【登場人物】
グリア・・・女
ロシュ・・・男
ジュリア・・・女。グリアの先輩。
【ストーリー】
[グリアの声]
[あの事件から、約数年の歳月が経った。あの後…私は病院から退院し、【Liam(りあむ)】に返り咲いた。]
ロシュ『ハーネスト少尉(しょうい)。おはようございます!』
グリア『おはよう、ロシュ。そんなに固くならないで。』
ロシュ『しかし…私がした事は、罰に値にします……。』
グリア『大丈夫よ、気にしてないから。』
[グリアの声]
[私の魔力が開花した事で、私は後輩達の指導者になっていた。
そう、【ジュリア】と同じ立場に私がなったのだ。果たして私は、あの人みたいにできるのだろうか……?]
グリア『……もはや、【人殺し】と同じ事をした私に……。』
ロシュ『…ハーネスト少尉。』
グリア『…どうしたの、ロシュ。』
ロシュ『はい、実は……ジュリア・バルツ中尉(ちゅうい)の部屋を整理していた所……この手紙とナスタチウムの花を見つけました。宛名は……』
グリア『……私?』
ロシュ『では、私は失礼致します。』
グリア『待って、あなたも居て。』
ロシュ『……わかりました。』
グリア『……愛しい後輩、グリアへ……』
【ジュリアの声】
『この手紙をグリアが読んでいる時は、きっと私は死んでるわね。
貴女を【Liam(りあむ)】に誘った時の事を覚えてるかしら?
あの時、グリアは言ったわね。
【こんな私でも…周りから不気味がられた私を…誘っていいのか】って。
私は、貴女のあの言葉を放った時の瞳を覚えてる。
【必死に自分の魔力を抑えてる】そんな感じがした。昔の私に似ていたわ。
私も自分の魔力が怖い時があったわ。ちょうどグリアと同じ立場にいた時ね。
あの時怯えていた私を、貴女のお母様に…必死に慰(なぐさ)めてもらったわ。
懐かしいわ。さっきも貴女の事慰めたばっかりなのに。
……死にたくないわね。
でもこの任務は、犠牲者(ぎせいしゃ)が出るのは当たり前のこと。
そのために私達【Liam(りあむ)】が居る。
だから、細かいことは言わないわ。ただ……。
グリア、貴女は強く生きなさい。そして、私みたいにならないで。
愛してるわ。愛しい後輩。』
グリア『……ジュリア・バルツ。……』
ロシュ『……っ。』
グリア『……うあああああ………ジュリアァ……。』
[グリアの声]
[私は、ジュリアの遺志(いし)の元……強くなろうと決意した。もう怯えたりしないわ。
この【ナスタチウム】の花言葉と共に……。]
Fin
キーワード:ファンタジー・シリアス・3人・男1・女2・Natal
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