top of page

『ケーキ』作者:schön Ton(シェントン)

A・・・女

B・・・男


A「ねねね、この前作ってたケーキさ、めっちゃくちゃ美味しそうなんだけど、私の分は?」

B「は?あるわけないじゃん。あれは店用。お前用じゃないの」

A「えー、私にはないのぉー?」

B「ない」

A「うーんしっかたないなぁ。

じゃあ、代わりに……これ!食べる?」

B「何これ?」

A「へへ、パティシエの君みたいに上手には作れないけど、私もケーキ作ってみたよ?……カップケーキ……だけど(汗)」

B「いや、なんで?」

A「え?なんでって……」

B「お前いつもお菓子とか作んないじゃん。いきなりキモい。」

A「え、ちょ?!その言い方酷くない?!もう?今日がなんの日か忘れてるの?」

B「今日?……なんかあったっけ?」

A「……やっぱ忘れてる……君、仕事のしすぎだよ……誕生日でしょ!!自分のくらい覚えてて!」

B「あ、そっか、俺誕生日か」

A「まったくもう……お誕生日おめでとう!!」

B「ありがとう(笑)え、何?俺のために作ったの?超絶不器用なお前が?」

A「不器用は余計だって!!……ねね!食べてみて!プロ目線の感想教えてよ!!」

B「……本当にプロ目線の感想でいいのか??」

A「あー……うん、お手柔らかにお願いします」

B「(ケーキを口に頬張る)……うん、まぁ、お前にしてはよくできたんじゃねぇの?」

A「お?!それは美味しいってことでいいのでしょうか先生!!」

B「誰が先生だよ(苦笑)お前にしては、だって」

A「それでもいい!君から褒められるの嬉しいもん!今度は私と、一緒にケーキ、作ろうね♪」

B「ふーん?一緒に、ねぇ?スパルタで行くから覚悟しとけよ?」

A「もぉ!!すぐそういうこと言う!!楽しく作ろうよぉぉぉ!!!」


【キーワード】日常・2人・男1・女2・schön Ton・シェントン

最新記事

すべて表示

『2人の速度で』作者:schön Ton(シェントン)

【登場人物】 葵(♂)・・・学生。少し頼りないところもあるが心優しい男の子。 美羽(♀)・・・学生。葵の幼馴染で彼女。明るく活発だが、少しドジなところもある。照れ屋さん。 【ストーリー】 (街中のざわざわ音) み「葵、お待たせ!待った??」 あ「美羽!あ、いや全然?俺も今来たとこ!」 み「クスッ。本当に?」 あ「なんだよそのいい方!」 み「ここにくる時おばさんにあって聞いたけど、葵、1時間

『彼氏いない歴=年齢ですが何か問題でも?』作者:のどか

登場人物 かなこ(女)大学生 ゆみ(女)大学生、かなこの友達 店員(男) オタクの朝は早い。といっても、「大事な用事」がある時だけだけど。 か:あちっ!はあ、やっぱヘアアイロンの練習しとくべきだったかな…ここなら髪下ろしてれば見えないか…? 普段は適当に髪を結ぶだけの私が、不慣れな道具で、やけどしてもなおヘアセットを続ける理由なんて、言うまでもない。 か:ライブ楽しみだなあ…しかも今回なんと2列目

『とある部署の会話』作者:Natal

【登場人物】 同僚①・・・男 同僚②・・・男 【ストーリー】 同僚②『こんな時間になんだよ……。もしもし?あ、お疲れ様です。はいっ……はいっ…。』(アドリブ○) 同僚①『…○○、誰からだった?』 ②『えっ、上司からだよ。なんかさぁー、今度の企画案について無茶ぶりを言われてさ……。』 ①『まじかぁ……、あの人…たまに無茶ぶりを要求してくるんだよなぁ…』 ②『○○さん、確か…上司とは仲がいいん

bottom of page