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『歪み』作者:あれん

~登場人物~


♂⤑1

♀⤑1


✰︎アッシュ(♂)23歳『25』

快楽殺人鬼


✰︎ミュラ(♀)??歳『16』

目玉をコレクションしている


『』⤑セリフ数


~記号説明~

(N)⤑ナレーション


所要時間⤑約6分


【物語START】


アッシュ

「追いかけっこはもう終わりだ〜。

君はここで僕に殺される…

はははっ!いいねぇその表情…

じゃあ、ばいばい。

…ん?ミュラに殺されろ?誰だそいつは…ってもう聞こえないか(笑」


アッシュ(N)

『僕はアッシュ。

僕の趣味は人の絶望に満ちた顔を見ること、人の死を見ること。

人の最後程興奮することは無い…』


アッシュ

「あ〜もっと人を殺したい…いや、僕も一度殺されてみたいなー。

…ミュラに殺されろ、か…

どういう奴なんだ…気になるな〜。

よしっ会いに行っちゃお♪

ミュラ、待っててね♪」


~間~


アッシュ

「この街の路地裏は色んなやつがいるからミュラのこと知ってるやついそうだなー。よしっ聞いて回るかー。

あのー、ミュラって人ご存知ですか?

あ、知らない、あーそうですかー。

では死んで下さい。」


アッシュ

「ミュラって人…あー知らない。

では死んで下さい。」


~間~


アッシュ

「はぁ、ミュラのこと知ってるやつだーれもいないなー。

お陰で30人も殺しちゃったよ…あはっ♪

…おっ?あそこに女性がいる、あの人…いい声で鳴きそうだな〜♪

あのー、そこのお姉さん、ミュラって人ご存知ですか?」



ミュラ

「いいえ、知らないわ。」


アッシュ

「あーそうですかー。

では死んで下さ…」


ミュラ

「あなた素敵な目をしているわね。

私に頂戴?」


アッシュ(N)

『次の瞬間、右目に激痛が走った。』


アッシュ

「!?

あ、あああああああ!!!!」


ミュラ

「はぁ…綺麗な目…こんな死んだ魚のような目、中々ないわ。」


アッシュ

「あああああああ!!!!

お、お前…もしかして、ミュラか?」


ミュラ

「あらっ?

右目を抉られたって言うのに話すことが出来るなんて…あなた普通じゃないわね?

まぁ、私を探している時点で普通の人ではないけれど。」


アッシュ

「ははっははは…会えた…やっと会えたぞ!」


ミュラ

「貴方、自分の右目を取られたって言うのにすごく元気ね。」


アッシュ

「あー俺はお前に殺されに来たんだ。」


ミュラ

「私に?」


アッシュ

「俺は人を殺すことを生き甲斐としている。

だが、殺すだけの毎日に飽き飽きして来たんだ。

そんなある日、いつも通り人を殺していたら『ミュラに殺されろ』と言われた。

それを聞いた瞬間『殺されてみたい』そう思ったんだよ♪」


ミュラ

「そう。なら他をあたる事ね。」


アッシュ

「は?」


ミュラ

「私は人を殺さないわ。」


アッシュ

「いきなり人の目を抉っておいて何言ってんだ?」


ミュラ

「私は気に入った目をコレクションするのが好きなだけよ。」


アッシュ

「は?

んじゃなんでミュラに殺されろって…」


ミュラ

「大半の人が目を抉られた激痛やショックで死んじゃうのよ。

それのせいじゃないかしら。」


アッシュ

「…じゃあ僕は…君には殺されないのか…?」


ミュラ

「うーん…いつもは1つだけなんだけど、もう1つの目も抉ってあげようか?

そうしたら死ねるかもよ?」


アッシュ

「…ははっ。それはいい。」


ミュラ

「じゃあ。」


アッシュ(N)

『そういうとミュラは容赦なく左目も抉った。』


アッシュ

「あああああああ!!!!」


ミュラ

「はぁ〜、やっぱこの目、綺麗だわ〜。」


アッシュ(N)

『痛い、暗い、何も見えない…なんなんだこの感じたことの無い恐怖は…』


アッシュ

「ははは、ははははは!!」


ミュラ

「気でも狂ったかしら?」


アッシュ

「ミュラ、君には感謝するよ。」


ミュラ

「え?」


アッシュ

「こんなにも痛くて恐怖を感じたのは初めてだ!

ミュラ、ありがとう♪」


ミュラ

「ふふっ…あはははは!!

目を奪ってありがとうだなんて初めて言われたわ(笑

貴方面白いわね(笑

良かったらうちに来ない?

それじゃ1人で暮らせないでしょう?

私が養ってあげるわ♪」


アッシュ(N)

『それから僕はミュラの屋敷で暮らすことになった。

最初は何も見えず苦労したが、今はまた1人で人を殺せるぐらいにまで戻った。

ああ、この生活も悪くない。

相手の絶望に満ちた顔をこの目で見ることが生き甲斐だったが、声だけでここまで興奮するとは…

相手がミュラだったからか?…ははっ♪

んじゃそれを確かめに、他のやつも殺しに行きますか♪』



END


キーワード:叫びあり・狂気・2人・男1・女1・あれん

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