むかしむかし、とある山奥に2匹の狼が住んでいた。
1匹は赤い瞳をした【ルージュ】、そしてもう1匹は青い瞳をした【ブルース】。
2匹はとても仲良しだった。親はいなかったがそれなりに過ごせていた。
そんな2匹に悲劇が起きる。
人間達が、【白い狼】でもある2匹を捕らえようとしたのだ。
ルージュは逃げ延びたが、ブルースは人間達に捕らえられてしまった。
ブルースは殺されかけたが、彼の身体に変化が起きた。
太陽に照らされた彼は、人間になったのだ。いわゆる【人狼】である。
人間達は、混乱しざわめき始める。
その隙に、ブルースは逃げ出した。森深く……もっと深くへ……。
兄弟は離れ離れになった。
ルージュは、語り部となり…物語の行く末を見つめて行った。
しかし、ある魔女に出会ったことで…彼は突然と語り部を辞めた。
そして兄弟を探す旅に出た。同じ【人狼】の兄弟を……。
そして数年後、兄弟は再会を果たす。
ブルースは、完全になる人間不信になっていたが…ルージュが出会った魔女には
慣れた様子だった。
こうして、魔女と人狼の兄弟は……静かに暮らしていった。
【火の魔女】と呼ばれた魔女と【白い狼】の人狼……。
なんとも不可思議な組み合わせだが、今も暮らしてるのだろうか……?
それを知ってるのは、彼らだけである。
Fin
キーワード:ファンタジー・1人・不問1
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