【登場人物】
晴香(はるか)・・・女
雅人(まさと)・・・男
【ストーリー】
[晴香(はるか)の声]
[私はあの日……貴方に出会った。こんな私を慰めて……お願い…。]
晴香『んぅ……ふぁあ……。』
雅人(まさと)『…起きた?寝坊助さん…。』
晴香『あれ、私…寝ちゃったのね……。』
雅人『そう、突然家に来て…そのまま……。』
晴香『…雅人。』
雅人『…昨日は随分酔ってたみたいだけど、またなんかあった?』
晴香『うん、まぁね…。』
[晴香の声]
[彼の名前は、雅人さん。数年前に別れた…私の元旦那。]
雅人『…朝ご飯食べてく?あ、でも…すぐ帰るんでしょ?』
晴香『ううん、もう少し雅人と居たい……。』
雅人『……っ。』
晴香『…雅人?どうしたの?』
雅人『なぁ。晴香は…本当に、このままの関係でいいのか…?』
晴香『だから…そんな事言わないで……。』
雅人『…全く君は本当に…【危険な香り】をした女だな……。』
[晴香の声]
[そういった彼は、私に近づき静かに口ずけをする……。彼の口ずけは、とても苦い味がした。]
晴香『…堕ちそうになるわ…貴方の口ずけは。』
雅人『俺を最初に落としたのは、君だろう…?』
晴香『…ねぇ、仕事の準備はいいの?そろそろでしょ?』
雅人『あぁ。…もう少しゆっくりでもいいかな……。』
晴香『またあの頃に飲んだ。貴方の作ったカクテルが飲みたいわ。【スティンガー】を。』
雅人『それもいいけど…もう1つ、おすすめのカクテルがあるんだ。』
晴香『…なに?』
雅人『【モヒート】だよ。意味は…【心の乾きを癒して】。』
晴香『……雅人は、私の気持ちはお見通しなんだね…。』
雅人『…そりゃ…君に堕ちた哀れな男の1人だからね。…もう時間だろ?行かないでいいのか?』
晴香『…でも私は…!まだ貴方の事が……。』
雅人『無理するな。もうわかってるから…。【最後】くらい優しく接させてくれ。』
晴香『…そうね。そろそろ行かないとね……。』
雅人『またな。晴香、また来いよ。』
[雅人の声]
[晴香が家から出たあと…俺は仕事に向かう準備をする。…晴香はもう来ることはないだろう…。彼女は変わってしまった。
あの彼女を変えたのは…俺じゃない他の【男】。]
雅人『…俺があんな事しなければ、こんな気持ちにはならなかったんだよな…。本当に【哀れな男】だよな…。ははっ……。』
Fin
キーワード:大人・2人・男1・女1・Natal