆登:私は、たまたま高校の取材で誠弥さんの母校を訪れたことがありまして、そこの外国語担当の教員からそのようなお話を頂きました。


誠弥:wwww


アイツしかいない…wwww


大樹:どういうこった?


誠弥:あのね?



N:ここから、誠弥の馴れ初めエピソードが始まる。



誠弥:元々、大学で外国語志望をしていたんだよ。それでね?それが苦手な女子がいたんだ。その子が俺の妻なんだけどさ。


かなり苦手だったみたいでさ。高校入試も外国語はかなり危なかったみたいで。

それで、俺から教えに行ったんだよ。先生の説明も理解に苦しんでいたようだったし。そうしたら、めきめき出来るようになって、考査では安定した高得点を出せるようになってさ。確か、2回くらい満点とっていたな。


遥香:すごいですね!


誠弥:その後、大学はバラバラになっちゃったけど連絡は取り続けていたし、デートも何度か行った。


それで、そのライブ前日が妻の誕生日でさ。

“一緒に暮らそう”って話をしてきたからOK出して今に至るってわけ。


亜美奈:ってことは、誠弥は教員免許持っているの?


誠弥:持ってますよ。小学校・中学校・高等学校のどれでも外国語教員として働けます。免許更新は大変ですけどねw


隆登:かなりのインテリだった…。


誠弥:いえいえ。それほどはないですよ?


大樹:すごいなぁ、本当に。



N:楽しい時間もあっという間。お開きに。


隆登:では、三本締めで締めましょう。


“亜美奈さん”お願い致します。



亜美奈:また通常の活動に戻りますが、ライブを無事に終えることが出来たことに感謝を。そして、今後も活躍できますように。


皆様、お手を拝借。


“よ~!”



(※亜美奈の音頭による、皆で三本締め)



隆登:ありがとうございました!!!



N:アイドルによる禁断の恋愛物語、お開きであります。



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