【登場人物】
七海(なつみ)・・・女。
辰哉(たつや)・・・男。七海の幼馴染。
香澄(かすみ)・・・男。七海の幼馴染。
【ストーリー】
[七海(なつみ)の声]
[これは私が、2人の幼馴染に迫られる話です。きっかけは、高校時代に遡る。]
辰哉(たつや)『あ〜…暑っつい…!!もうヤダ!帰りてぇ!!』
香澄(かすみ)『おいおい、まだHR終わったばっかりだそ?放課後まで我慢しろよ…。』
辰哉『そもそも!なんでこんなクソ暑い時に、教室のクーラー壊れてるわけ!?』
香澄『俺に言われても知らねぇよ。』
辰哉『…いいよなぁ、隣のクラスはさー。クーラー効いててさぁ…。』
香澄『それは分かる。』
辰哉『七海のクラスが羨ましいぃ……。』
香澄『だよなぁ……。』
七海『…私がなんだって?』
辰哉『だからー、七海のクラスはクーラー効いてて羨ましいなぁ………って!?』
香澄『七海、おはよう。次は移動なんだね教室。』
七海『うん。理科室に移動するところ。……2人は?』
辰哉『俺らは、こんなクソ暑い時に体育だよ!』
香澄『そうなんだよなぁ。プール壊れたから体育館とか有り得ないだろ…。』
辰哉『それなー。』
七海『2人ともどんまい(笑)頑張ってねー。』
辰哉『うぃー。』
香澄『また後でね。』
[七海の声]
[辰哉と香澄は私の幼馴染。いつもああだけど仲良くつるんでる。私が何かあった時にいつも心配してくれたのは、いつもあの2人だった。]
【放課後…】
辰哉『おっしゃー、終わったー!!』
香澄『あのさ、辰哉。ちょっといいか?』
辰哉『なに?まさか俺に惚れた?!』
香澄『ちげぇよ!男なんかに惚れてどうすんだよ!しかもお前なんかに。』
辰哉『…地味に傷付いた。後でアイス奢れよ!』
香澄『なんでそうなる…って、俺の話聞いてくれよ!』
辰哉『…嫌だね。どうせ七海の事だろ?俺もあいつの事、好きだから相談なんか受けねぇ。』
香澄『そっか………えっ?!』
辰哉『好きなんだろ?七海の事…【恋愛対象】としてさ。』
香澄『うん。辰哉もか……?』
辰哉『最初は、諦めようと思ったんだけどさ……。やっぱり、お前に取られるくらいなら諦めたくねぇって思った。』
香澄『そうか。なら、俺も諦めたくねぇな。』
辰哉『そうこなくちゃな。』
七海『…あ、2人とも!もう放課後過ぎたよ!帰ろう!!』
辰哉・香澄『……七海!!』
七海『…どうしたの?2人して(笑)』
辰哉『七海は、俺たちの事………どう思ってんの?』
七海『えっ?友達として頼りにしてるよ?』
香澄『そうじゃなくて……【恋愛対象】としてどうなの?』
辰哉『どうなんだよ、七海。』
七海『…じゃあ、2人は…私の事好きなの?』
香澄『俺は、辰哉に負けないぐらい…七海の事が好きだっ。』
辰哉『俺も、香澄に負けないぐらい好きだっ。』
七海『…えっと……。』
[七海の声]
[いつもふざけてる2人が…顔を赤らめて、私に告白してきたのだ。2人とも【友達】として好き。けど2人は………。]
辰哉『七海。俺と香澄……どっちが好きなんだ?』
香澄『もちろん。』
辰哉・香澄『俺、だよね?』
七海『…えぇぇぇぇぇぇ…!?』
[七海の声]
[これが、まさか私の争奪戦の始まりとは知りもしなかったのである。]
Fin
キーワード:恋愛・日常・幼馴染・3人・男2・女1・Natal
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